やっつけ仕事

EverQuest2に登場する"本"を勝手に集めた場所。一部日記有り。08/06/20更新終了。管理は続行

ブーストラッターのロー砂漠紀行

2006年09月22日 | EQ2 本
■ ブーストラッターのロー砂漠紀行
Hasten Bootstrutter著『ブートストラッターのロー砂漠紀行』。
編者はJergo Wheybringer。
本書は、ロー砂漠の変遷の歴史をたどりながら、この土地を旅する者に対して、遭遇するであろう危険について警告している。

序:ロー砂漠はもともと、北ロー砂漠、マーのオアシス、南ロー砂漠という、3つの区域にはっきり分かれていたが、“大破砕”と“大変動”のために、昔の面影をとどめない風景に様変わりしてしまった。
それでも、いくつかの重要な地域は壊滅を免れた。
本ガイドブックは、これらの重要拠点について説明をするが、旅を導く最良の案内人が、常識であることは言うまでもない。

茫漠たる砂漠は、砂と埃だけの不毛の地で他には何もない、と考える者も多い。
ところがほんの少し立ちどまってあたりの景色に目をこらすと、砂漠ならではの豊かな色彩や美しさが見えてくる。
セイジの淡い灰緑色、それに溶け込む柔らかな砂地の金色。
自然の動植物のおだやかな色合いには、心が癒される。
砂漠のシンプルな色使いに慣れてから、マーのオアシスのような強烈な色彩に出会うと、かえって目がくらんでしまうかもしれない。

マーのオアシス: 刺激的な色彩に満ちたオアシス。
昔は南北のロー砂漠の間にあったのだが、現在は船着き場近くに移動している。
ここはGuppy IIによって最初に発見された。
オアシスでは灼熱の砂漠から逃れて一息つくことができるが、それでも安全な楽園とはいいがたい。
大地が激震に見舞われ、砂地という自然の障壁がなくなったために、旧来の危険が迫ってくるようになったのだ。

オーク・ハイウェイ: この地域の南北を縦断していた街道。
現在も数か所に分かれて残っている。
ここは今でも危険きわまりないルートだから、オークでない者は1人歩きを避けたほうがいい。
街道はところどころで張り出した崖のあいだを通っているので、そこに隠れれば、この辺りをいまだに故郷と呼んでいるオークの目を免れられる。

ブリガンドの骨塚: 昔の南北のロー砂漠だった場所には、何もないわけではない。
クロコダイル、カイマンワニ、サンドジャイアントなど、さまざまな生き物がおり、変化に富む小規模な野営地もあちこちに張られている。
季節を問わずに使われている野営地もあるが、中には旅人が利用できそうなものもある。
誰もいなくても、放棄されたと思うのは早計だ。
商人がいたら、金を払えば品物を売ってくれるから、旅人にとっては便利な場所だ。

サンクンスパイア:風は砂漠の地形を驚くべき速さで変えてしまうが、古の痕跡をすべてあっけなく破壊してしまうわけではない。
いつか暴風が吹き荒れたあとは、ロー砂漠のあちこちでスパイアが出現した。
が、それも束の間で次の暴風が襲うと、そのほとんどがあっという間に砂に埋もれてしまった。
ただ1つ2つのスパイアは、飛砂の上に 顔を出しており、今日もその姿を認めることができる。

チムニー: 遠くから見ると、砂丘が延々と地平線に続いているとしか見えない風景。
ところがそばに寄ると、そこにはやはり見せかけの静けさとともに死と隣り合わせの美しさがあるのがわかる。
眺めを楽しんで位置を確かめるのはいいが、足元にも注意を怠ってはならない。
何が真下にいるのかわからないからだ。
乾燥地域は昆虫の宝庫だ。
ロー砂漠にいる夥しいクモやサソリは、ここでしか見られなくて、しかも世界でもっとも危険な部類に入る昆虫なのだ。

アヌックの眼:世界を揺るがした激震は、光が届かないほど深い地中にほら穴を作り出した。
その1つが、過去に通じている。
ただ、あまりにも暗い過去なので、そこに何があるのか想像もできない。
重くのしかかる静けさの向こうに何かが待っているはずだ。

クロコダイルの洞窟: 海中には何本かのチムニースパイアがあり、その柱状の形が目を引く。
そんなスパイアが何本か集まっている海底には、クロコダイルが何匹か陣取っていて、周囲に油断なく目を配っている。
入り口に転がっている岩には、爪か何かで引っかいたような痕がある。
まるで巨大なものが動かして行ったかのようだ。
こんなに年月が経っても、Lockjawは生きているのだろうか? 生存の確証は得られていないが、クロコダイルの寿命はかなり長いとされている。

ツインティアーズ: この名前からもわかるとおり、シンキングサンドで清水がわき出しているのはマーのオアシスだけではない。
砂の山の両側に2つの大きな沼があり、その辺りの砂の台地には、リング状の緑がひろがっている。
ここに居座っているDry Bone Skeletonを避けて、砂丘にのぼってみるといい。
付近の海といい、ピラー・オブ・フレイムの方面といい、素晴らしい眺望が楽しめる。
ここに着く前にじゅうたん売りの商人に出会えたら、とても便利な品物を手に入れられるだろう。

マージ・ダル: 砂の台地をはるかに見下ろす都市。
その威容は圧巻だ。
ただ、さまざまな勢力が張り合っているために、市街地を通り抜けるのにも危ない目にあったりする。
筆者の場合は、どうやらコート・オブ・コインの機嫌を損ねたらしく、自分の船まで逃げ帰るはめになった。
マージ・ダルの住人は、自分たちの法を絶対に曲げようとしない。
法に明るくないよそ者“バラシャール”に対しても融通をきかせることはない。
それでもここは風光明媚な場所なので、いつかまた細長いティアーズ港に来る日を楽しみにしている。


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