世田谷線 松原～レストラン ジュネ～静寂の洋食店

チンチン電車の世田谷線松原駅前にこのお店はある。甲州街道、環八、赤堤通り、環七に囲まれた世田谷線地域は非常に閑静な住宅街だ。ビジネス街の喧騒は一切なく、駅前というのに電車が過ぎれば静けさが直ぐに埋め尽くしてしまう。仕事とは無縁の人間生活を営む街であることが分かる。

このお店はご夫婦でやっておられるようで、静けさと共にご夫婦の安定感により本当に落ち着いて食事のできるお店だ。メニューは写真付きで紹介されていて、どれも美味しそう、その上、値段もかなりお手頃。豚のチーズ焼きを食べてみたところ、よく叩いてあり、焼き方も丁寧でチーズの量も適当、ご飯のおかずに最高であった。さまざまな定番洋食メニューがあるので試してみよう。ビールも大瓶なので良心的だ。もっとも高いメニューでも2,000円にいかなかった。

小さな駅の小さな洋食店。その存在が素晴らしい。

電話： 03-3325-1449
住所： 世田谷区赤堤3-3-13
定休： 金曜　11：15～22：00　
内装： 昭和の洋食スタンド
客層： 30代～60代
予算： 一人1,000円くらい
評価： 3.1（最高5.0）

五反田～スワチカ～昭和の洋食スタンド

五反田は金融関係の支店も多くフツーのサラリーマンが多い割りに、新橋や神田のような徹底的にサラリーマンにターゲットを絞った飲食店が少なく、ほのぼのとした競争が繰り広げられているところだ。

こちらのお店はカウンター1発の極めてシンプルな内装、どの席からも調理進行がすべて見れる、船場吉兆でも料理の使いまわしがある時代に安心と、料理好きには調理の過程が勉強できる特等席を提供している。また、料理人さんの人柄が店に染み込んでいてなんとも落ち着くお店だ。

料理のほうはどれも安定しているがジューシーなメンチカツがオススメだ。ポークソティー定食も個人的には好きだが1,200円という値段が日常的？！ではない。いつも特別な日に食べている。（給料日前後または税金の戻り分）

昭和の庶民的スタンド洋食の良店。良店たる理由はお店の方全員の元気で真摯でお客様を迎えるホスピタビリティーの高い雰囲気だ。

電話： 03-3490-3914
住所： 品川区西五反田1
定休： 日曜・祝日 平日　11:00～20:30　土曜　11:00～14:00　
内装： 昭和の洋食スタンド
客層： 30代～60代
予算： 一人1,000円くらい
評価： 2.9（最高5.0）

恵比寿～えびす茶寮～さっぱりスッポン鍋

こちらのお店は以前にあったお店を居抜きで使い、2008/4/24にオープンした鍋料理のお店だ。スッポンは以前からその滋味深い味わい、即効性のある肉体的効果に実感？があるため大好きだったが、値段も高めで調理方法によっては特有の泥臭さ、生臭さがあるため、店選びが難しく、なかなか行く機会がなかった。

このお店は下北沢にあるすっぽん料理の老舗名店『橙橙』（だいだい）の監修のもと、本場京都のすっぽん鍋を再現したとある。早速、メインのすっぽん鍋を食べてみる。下ごしらえがしっかりしているようで、くさみは一切なく澄み切ったスープだ、幾分、お酒の甘み、醤油の塩気が勝っている構成だが、これはこれで完成された味だと思わせる。二人分で一匹の1/3～1/2くらい使用している感じだが、コースの一品であることを考えるとちょうどよい量だろう。

癖のないすっぽん鍋を廉価で食べさせてくれるお店。すっぽんをカジュアルに、そして女性にも喜ばれる空間で提供する企画がベンチャーだ。クーポンを使うとコースが4,000円代になるのでリーズナブル。

電話： 03-5795-2881
住所： 渋谷区恵比寿4-3-1 クイズ恵比寿2F
定休： 無休　17:00～24:00(L.O.23:30)　
内装： 数奇屋風　個室あり　カウンターもよい
客層： 20代～40代
予算： 一人6,000円くらい
評価： 3.0（最高5.0）

下北沢～なんばん亭～カリッフワッお好み焼き

下北沢を歩いてみると、古着屋、古物屋、中古ＣＤ屋、雑貨屋等、リーズナブルに楽しめるお店が多く、学生や学生っぽいライフスタイルの人を中心とした街であることがわかる。スーツ姿のサラリーマンは異常に浮く。そのため飲食店も低価格のお店が多いようだ。ターミナル駅から近いので地代も高く、その運営は大変なものと想像する。店の入れ替わりが激しいのもそのためだろう。

