味スタ満員化計画

FC東京ービッグクラブへの道

2005年5月8日の呪縛

2009年05月02日 | これは言っておきたいこと。
「ゴールデンウィーク」「大宮戦」「味スタ」と3つ重なれば、すぐさま思い出される試合がある。今から4年前、前年初タイトルを獲り、「優勝宣言」までしたのに怒涛の連敗地獄にはまった東京。この大宮戦までに連なった黒星は実に6つ。とりわけ、「楽しい大型連休」がはじまるはずの4月28日に喫した「3連敗目」の柏戦、仕事が終わって真夜中にビデオで見て、暗澹たる気持ちでゴールデンウィークに突入した。こんな暗い気持ちで過ごしたゴールデンウィークは記憶にない。連休中も、ふたつ黒星を増やし、迎えた大宮戦、選手は連名の決意書を出し、サポーターはキックオフ30分前から声を出し、飛び跳ね、応援した。試合前のアップ時に、全選手とスタッフが円陣を組んだ光景は、今でも昨日のことのように鮮やかに思い出される。

この日の先制点も石川だった。

ゴールを決めた直後、気合の乗った表情で、力いっぱい胸のエンブレムを手のひらで叩く姿に涙が出そうになっていた。だが、ロスタイムに悲劇が待っていた。引いて守りきるのか、追加点を狙いに行くのか、ほんの少し迷いが感じられた東京は、ロスタイムに同点とされてしまった。あと少しで手にすることが出来た白星は、するりと落ちてしまった。

昨年は「1点病」に苦しんだ。6月15日のFCソウル戦から、実に14試合、2点以上得点出来ない試合が続いた。この時も、呪いから解き放ったのは石川だったと思う。激しくボールを追い、体ごと相手ゴールに転がりこんだ石川は次に、猛スピードでフリーランニング、相手ボールを奪取すると、遠かったはずの「2点目」のお膳立てとなった。この日の、石川の気迫が、1点病克服に繋がったと思うし、次節あの多摩川クラシコ、10人での勝利に結びついていたと思う。昨年の東京、終盤の快進撃は、この大宮戦、もっと言えば、石川の気迫から始まったのだ。

今年の東京、苦しかった1点病は、前節克服はした。だが勝てなかった。

歴史は繰り返される。また大宮戦か。予感は的中したようだ。石川のハットトリック。そして、苦しみながらも、見事に試合をクローズしてみせた東京は、あの日ロスタイムに追いつかれた東京とは違う。ロスタイム5分は、昨年の等々力を思わせる苦しい時間だったけれど、それでもなんとかしのいでくれた。

勝ち点3以上の勝利。ここからまた、昨年の終盤戦を思わせる快進撃をして欲しい。今年の1点病は、たったの10試合で終わった。まだまだシーズンは長い。これからの、東京の戦いに期待しています。


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