クワガタクワジ物語 中島みち
☆内容
小学生の太郎くんが3年にわたって、クワガタムシ・カブトムシを飼う話。(著者の子どもの体験をもとにして書かれています)。捕まえにいくところから、なわばり争いの話、自分の不注意で死なせてしまったこと、島まで珍種をみにいったこと、小さな昆虫を飼うことでいろいろな体験をした、太郎くんの気持ちが伝わってきます。
著者は、昆虫の専門家ではありませんが、きちんとクワガタムシの生態などに間違いはないか点検してあり、正確にかかれています。(はず)。
冒頭にクワガタのカラー写真あり。
☆感想
子どもが虫に名前をつけて飼うことはよくあること(私は、てんとう虫とかたつむりだった!)だが、子どもにとってその虫は、たくさんの虫のなか一匹でなくて、特別な一匹になるのだなと思った。つかまえてきた三匹のコクワガタも、よくみていると、それぞれ性格があるとわかったり、カブトムシは、食べてばっかで嫌だと思ったり。
正直、昆虫の飼育はあまり興味はないが、どうして子どもが小さな虫にひかれるのか、少しわかった気がした。
date
クワガタクワジ物語 中島みち 筑摩書房 1974
対象年齢・・・4年生くらいから
すすめたい子・・・昆虫好き 科学の本好き
件名・・・昆虫 クワガタ やんちゃ
評価 B (一般的には、大変評価されているノンフィクションです)