お好み焼き屋の多い下北沢でも、こちらのお店は老舗の部類だそうだ。特徴として元気よく手際のいい店員さんがすべて調理してくれる、なんともありがたく、味にブレなく美味しく食べることができる。こちらのお好み焼きは四角く、焼き上げに10分くらいかけ、外はカリカリ、中はフワッとして非常にジューシーだ。

値段も良心的で元気サービスの良店。ただ、油の飛び及びにおいがあるので、できれば平日でも私服（Ｔシャツにジーンズ等）に着替えてから行くのがいいだろう。

電話： 03-3419-6938
住所： 世田谷区北沢２－１２－３　石川ビル２Ｆ
定休： 不定休　17:00～23:00
内装： 老舗お好み焼き屋
客層： 10代～30代
予算： 一人2,000円くらい
評価： 2.8（最高5.0）

築地～立食いすし処 ちよだ鮨 築地店～一貫からOK

営業中にサクッと食事を済ませたい、といっても、ファーストフードでなく健康にもよさそうなものを考えると、立ち食い寿司が男子の場合かなり上位にくるものと思われる。その類でも、よりこだわりのお店を探すものだ。

こちらは、一貫７５円からと回転寿司並みの安さ。とはいえ、それなりの食材、工夫で美味しく提供してくれる素晴らしいお店だ。築地のすぐ近くであり、期待感も高まるが、決してがっかりさせることなくこの値段で適切なネタを握ってくれる。回転寿司も悪くないが、やはり職人さんが対面で握ってくれるのはありがたく、うれしいものだ。

一貫から握ってくれるので様々なネタを低予算で楽しむことが可能な良心的立ち食い寿司店。築地が近いことも気分的には盛り上がれる。

電話： 03-6226-5422
住所： 中央区築地3-10-9
定休： 無休　11:00～21:00
内装： 立ち食い寿司店の基本
客層： 30代～50代（近隣のサラリーマン）
予算： 一人1,000円くらい
評価： 2.8（最高5.0）

神保町～新世界菜館～不思議中華カレー

神保町には何故かカレーの名店が多い、学生、出版社等、時間が不規則であるから、いつでも、素早く提供できるカレーが繁盛したのだろうか。

こちらのお店は、老舗中華然とした建物、内装、メニューを用意している。季節の上海蟹が名物のようだ、定番のメニューもどれも安定していて、はずれがない。優等生中華だ。子供から年配の方まで満足する水準以上の料理を提供している。この安定感は宴会や接待にも向くだろう。

さて、もっとも驚いた一品はススメられて食べた特製カレーライス（900円）だ。豚バラ、玉葱と具はいたってシンプルなのだが、非常に滋味深い、すぐに御代わりをして失笑されてしまったほどだ。お店のベーススープが主体と思われるが、なんとも言えない味の膨らみを感じる素晴らしいカレーだ。出汁にスパイシーさを浮かべるのは蕎麦屋のカレーと同じ構成だが、あきらかに異国のものだ。老舗の底力を感じる。

電話： 03-3261-4957
住所： 千代田区神田神保町2-2 新世界ビル
定休： 年中無休
内装： 古典的中華料理店
客層： 30代～60代（宴会・接待も多い）
予算： 一人7,000円くらい
評価： 3.3（最高5.0）

神谷町～南インド料理専門店 ニルワナム～ランチ砂漠のカレー

神谷町でのランチ・・・・気の利いた美味しい店・・・・それは、かなり難しいテーマだ。森ビルをはじめとする大規模ビルが多くその下には飲食店が入っているが、大手資本系列のことが多く面白くない。そんなランチ砂漠の中でもニルワナムは異彩を放つ存在だ。

ランチで提供しているバイキングメニューがマニアックで素晴らしい。南インド料理？？逆に北インド料理でもピンとこない私だが、「バーダ」、「パエサム」などなど聞き慣れない名前が並ぶ。味わいは、スパイスの香ばしさを感じるものの辛さはそれほどでもなく、油も控えめでヘルシーな感じがするやさしいものだ。ついつい色々なものを試してみたくなる。是非ディナーでも行ってみたいと思わせる、ランチでも手を抜かない真面目なお店だ。近隣のインド人サラリーマンが列を作るのも頷ける。全席禁煙なのもヘルシーなインド料理店にはマッチしている。

電話： 03-3433-1217
住所： 港区虎ノ門3-19-7 大手ビル2F
定休： 日・祝休み 11：30～14：30（月～金）18：00～22：00（月～土）
内装： インド民芸調
客層： 30代～50代（近隣のサラリーマン）
予算： 一人1,000円くらい
評価： 3.4（最高5.0）

五反田～中華チャンポン～思い出の満腹チャンポン

五反田は社会人になったときに働いた場所で、本当にかっこ悪くつらい思い出が多いところだ。それゆえ、先輩や同期と食事を共にした味が忘れられず、いつでも食べることで追懐できる。現在の自分はどこへ向かって進み向上しているのか、食べることで確認できるのだ。

