9歳のあーちゃんは、ママが言う何もかもが嫌みたい。
「お味噌汁はたべないよ。」
「前髪は切らないの!」
「寝転んで本を読むの!」
「遠足だってスカートで行くんだもん!」
「ママの言うことなんて聞いてあげない!」
ママは、頭にきたので、
あーちゃんが小さかった頃の8ミリビデオを引っ張り出して
見ました。
あのころの可愛かった姿を見れば、今のあーちゃんの事も
可愛いと思えるに違いない。絶対に!
ビデオの中には、天使ちゃんの様にとってもとっても愛らしいあーちゃんの姿。
でも、3歳近くになると、ビデオの中の私が、
「まったくママの言うことを聞かないんだから!」
って叫んでいます。
この時点で既に、今の性格。
あーそう言えばそうだった~。なんて今更ながらに思い出しました。あはは。
続けてビデオを見ていたら、
一生懸命教え込んだ芸をカメラに納めようと必死な私の声。
どのテープを見てもずっとそんな調子。
見てる今の私が、「もういいじゃん。」なんて突っ込みを入れちゃうくらい。
芸はしてないけど、上手にボールであそんだり、ジャンプしたりしてました。
それはそれですごい事だった。
私が必死で撮ろうとしていた芸は、あーちゃんの中で、それほどの価値では
なかったみたい。
私の価値観を子供に押し付けてるだけなのかもしれないと、
考えさせられました。
お友達みたいに前髪を伸ばしてみたかったあーちゃん。
伸ばしてもいいよ。でも目に入るから、ちゃんとピンで留めてね。
似合わないと思った時は、ママに言って、切ってあげる。
ママとあーちゃんは同じじゃないもんね。
好きなものだって、好きな色だって違う。
いっしょじゃないから楽しい事だってあるかも。
いつもいつも、おこりんぼママだと嫌だよね。
ちょっと考えを改めてあーちゃんと接してたら、
「なんだかママやさしい。」
なんて言われちゃいました。
ママだって、やれば出来るのだ。
でも、お味噌汁はちゃんと食べてもらうからね。