味スタ満員化計画

FC東京ービッグクラブへの道

東京ワルツ

2008年03月10日 | これは言っておきたいこと。
FC東京10周年となる(らしい)08年開幕戦は、神戸相手にドローでした。
試合が終わって…勝てなかったのに、このスガスガしさはなんだろう。
開幕戦特別ゲストがサワヤカだったから、ではないだろうな、少なくとも。

先週のエルゴラッソに掲載されていた城福さんのロングインタビューと、
昨日のサッカーを見て、ムービングフットボールが少しわかった。
「人もボールも動く」と言うスローガンには
既に食傷気味だが、なんでも城福さんは、随分以前から、
そういうサッカーを指向していたんだそうだ。

マガジンだったか、ダイジェストだったか…
今年の東京は遅攻を目指す、とあった。ポゼッションサッカー?
思わず鳥肌が立つ。一昨年の失敗から、東京には無理なのでは…?
と思ってしまっている自分が腹立たしい。

果たして。
驚くことに、前半15分から30分までの東京の姿は、
完全にサッカーを支配しているではないか。
短いパスがサクサク繋がる。相手をいなすように、
危険な地域にボールが運ばれる。シュートの数は少なかったけれど、
決定機というのは、あきらかに昨年までより多い。
この15分間は、間違いなく39分の先制点の伏線になっている。

一昨年、東京がポゼッションサッカーを志向しようとしたことは、
発想としては間違ってなかったと思っている。
ボールを保持するための高い技術を持っている選手は、
東京には多かったのだ。梶山をはじめとするユース出身の選手たち、
栗澤もルーカスも、確かな技術を持っていた。だが、それだけでは
ポゼッションサッカーは実現しなかった。
足りなかったものは何だったのだろう?

「走る」ことと「動きの質」だった。
「考えて走る」というスローガンも、最早食傷気味だが、
相手が嫌がるスペースをいち早く見つけて、そこに走りこむ。
常に考えながら走って、ボールを支配するだけでなく、
サッカーを支配する。
ポゼッションサッカーに必要だったのは
ボールを保持する「技術」。
相手スペースへ走りこむ「走力」。
そして、ボールを危険地域へ運ぶために、
または、決定機を作り出すための「知力」。
3拍子揃ってはじめて完成されることがわかった。
その3拍子が奏でるサッカーは、ボールをまわしてるだけで、
かように気持ちのいいものか…、まさに東京ワルツ。
ドローにもかかわらず、帰路の足取りが軽かったのは、
東京の奏でるリズムが軽快だったからだろうと思う。

ただし、パスを回しているだけでは、結果が出ないのも事実。
そこで、どうしても必要だったのがフィニッシャー・カボレなのだろう。
この「殺し屋」カボレ、「デカイ」「ウマイ」「ハヤイ」と、
これまた3拍子揃ってる。アレで、ベストコンディションになったら…
考えるだけで怖くなるような選手だった。看板に偽りナシ。

今年の東京、期待していいのでは…?
まだ懐疑的なのは、どうもこうー、負けグセついてますな(笑)。
えぇーい!忌々しい!
だが、この負けグセが払拭される日も、そう遠くないんではないか?
そう思います。

今年の東京、中盤で嵐のように、めまぐるしく動き回り
相手守備をズタズタに切り裂くさまは、
まさにEL CICLONになるんでないか?本当に。
東京台風2号、勢力を拡大して、日本に上陸間近、です。
まだまだ小さな低気圧ですけれどもね~。

トキオ


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