ご存知だったでしょうか?大半のクルマのブレーキは前後のバランスが考えられておりません。もちろん、設計のお話ではなく、ブレーキの効き方のバランスのことです。
まずほとんどのクルマでは動いているのはフロントのみ。リアのブレーキはほとんど動かされていない、というのが現実です。強いブレーキをかけたときに車体がつんのめるようにブレーキが効いて、不快な思いをなさった経験はありませんか?また、冬場の路面に大量にまかれるようになった、融雪剤もブレーキにはダメージを与えます。
スムーズで気持ちのよい走行にはバランスがよく、お手入れされたブレーキシステムが不可欠です。ブレーキパッドくらいにしか注意がゆかないのが普通ですが、ブレーキシステム全体に注意を払うのも、またオーナーの責任です。
ブレーキパッドが正しく仕事をしているかどうかの簡単な判別方法はブレーキローターの表面に凹凸が無く鏡面状に前後とも輝く事が必要です。パッドの動きが悪くなるとローターの表面に錆が発生しやすくなり、ローターの回転時に、この錆をパッドで押しつぶすためにローター表面が黒く変色します。錆の発生はローターの冷却不足に繋がります。そのうえリアブレーキは構造的に前輪と比較して風の流入が悪くなるため、さらに冷却効率では不利になります。
ブレーキパッドは走行中300℃以上の高温にもなるケースもあり、また、雨水によるスプラッシュウォーターの影響で摺動部分の潤滑環境が極端に悪化するため、トクイチオートでは特殊な潤滑剤( M.B.G.)を使用した定期的なメンテナンスをおこなっております。ブレーキ性能を維持するためには重要な整備です。