東京流行通訊

東京に暮らす中国人が見た、リアルタイムのこの国のすべて・・・

留学生コンシェルジュが大活躍

2011-03-18 14:08:27 | 遊:観光スポット・グルメ

緑の春風が吹く3月、桜の花がつぼみをつけ始めるこの季節に、「チャイナサロン」は今年初めての中国からのお客様――福建省アモイ市「LED促進センター」のビジネス視察団を迎えた。「チャイナサロン」プロジェクトは、武蔵野大学「ビジネス日本語コース」の洞口光由准教授が発案し、西武トラベルと連携して行われるもので、学校と企業のコラボレーションによって、中国からの観光客にボランティアでガイドサービスを提供する。グランドプリンスホテル高輪は、「チャイナサロン」に参加した観光客に、ビジネスやレジャーのために無料でロイヤルスイートを提供している。武蔵野大学の留学生たちは「コンシェルジュ」となって、観光客の衣食住の世話をすると同時に、日本列島の窓口として日本文化の紹介を行っている。

なぜ日本にはカラスがこんなに多いのか?日本人はカラスが好きなのか?なぜ5円玉と50円玉には穴があいているのか?なぜ日本の車は左側通行なのか(中国は右側通行)?成田空港からホテルに着くまでの間、観光客たちと留学生コンシェルジュの話がはずんだ。そしてコンシェルジュと運転手が相談し、観光客への最初のプレゼントとして、ちょっと遠回りして車窓から銀座の夜景を見てもらった。

来日する観光客たちは、言葉が通じないので現地の人々と交流することができないし、東京の交通路線は複雑で、来たばかりでは東西南北も分からない。だがコンシェルジュがいれば安心だ!食事の後で自分の携帯カップをうっかりレストランに置き忘れてしまったら、コンシェルジュに言えば、すぐに店に連絡して取ってきてくれる。帰る途中で道に迷ったら、コンシェルジュに電話すれば、コンシェルジュは携帯電話で観光客のそばにいる日本人と話をして、彼らのいる場所を確認してくれる。企業を訪問する時も、夜に散歩やショッピングに出る時も、留学生コンシェルジュがいつも連絡の取れる場所にいてくれるのだ。

気づかないうちに、あっという間に桜が満開になる。花の咲く期間はとても短いが、花は全身全霊をこめて華やかに咲く。旅行もそのようにしたいものだ。たとえ短い間でも、工夫を重ねて交流したり感じたりして楽しみたい。「一期一会」は日本の茶道の言葉で、長い生涯の中で、相手と1回だけしか会えないという気持ちで一瞬一瞬を大切にし、一緒に過ごす素晴らしい時間を大切にするという意味である。留学生コンシェルジュは「一期一会」の気持ちで中国人観光客に対して、心をこめた接待をする。旅行で味わう幸福とは、感覚ではなく、心の道程とも言えるだろう。

Photo by 葉子

大学プレスセンター・武蔵野大学 http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php・page=article&storyid=1857
  西武トラベル http://www.seibutravel.co.jp/fixed_page/company


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