TOMBOY母さんの育児日記

旅好きTOMBOYの育児日記です。

お父さんは対象外?

2006-04-25 | 社会
子育てをするようになって気づいたのは,世の中,子育て担当者が母親であるという前提で書かれているものがものすごく多いってこと。育児書や雑誌の中で語りかけられているのは,ほぼ9割が「ママ(お母さん)」。
シングルファーザーや育児休暇を取っているお父さんは,以前に比べて増えているし,お母さんと同等に子供をケアし育児を担っているお父さんはたくさんいると思う。でも,本の中では,「お母さんが気をつけてあげてください。」なのだ。新築の建物でも,おむつ替えシートや子供用の椅子が女性用トイレにしかなかったりする。これではお父さんが育児から疎外されているように感じても仕方ないと思う。
会社で勤務していたときに,人事関連の書類は男性向けに書かれているものが多いと感じたのと逆だ。たとえば,扶養者についての説明の例が「妻がパートで年収100万円以上の場合」とか,出張時の家族帯同についての説明で「妻子がいる場合」とか。書類を見るたびに,どうして配偶者って書けないんだろう?といちいち違和感を感じていた。
今,育児雑誌を見て同じ違和感を感じる。育児を担当しているお父さんやおばあちゃんやおじいちゃんは,「お母さん」のところを自分に置き換えて読んでいるのだろうか?違和感は感じないんだろうか?
母が外で稼ぎ父が主夫になれと言うのではない。お父さんも育児担当者であることがフツウのこととして認識される世の中になって欲しいと思う。

子供はお断り

2006-03-29 | 社会
人事に書類を提出するため,久々に元の職場に行ったら,入口で子供の入館はダメと言われてしまった。服務規則にあるんだって。「えっ,でも本社に行ったときは何も言われなかったのに。
「ここは職場だから」「子供に何か事故があっても責任取れない」「事前に人事の許可が必要」という冷たいお言葉。出直してる暇はないのでなんとか食い下がって特別ということでお情けで入れてもらった。
迷惑かけないようにと休み時間をねらっていったつもりだったけれど,こんな風に拒否されてしまうなんて,しょげてしまった。悪いことをしているような気持ちにさせられて,用事を済ませてそそくさと退散。
まったく,どこにいっても子連れは肩身の狭い思いだ。

それにしてもそんな就業規則,どこにあるんだろう?いつできたんだろう?誰が作ったんだろう?もしかして,昔あったアグネス論争の頃にでもできたんだろうか?
出勤に連れて来たわけでもないのに,厳しいな。
確かに真剣に仕事をしている職場に子供が現れたら気がそがれるかもしれない。迷惑かもしれない。…とも思う。でも,でも,なんか納得できない。

『職場に子供』のキーワードでインターネットを検索してみると,ロシア,スロバキア,タイ,マレーシア,ラオス,アメリカ等外国では職場に子供を連れてくることについて寛大であるという記事がたくさん見つかった。日本国内でも職場によっては問題ないというところもある。
職場によっては,かな。外部の人間が入ってくるような部署ならいいのかな。

遅咲きのサクラ

2006-03-18 | 社会
半年続いた保育園探しの闘いもようやく幕引きとなりました。
認可外ではありますが,自宅のいちばん近くの保育園に,育児休業終了前に入園できることになりました。夏までずっと保育園探しが続くかとうんざりしていましたが,肩の荷がおりて本当にほっとしています。お気にかけて頂いた方には本当にありがとうございました。
昨日は嬉しくて,奮発して1パック1,000円以上の黒毛和牛の肉を買ってきてしまいました。こういうスペシャルな時にしか思い切れないんですもん(値段を見た夫が「(ともこが)おかしくなった!!」と慌てていました)。

この半年で入園を検討した保育園は自宅を中心に25園,うち入園可能か問い合わせた(または公立の募集に応募した)のは12園,うち入園できると確約をもらったのは3月半ばまでに0園。
4月の一斉応募に合わせて本来の育児休暇を短縮して臨んだ保育園探しですが,半年探しても認可園どころか無認可園ですらどこも空きがないのです。厳しいと聞いてはいたけれどこれほどまでだったとはと,考えの甘さを反省させられました。
子供を産むなら会社を辞めろ,あるいは,会社辞めないなら子供を産むな,そう言われているように思えました。こんなんじゃ子供をたくさん産もうっていう気にはなれないよ…。
つい数日前までは,空きのある保育園(またはベビーシッター)を渡り歩いて1年のうちに何園か転園させるしかもう道はないかとあきらめていました。保育園に預けること自体親の都合ではあるのですが,それにしても年に3度も転園させるような負担をまだ1歳の子供に強いてもよいものなのか,明らかに心身ともに疲れるだろうな,かわいそうだな,自分が少し無理をして働き方を変えれば済むのではないかと,思い悩みました。
希望の園にすんなり入れた人は,こんな罪悪感や悩みを感じることもなくいられるのだと思うと悔しくて涙が出ました。
本来なら,きちんと税金を払っている人は平等に行政サービスを受けられるはずだと思うのです。ニーズに対して行政で供給できる枠があまりに少ないため,その数少ない枠を奪い合わなければならない事態になっているわけで,各家庭の状況に点数をつけて無理やり格差を作り出してポイントの高い人にしかサービスを与えないというのは,そしてそんな状況が何年も続いているというのは行政の怠慢ではないかと思います。
政府は本気で待機児童解消に取り組んでいるのか本当に疑問です。
民間サービスが充実しているならば,公立に頼らないでも済むのですが,今年は認可外の保育園もどこも定員オーバー,空き待ちリストが何十人もいる状態で,例年にないひどい状況だったようです。

