トーキョー外食リスト

東京中東部を中心に個人本来の味覚を探求する外食リスト

淡路町~トプカ~強烈なバランスカレー

2007-08-29 10:54:23 | ラーメン・カレー


淡路町といえば鉄道博物館が以前にはあり、土日には非常に子供の多いところだった。その反面、裏に入るといせ源、まつや、やぶそばなど大人の老舗があり、歴史の古さを大いに感じさせるところだ。トプカはこんな町にあるカレー屋さんだ。神保町までいけば、エチオピア、カーマ、共栄堂、ボンディ、メーヤウ等、有名カレー店がしのぎを削るが、この立地はある意味で正しいのかも知れない。

こちらではいつもポークカレーを注文している。前に置かれた瞬間に強いスパイス臭に包まれる。最初に強烈な辛さ、強いスパイスの押し出し、鼻に抜けるスパイスの芳香、スッキリと消え行く辛さ、そしてベーススープの旨み、それでいて全体に甘さも感じる。強い味ではあるがバランスしている。ポークも角煮クラスのものが奢られていてホロホロに煮込まれスプーンで簡単にほぐせ、脂身と身の感じがなんとも素晴らしい。にんじんは薄く切られ味がすぐに染みるよう調整されているようだ。これくらい強烈なスパイスとバランスさせるにはスープの旨みの出し方に相当苦労しているのではないだろうか。

電話: 03-3255-0707
住所: 千代田区神田須田町1-11
定休: 無休 11:00~15:30, 17:30~22:30(土・日・祝は11:30~18:00)
内装: ピザパーラー風
客層: 20代~40代
予算: 一人900円くらい
評価: 3.2(最高5.0)

恵比寿~宮崎地鶏炭火焼 車~東国原以前から

2007-08-28 12:09:05 | 和食・居酒屋


宮崎地鶏炭火焼 車、というと今なら東国原知事お墨付きのお店かなと思われるような店名になるが、当選以前からしっかり営業していた宮崎地鶏のお店だ。恵比寿店の場所は山手線の線路沿いになるが、間口が非常に狭く隠れ家風で他のお店に比べて年齢層も高い感じだ。

車コースを注文してみた。手作り豆腐、地鶏刺身、地鶏たたき、地鶏もも炭火焼、チキン南蛮、冷汁と一通り楽しめるのでオススメだ。豆腐は予想以上に手作り感が高かった、刺身・たたきは鮮度管理もよく、生であっても歯ごたえが素晴らしい。もも炭火焼は歯ごたえ、肉汁の豊満さ後味のスッキリ度、炭火焼のダイナミックな調理方法による適度ないぶ臭さ(スモーキー)が相まって、アツアツを頬張ると口の中は宮崎県地場居酒屋だ。チキン南蛮は揚げたものにタルタルなので、こってりとした味わいだが、地鶏がスッキリしているので飽きずに食べられる。(子供のご飯のおかずには最高かも)

噛めば噛むほど味が楽しめる宮崎地鶏、普通の焼き鳥に飽きた輩にはいいアクセントになるお店かも知れない。

店舗数も多く味も安定しているので、宮崎地鶏焼きを楽しむには非常に便利なお店。東国原ブームに乗ってできたようなノボリを上げたお店より遥かに安心だ。

電話: 03-5778-9601
住所: 渋谷区東3-22-9 小倉ビル1F
定休: 無休 月~土 18:00~03:00(L.O.02:00)
内装: 和風モダン(カウンターは火柱が見れる)
客層: 30代~40代
予算: 一人4,000円くらい
評価: 3.0(最高5.0)

恵比寿~ラ・ティーダ~お気楽東京沖縄ダイニング

2007-08-27 20:31:29 | 和食・居酒屋


東京の沖縄料理といえば、入り口にシーサーがお出迎えし、蒸し暑そうな藁葺沖縄家屋調の居酒屋風店内に沖縄人スタッフがゆるーく接客してくれる感じだ。そして音楽はもちろん、あの三味線ミュージックと慣れてくるとそのあまりの決まり技の連続に気恥ずかしさを感じる時がある。

こちらのお店は、その雰囲気がちょうどよい。洗練された沖縄ダイニングでもないしコテコテの沖縄料理店でもない。東京の街場にある適度にリラックス感のある沖縄ダイニングだ。

海老、島豆腐とアボガドの取り合わせ海ぶどうのせ、ハラミのステーキ、海老と小イカの沖縄やきそばを注文した。海ぶどうの管理は問題なくプチプチとした食感を楽しめる、ジュレもいい塩梅だ。ステーキは鉄板で供され玉葱とバター、大蒜しょうゆ、地の塩、山葵しょうゆといった様々な味わい方ができる。やきそばも丁寧な作りだった。料理はほどよくアレンジされ垢抜けていて食べやすい。値段もほどほどなので気軽に楽しめる。

