あ可よろし

「あきらかによきこと」は自分で見つける・おもしろがる
好奇心全開日記(不定期)

で、答えはそれ?

2014-03-20 | 本(文庫本)
門井慶喜さんの『小説あります』を読みました。

先日、亀さんとMさんとで久しぶりの会食をしてきました。お店を探したりするのは私の役目なのかもな~って雰囲気だったので、グルメサイトなどを参考に候補を3店ほどピックアップ。お2人に選んでいただき、ガッツリいける中華のお店に決定。行きましたら、これが、どれも安いわボリューミーだわで、帰りは3人とも「食べ過ぎた~」と、大笑いしながらの帰宅でした。
私はと言うと『このお店を選んでもらって正解だったわ~』と、安心もしました。実は最初にピックアップしていたお店の中に、店名のユニークさだけで選んだところがあったのでした。そこは、料理のお値段もそれなりにしていたけど、それほど珍しいメニューもなく、ホントにウケ狙いの「名前だけ」だったから。もしそこを選ばれていたら、これほど面白い夕食会ができたかどうか…。結果、お店探し役としては助かりました。

何でこんな話から入ったかと言いますと、今回読んだこの作品、完全にタイトルだけで選んでしまったから。そしてその結果は…。

N市にある文学館。失踪した小説家の住居をそのまま文学館としたものだが、市の財政悪化の影響を受けて廃館が決定した。ここで嘱託として働いていた郁太は、文学館存続のために奔走する。郁太の弟・勇次は兄に代わって「年商6兆」の家業を継いでいるが、何とか兄を呼び戻したいと考える。それぞれの人の心がすれ違ってばかりの状況の中、弟は兄に「人はなぜ小説を読むのか」というテーマで自分を納得させる答えを示してくれと申し出る。

「人はなぜ小説を読むのか」…。テーマがデカすぎませんか? というか、答えなんて出るのでしょうか? だって人それぞれに「小説を読む理由」が違うはずだし、少なくとも私は「ただ好きだから読んでるの」とか「いろんな人生き方とか考え方とかを知ることができて面白いでしょ?」とか、その程度の理由で読書している感じですからね~。
小説だけじゃなくて、映画も見るし漫画も読みますしね。それも好きだから。何かを学ぼうとか「小説を読まない人は○○だ」なんて思ったこともないし…。
つまり、タイトルと小説の中身のギャップ、作者が導き出した答えに対する違和感、登場人物の誰にも存在感を感じられなかったところとか……。馴染めなかったんですね。
ま、そういうこともあるさ。
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