そんな味のひとつが中華チャンポンだ。昔は駅前の目黒川沿い、軒下の低い飲食店街の一角にあった。現在は「プラグマGタワー」という、なんともハイカラな？！ビルの二階に入っている。

さて、チャンポンだ。ここは盛りがよく素晴らしい。味はよくある白い豚骨ではなく鶏ガラ醤油ベースにラード、野菜の甘みを加えたもので、創作的チャンポン解釈だ。ちぢれ麺もこのスープにはよく合う。塩気はちょっと強めだが、これが汗し涙した昔を一気に想起させる。850円と値は張るが、自分にとっては特別食なので関係ない、いつまでもこのオリジナリティを維持して欲しいものだ。

電話： 03-3491-6686
住所： 品川区西五反田1丁目7-1
定休： 日曜
内装： 社員食堂風
客層： 20代～50代のサラリーマン
予算： 一人1,000円くらい
評価： 2.9（最高5.0）

西麻布～クリニカ トラットリア エスペリア～日曜営業良心的健康イタリアン

日曜日に食事する場合、個人経営のお店であれば休業であることが多々ある。このお店は日曜日も営業しており、一軒家レストランのため静かで、客層に恵まれれば落ち着いて食事が取れる素晴らしいお店だ。

HPには、健康を重視したレストランです。チーズのシュバリエが世界のチーズを思うがままに作るインターナショナルのヘルシーフードとイタリア料理が楽しめるレストランです、とある。

手書きのメニューには有機野菜にこだわっていることがわかる。幅広く楽しめるエスペリアコースがオススメだ。前菜2種、パスタ、メインとボリュームも満点。塩の利かせ方がわかりやすく食材を生かしながらもストレートでガツっとくる、個人的には好きな味の組み立て方だ。

お値段、食材も良心的なイタリアン。完全禁煙であることも健康を謳うレストランであることを考えると整合性がとれていて、ご主人の真摯な姿勢が見て取れる。たまに厨房から出てこられるご主人は落ち着いていて、建物と同じような朴訥さを持った方だった。この落ち着き払った食空間をいつまでも続けて欲しいと素直に思った。

電話： 03-5485-1771
住所： 港区西麻布4-11-25
定休： 月・第1火曜休み　12：00～15：00／18：00～22：00
内装： 上質な天ぷら店
客層： 30代～70代
予算： 一人7,000円くらい
評価： 3.5（最高5.0）

恵比寿～笑龍～健康キノコ鍋

こちらのお店は、どこかの新聞（たしか日経新聞の休日版）で見て、確認したところ駅からも近く、値段も手ごろだったので、いつか行ってみようと思っていた、が、なんとそれから2年近く、行く機会がなかった。それほど鍋料理というものは、自分にとって動機付けの薄い食べ物のようだ。注文次第で様々な食材、調理法、温度を楽しめる一品料理のほうが、ドキドキ感が長く楽しめるからか。

HPには、笑龍の原点は『医食同源』『温故知新』
おいしい薬膳、身体に優しい中華料理がわたしたち「美肌薬膳火鍋 笑龍」の原点です。野菜ソムリエ監修 中医師監修“自慢の美肌薬膳火鍋”お1人様 2,300円（お2人様より）火鍋とは中国四川省重慶の鍋料理。二つに仕切られた鍋に紅白のスープと好みの材料で楽しみます。白いスープ（白湯）は鶏、豚骨や野菜などを時間を掛けて滋味豊かに仕上げます。紅いスープ（麻辣湯）は白湯をベースに漢方薬・香辛料を加え不老長寿の願いを込めて提供致します。とある。

きのこ美肌薬膳火鍋を注文する。目の前に置かれた瞬間のスパイシーさは、店舗数を拡大している「天香回味」のほうがカレーもしくは漢方臭く感じる、味わいはまろやかな豚骨スープに野菜の甘み、生姜などのスッキリ系ハーブを合わせたイメージだ。これに麻辣を乗せて辛味スパイスで仕上げたのが紅いほうだ。たくさんのキノコが食べれるが、歯ごたえ、咀嚼回数に比べて満腹感がない、加えもたれ感もなく、ドンドン健康的に食べられる。具材にあったヤマブシタケはホクト産業から「記憶の素」というサプリメントが出るくらい、脳みそに効く？らしい。食後、健康体への期待が高まるヘルシー鍋だ。

客層は、様々で女性が多い。禁煙ではない。

電話： 03-5704-4129
住所： 渋谷区恵比寿南1-8-10 MY恵比寿ビル2～3F
定休： 無休 17:30～23:30(L.O.22:30)
内装： モダンチャイニーズ
客層： 20代～40代（女性が多い）
予算： 一人5,000円くらい
評価： 2.7（最高5.0）