あ可よろし

「あきらかによきこと」は自分で見つける・おもしろがる
好奇心全開日記(不定期)

リハビリっぽい読書

2010-10-25 | 本(文庫本)
続けて宮部みゆきさんの短編集を読みました。『地下街の雨』と『人質カノン』です。

今年の読書における宮部作品については、8月に告白したとおり、年明けに読んだ『孤宿の人』の衝撃が大きかったので、次の作品になかなか手が出ないで来ました。何かこう、気軽に読み始めることができないような気がして…。
でもその衝撃から半年以上経ったし、加えて荻原浩さんの『噂』読んだ後にムクムクと宮部作品を読みたい気持ちが高まりました。
で、選んだのが短編集です。
半年以上経っても衝撃の余波が残っているので、ガッツリ長編は無理かも、と思い、まずは短編。「何だかリハビリっぽいな~」と思いつつも、サクサクっと2冊を読破。短編でも宮部さんの小説はやっぱり面白いのでした。

『地下街の雨』は、表題作を含む7つの物語を収録。不思議だけど心がほっこりするような話が続く中、「ムクロバラ」「さよならキリハラさん」の不思議でちょっと不条理な話が面白かったです。
『人質カノン』の方も全7作品。深夜のコンビニで強盗に出くわす表題作のほか、「十年計画」「過去のない手帳」「八月の雪」「生者の特権」など、全部の作品が印象的に残りました。

そしてこの後、これまである理由から手を出していなかった宮部作品を遂に読むことになるのですが、その話は次の読書記録で! 何を読んだのかのヒントは『人質カノン』に収録されている「八月の雪」。
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