そんな中,何度もしつこく問い合わせてきた保育園に,もう一度直接確認しておきたいと昨日足を運んだ結果,たまたまその前日に1歳児のキャンセルが出たということでそこに滑り込ませてもらえました。そこへ向かうときには非常に重い足取りで,気を抜くと涙が出てきてしまいそうな落ち込んだ精神状態でしたが,保育園を出るころには突然のことにまだ信じられない,今までついていた足かせが急になくなって戸惑う囚人の気持ちで,春の日差しの中思わず嬉し涙がとまらなくなってしまいました。
そんなこんなも,子供を持てたからこその喜怒哀楽であって,子供がいなかったら『保育園の待機児童過去最高に』なんてニュースにも「へえ大変ねえ」ぐらいにしか感じていなかっただろうと思うと,今となってはよい思い出といえますが,やはりもう二度と味わいたくない体験でした。もう一人産んだら確実に同じ体験をするというなら,本気で産むことをためらうことでしょう。
少子化対策を考える政治家の皆さん,どうかどうかこの親の負担感を少しでもなくすよう行政を変えてください。子供をどんどん産んで育てたいと思えるような社会に皆で協力していきたいです。

世帯主は保護者?

2006-03-15 | 社会
温泉から帰宅してポストをのぞいたら,区の児童課から通知が届いていた。あて先が夫の名前だったので,「ほら,これ。何だろう?」と見せたつもりでいたが,夫はその時に自分宛であると気づかず,後で気づいて許可なく自分宛の封書を開いたことにクレームしてきた。「見せたじゃん…」と思いながらも,私の言葉が足りなかったかもと殊勝に反省してみた。
保育園入園に関するお知らせかもしれなく,気もそぞろにあけてみると乳幼児医療費助成に関するお知らせだった。なーんだ。

そういえば,保育園の入所不承諾通知も夫宛だった。なんで?
たとえば,医療費補助に関することなら,息子は夫の健康保険に入っているのでしょうがないかなとも思う。でも,保育園入園申請書の保護者欄には父母の連名で書いたのだ。保護者代表はどちらかなんて聞かれてもいない。なのになぜ,通知は夫の名前あてで来るのだ?届いた通知を前に私は夫が帰宅するまで待っていなければならないのか?あちこち保育園を調査して見学して問い合わせて申請書を書いた私が保育園に関する通知を開封するのに夫の許可を得なければいけないなんておかしいよ。
区役所に聞いたら,通知のあて先は世帯主である,との答え。エッ?申請出していてその結果が知りたいのは保護者なのに,なぜ世帯主あてに通知が行っちゃうわけ?
『世帯主』イコール『保護者』とは限らない。世帯とは,実際に同一の住居で起居し生計を同じくする者の集団のことであって,親族以外の者(たとえば居候とか,住み込みのお手伝いさんとか)が同じ世帯員になることだってある。世帯主が赤の他人である場合だってあるじゃないか。
通知のあて先を入園する子供の名前にするわけにはいかないのだろうか?あるいは,子供の保護者様,ではダメなのだろうか?実際,五月人形とか幼児教材とかの企業から送られてくるダイレクトメールのあて先は,『はるきさんの保護者様』と書かれている。お役所もこうしたらどうなの?何か問題があるの?

サクラチル

2006-02-18 | 社会
とうとう来てしまいました。保育所入所不承諾通知書というものが。あーあ。
入所条件は満たしているが,申込者が多く,入所要件の高い人が優先された結果だという。ウチはフルタイムの共働きで入所要件も高い方だと思っていたけれど,さらに高い人たちが24組もあるというわけだ。
入所希望理由をもっと印象的に書いておくべきだったろうか?事前に根回しが必要なのだろうか?もしかして,1歳になる前に0歳児クラスに応募しておいたらその時入所できなかったポイントが加算されたのだろうか?今さら考えてみてもしょうがないことをついあれこれ考えてしまう。これからどうしよう。無認可だって結構いっぱいなんだもの(サクラサク?参照),見つからなかったら本当に会社辞めなくちゃ。あぁ,重くのしかかるなあ。
そんな親の気持ちを知ってか知らずか,はるきは一日穏やかで笑顔が多かった。大丈夫だよね,ありがたい。こんなときに泣き止まなかったりすると泣きっ面に蜂ですもん。
どんな状況になったって,なんとかなるよね。結局その結果でよかったって後から思えるような策を見つけてあげるからね。桜咲くまでまだ時間もあることだし。とりあえず今日はふてくされてやけ酒の一杯でも飲んで,明日からまた快活にやろう。