昔むかしの....

先々週に帰省した時に母がいそいそと持ってきたアルバム。

中は見事に白黒の写真がいっぱい

そしてそこには私の知らない２０代の母がいた。

ほっぺたも二の腕もパンパンに張り切った若い日の母が輝いていた

前髪をクルッとカール（パーマネント？）させた母が笑っていた。

そしてその頃のことを色々と聞いた。

初めてだった。へ～そうなんやってことばかりでおもしろかった。

そして若き日の父登場！

真ん丸のメガネがキュートだった。

当然、まだ私は存在しない

その頃の写真はあまり多くはないけど、なんだかじんわりと心が熱くなった。

そしていよいよ私の登場である

長女であったためにやたらと写真が多い

その頃の父のライフワークであったようで私の写真を撮っては引き延ばしておったらしい。

今のように現像、焼き増しもお安くない時代だったのにねえ～っと母が苦笑いしていた。

その頃の写真のことは私には全く記憶がないのがちょっと哀しかった

当然なんだけどね....

見ている私の横では母が「私、若いわぁ～３０代やもんねえ～」っと感慨深げでした。

私たちがそこそこ大きくなってからは父は撮る側専門だったのでまったくアルバムには登場しなくなってきていた。

そんな中で貴重な１枚を発見した。

当時、夏休みに長期帰省していた時に写した写真に父の姿があった。

数人の従兄弟たちと弟、母、ばあちゃんと一緒にお寺の階段に座って写っている写真が。

でも私がいない....

そうか！これは私が撮っているんだ！！

父がちょっと首を伸ばしてどこか心配そうにカメラの方を見ている。

きっと私を見ていたんだ。

ちょっと鼻の奥がツンとした。


写真はそっとそのままにしてきた。