沖縄過ぎなく程よいゆるさの東京人向け郷土料理店だ。

電話: 03-3441-1961
住所: 渋谷区恵比寿4-9-13 中健ビル1F
定休: 無休 18:00~24:30(L.O.23:30)
内装: ほどよい沖縄ダイニングバー
客層: 20代~40代(女性のみも多い)
予算: 一人4,000円くらい
評価: 2.9(最高5.0)






新橋~チェゴヤ~コンビニ韓国料理

2007-08-27 18:40:06 | 焼肉


新橋でランチを食べる。廉価で美味しい選択肢が多く悩ましい。しかしながら、カレー、韓国料理など味にアクセントのある料理をテーマにすると、焼き魚定食のように店で迷うことはあまりない。和風居酒屋が圧倒的に多い新橋ならではだ。

五反田本店は品川と五反田の中間、ソニー通り沿いというソニー社員用としか思えないような場所にある。こちらのお店は駅からはちょっと歩くが遥かに利便性は高い。ランチでスンドウチゲ、ユッケジャン、カニチゲを食べたが、どの鍋も醗酵性の高い食材(キムチ等)をうまく使って味に深みを出している。味の素が過多な感じはしない。この醗酵性食材が味のヒントのようだ、おそらくいろいろな種類(野菜類、魚介類等)があるのだろう。
またこちらのお店でオススメなのがケジャン(生ワタリガニと野菜合え 辛口)だ。生のカニをつけてあり、手でチューチューしながらかぶりつく。ニュルッとした食感、カニ肉の自然な甘さ、漬けてある辛味噌の塩梅がなんとも素晴らしい。ビールを飲むと食のリズムが止まらない。

また、無休で営業時間も長い上、店舗も多いので非常に便利だ。

電話: 03-3431-8080
住所: 港区新橋4-22-7 1F
定休: 無休 11:00~24:00(L.O.23:30)
内装: 特にコメントなし、シンプル食堂
客層: 30代~50代のサラリーマン、OL
予算: 一人3,000円くらい
評価: 3.2(最高5.0)

銀座~比内や本店~究極の親子丼

2007-08-26 01:52:07 | 和食・居酒屋


近頃は焼き鳥も大手資本系が乗り出していて結構な数のチェーン店がある。しかしながら、味では個人経営の焼き鳥屋には敵わない。捌き、仕込み、焼きとシンプルなのだが、この積み上げ方がマニュアルでは対応できないようだ。こちらのお店は「おとなの週末」で知った。この雑誌は覆面取材を謳っており、体当たりの食レポートがナマナマしく非常に参考になる。

さて、串類をひと通り注文してみる。限定品も含めてみた。内臓系は値段もあり、臭みはない。印象に残ったのは、もも肉一枚塩焼きと正肉の皮巻串焼きだった。皮を香ばしく焦げ目をつけて焼いて、中は少しレア目で歯ごたえも十分で肉汁もスッキリとしている。肉自体の旨みもこの値段で相当なものだ。最後に究極の親子丼で〆てみた。こちらのお肉も香ばしく焼かれ、卵もふんだんに掛けられている。通常の親子丼のイメージではなく、卵+出汁のお茶漬けに炭火焼の鳥がトッピングされているという感じだ。肉を頬張り半熟卵つゆ沢山のご飯をすする、これがさっぱりとしてとても美味しい。鳥の旨みを存分に味わうことのできる演出だ。普通の親子丼が鶏肉+卵とじ+出汁で相乗的に味を作っていくのと違う訴求方法。数店舗を展開している焼き鳥屋としてはかなりのレベルだ。

また、ランチはこの親子丼がお得に楽しめる。

電話: 03-3569-3663
住所: 中央区銀座8-8-5 太陽ビル8F
定休: 無休
内装: 和風モダン
客層: 30代~50代のサラリーマン、OL
予算: 一人5,000円くらい
評価: 3.2(最高5.0)

新橋~カレー屋nagafuchi~カレーに生きる

2007-07-10 18:58:29 | ラーメン・カレー


nagafuchiカレー・・・以前は勝鬨橋のすぐ近く住友生命ビルの前にあった、気さくなご主人で暇な時間にひとりで入ると話かけてくれた。当時は無線LANが珍しかったのだが無料で開放していて、張り紙に「無線LANできます!無料パソコンセミナー開催!」とあって、以前はパソコン関係の仕事をされて、そののち開店されたんだろうなぁと思いながら、美味しいスープカレーを啜っていた。その頃から体によいカレーを標榜し、白米と玄米が選べたり、キャベツが食べ放題だったり、健康に気遣った食事を提供してくれていた。築地に近いこともあり、シーフードカレーはその日の仕入れ状況次第で休場の水曜日はお休みメニューという凝りようだった。

