お餞別

バブルがはじけちゃったくらいからでしょうか、「終身雇用」なんて言葉はもうまったく通用しないものになってしまっているかもしれませんね。最初に就職した会社に定年まで勤めるって凄いことだとは思うけれど、現代の20代・30代の人たちにとっては、転職はステップアップ。これも凄いことだと思います。
この半年だけで振り返ってみても、仕事先でご一緒した若い人たちの「退職」が実に多い。みんな次のステージへと堂々と旅立っていきます。
ほんの少しの期間ではあっても、一緒時同じ仕事をしてきた「年齢の離れた仲間」とお別れするのは寂しいのですが、ステップアップのためにバイバイするのだから、ここは人生の先輩として拍手で送り出してあげるべきでしょう。

その人たちの退職の日に向けて「選別の品」を準備したりするのですけど、これが結構頭を悩ましたりします。年齢が離れている分、難しくなってきていることもあるでしょうが、別の理由もあったりします。
以前なら、私のお気に入りのスイーツを渡していたりしたのですが、ここのこところぶつかるのがアレルギーなど「これは食べられないんです」なものがあって渡せないというケースが多くなっていること。これ、本当に多いんです。
女子にハズレがない抹茶味のものがダメな人もいました。果物やお茶などで食べられないものがやたらと多い人には、結局ブランド米の詰め合わせをお渡ししたこともあります。

そして今月末で退職する30代女子には、そもそも食べられないものがあるのかどうかも知らないので、食品は避けました。
退職後、次の仕事に入る前に長期間の海外旅行をするという彼女には、旅の途中で役に立つかもしれないものを渡すことにしました。スーツケースの中に入れても邪魔にならないサイズのもので。本当はこれが役に立つことがないのがいちばんですけど、お守り的に持って行ってくれたら。
「帰国後、次の仕事先でも頑張って」の気持ちを込めて渡そうと思います。