時は流れ、西新橋に移転後のお店に行ってみた。5年を経ての対面だ。カレーとは対面できたが永渕さんと会うことはできなかった。空いていた時間帯であったので店長の星野さんに伺ってみると、永渕さんは以前体調を崩されたことがあって健康カレーの研究をされ完成された、西新橋に移転後、体調を急に崩され永眠されたそうです。そして残ったレシピ、仕入れ伝票、在庫食材、奥様の意見、お客様の意見を取り入れ、チューニングしていったのが現在のnagafuchiオリジナルカレーだそうです。星野さん自身は食べたことがなかったそうで、大変なご苦労をされたものと思い、同じ労働者として感動しました。

2度食べましたが、味のほうは完璧に再現されているのではないでしょうか。昆布などの和風スープベース?に沢山の野菜で炊き出したスープ?、そしてスパイスバランス。ただ、さらに優しい感じがします。これは星野さんの人柄でしょうか。後味スッキリの辛さでしつこくない味です。多量の野菜を感じます。

先代の健康志向を受け継いだ体によいカレー、カレーに永渕さんが生きています。星野さんの人柄がそれを大いに生かし多くの人に喜ばれる素晴らしいカレー屋。

電話: 03-5401-1271
住所: 港区西新橋3-5-1
定休: 土・日曜、祝日 11:30~17:00 18:00~21:00 (ラストオーダー20:00)
内装: 木目ナチュラル
客層: 30代~50代のサラリーマン、OL
予算: 一人800円くらい
評価: 3.2(最高5.0)


五反田~ミート矢澤~たまにはガッツり

2007-07-05 11:44:16 | その他・洋食


五反田はいつ降りてもマイナーな山手線の駅だ。週末のご飯時というのにちょっと歩くと人影もまばらで真っ暗な通りもある。このお店は外回り営業中、開店前のビラ配りで見つけた、普段であれば捨ててしまうティッシュインセンティブなしの紙っぺら一枚だったが、そのストレートな広告に目が留まった。「最高級黒毛和牛専門の精肉卸の老舗」、「焼肉ジャンボ」、「黒毛和牛A5ランク」、そしてミート矢澤というシンプルストレートな店名、非常にわかりやすく素晴らしい。ポイントは3点に絞り店名もすぐ覚えられる、広告ポイントは3点に抑えるのが重要とつくづく思う。(焼肉ジャンボは有名であるらしいことは知っていた。)

内装はステーキハウス然として木を多用しているもののアメリカンカントリー風ではなく、より自然な感じだ。サービスをする人数も多く元気がいい。また、客層も様々で好感が持てる。よい食堂だ。

さて、食事の方だが、フレッシュハンバーグと矢澤ステーキを注文した。アツアツの鉄板で供される。ハンバーグの方は非常にジューシーでありながら脂がスッキリしている。挽肉なので様々な部所を配合して挽いていると思うが、そのバランスが優れている。これは部所の旨み、脂をよく知っている方でないと難しいだろう。合挽きのハンバーグも廉価かつ複雑な旨みで美味しいが、シングルでの味わいはシンプルで深く、後味もスッキリだ。中はレアなのでタルタルステーキのようにも楽しめる。ステーキの方は130gを選んだが、ボリューム感は相当だった。こちらの肉も素晴らしい。赤身、脂のサシのバランスもよく肉の旨みをストレートに味わえる、後味もスッキリで、この値段で相当なものを出しているように感じた。また、ステーキソースも手がかけられており自然な丸みが素晴らしかった。(玉葱?の使い方?)

肉をガッツりいきたいときは最高のお店。ただ、ライスの御代わりは無料ではないので気を付けたい。また、回転が速いので満員でも10分ほどで入れる。ガツガツ食べて脳中枢を満足させて足早に喫茶店で休むようなイメージだろうか。なお予約は取れない。昼のハンバーグランチは相当なコストパフォーマンスだ。

電話: 03-5436-2914 (ニクイーヨ)
住所: 品川区西五反田2-15-13 ニューハイツ西五反田1F
定休: 無休 15時~17時は休憩
内装: 木目カジュアル
客層: 30代~40代、ファミリー、男同士、様々
予算: 一人2,000円くらい
評価: 3.0(最高5.0)


虎ノ門~升本~正しき日本居酒屋

2007-05-31 12:17:45 | 和食・居酒屋
虎ノ門のイメージといえば、官庁街の端、オフィスビルがいっぱいあって、森ビルがいくつもあってのような感じだが、古くからの日本居酒屋もある、鈴傳はそのなかでも別格のような扱いであるが、さらに大衆的な?こちらをよく利用している。

幅もあり、三階まである大きなお店だ。中に入ると木目の雰囲気で満たされている。シャレで昭和の雰囲気を再現したアトラクションのようなお店が増えているが、こちらは本気でやっても昔のままだ。店員さんの衣装も作務衣のようで、キビキビしたサービスが心地よい、大きな板場も活気があっていい感じだ。一階のほうがライブ感が高く楽しめるだろう。値段が廉価なので、日に焼けた学生グループがTシャツ姿で盛り上がっていててもおかしくないが、圧倒的勤労者の数がそれを不可能としている。サラリーマンが安心して飲める素晴らしいところだ。

料理は、たこおでんというのが有名らしいが頼んだことがない、いつもつまみを数点なのだが手作りなので安心して和めるのだ。そして、質の良い日本酒の安さ、気安さが素晴らしい。日本酒の卸直営なので(目の前に販売所がある)、温度管理、鮮度も良い。日本酒をスタートする場所としても向いている。

電話: 03-3591-1606
住所: 港区虎ノ門1-8-16
定休: 土日祝祭日 9:30~10時頃閉店準備
内装: 正統派日本居酒屋
客層: 30代~60代ビジネスマン
予算: 一人3,000円くらい
評価: 2.8(最高5.0)

銀座~夢酒みずき~銀座の良心的地酒どころ

2007-05-28 12:49:20 | 和食・居酒屋


銀座で地酒を廉価で飲む、しかも、つまみも気の利いたものがいい。非常にハードルの高いタスクだ。このお店は交詢社の近くにあり、利便性も高く、穴場感があっていい。世界マネーに買い上げられた銀座の地価で、よく運営されているものといつも感心する。

さて、料理のほうだが、日本酒好きをよく理解した品々となっている。イベリコ豚の岩塩ステーキは肉の風合い、そしてガツンと塩が効いて、清純な日本酒で流すと後味もよく最高だ。塩の後味がさっぱりとまろやかなため日本酒を邪魔しない。自家製だし巻き玉子は丁寧に焼かれて砂糖、出汁、をまとめる卵の旨みが素晴らしい。そのほか、タラバガニ肉たっぷりコロッケ、黒豚角煮の唐揚げ、アボガドと海老のN.Yサラダ等の創作料理も丁寧な手仕事ぶりでオススメできる。お造りの鮮度も問題ない。お酒は、日本酒、焼酎、梅酒が豊富にそろっていて満足できる。こちらはお酒好きの方がお酒好きのために作ったお店だ。

新メニュー導入にも熱心で、オススメを聞いてみるのもいいだろう。料理長が自ら揮っている品がオススメだ。お酒から料理までいろいろ聞いても丁寧に接遇してくれる、銀座の良心的地酒どころだ。

また、店内も、カウンター、テーブル、小あがり、個室とあるので、様々に使えるだろう。

なお、インターネットでの営業も力を入れているので、クーポンを利用すればおトクに楽しめる。

電話: 03-5537-1888
住所: 中央区銀座6-7-6 ラペビルB1
定休: 無休 月~金17:30~ 土・日・祝16:00~
内装: モダン日本酒バー
客層: 30代~50代ビジネスマン、OL
予算: 一人5,000円くらい
評価: 3.2(最高5.0)

銀座~千疋屋フルーツパーラー~老舗の意地

2007-05-25 07:53:21 | その他・洋食


銀座千疋屋は子供のころによく連れて行ってもらっていた。その頃、表通りに店を構えていて大人になってからも、前を仕事で通ると懐かしく愛おしく見ていた。バブルを経て銀座へ外資系ファンド資金、ブランドショップが軒を連ねるようになって、いつの間にか移転してしまっていた。

先日、偶然にもお茶をする機会があって数十年ぶり?に入ってみた。店内は満席で活気がありびっくりした。多くの方が頼んでいるフルーツポンチを注文してみた。これが本当に美味しかった。果物類がたいへん新鮮で綺麗、また、提供される時点での熟成度も完璧だった。飲み物も丁寧にサーブされ、値段を大きく上回る満足感を与えてくれた。隣の淑女の方は慣れた調子でフルーツポンチを御代わりされていた、また、給仕の方も普通に対応されていたので、御代わりは日常的なことのようだ。

帰り際、レジの壁に飾られている絵を見ていたら、それは懐かしいあの「銀座千疋屋」であった。伝統を大事に商いをされているようだ。時代が変わっても高レベルの商品を地道に提供し続ける、従業員も自覚し、客側も安心して通う、なんとも素晴らしいお店だ。

電話: 03-3571-4388
住所: 中央区銀座5-5-1
定休: 無休
内装: 伝統的パーラー
客層: 30代~70代
予算: 一人1,200円くらい
評価: 3.3(最高5.0)