★殉教者の物語
『殉教者の物語』 “死病戦争”末期に力を誇示せんとした卑劣なケイノス人によって処刑された名もなきブラッドセイバーの殉教者が著す。
闇の中、我が神Bertoxxulousのためにロウソクを灯す。炎のゆらめきが見えるか？ 攻撃を受け流すかのようにどんなふうに揺れるかわかるか？ ロウソクの芯を握りつぶせば、ほんの少しの痛みを感じるだけで、光は何の抵抗も示さない。そうだ、これこそ真実を知る . . . 本文を読む
★ケイン・ベイルの裁判記録
筆記録には尋問者の質問は書かれていないが、証人の目を通して裁判の進展を知ることはできる。目撃者の証言ほど、歴史をまざまざとよみがえらせるものはない。
私はMarghetta Landon。ケイノスシティガードの隊員です。“死病戦争”の前とその最中にCaptain Bayleの偵察隊長を勤めていました。戦争前、私の部屋は隊長の部屋の向かいにあり、私は状況に応じて隊長に . . . 本文を読む
★テイル・ダルの歴史
自らの経験を通して、テイル・ダルに関する知識と洞察を得た。
この歴史書は、それぞれの定められたときにのみ完成される。
第１部
Teir'Dalでない者には理解できまい。
彼らは尋ねる。
「なぜお前たちを苦しめて生きながらえさせる彼の者にではなく、他の者たちに憎しみを抱くのか？」なぜって、自らに関わりのない他人を裁くほうが簡単だからさ、そうだろう？
昔、神々は、世界を分割 . . . 本文を読む
★塩水と真水の間
これは、若きエルダイトにしてサモンの技の学徒、Aduin Leyesteiriが悪寒に悩まされつつ残した記録である。
うちは15人家族で、両親と12人の兄弟姉妹がいる。それがみな神秘の術を学んでいて、なおかつその習得程度がそれぞれ違うのだから、時には呪文が重なり合って不幸な結果を生むこともある。それを避けるため、私は最も人の行きたがらないであろう場所を選んだ。そう、エッジウォータ . . . 本文を読む
★ある訓練生の試練
『ある訓練生の試験』フリーポート南区のバード、Anon Emous作
Lord Villanianがじきじきに指導するときの訓練は、じつに熱のこもったものになる。その間Delairaは、目を半眼にしてLord Villanianの一挙一動を見つめ、学ぶべきことを学びとろうとしている。手首をひねっただけにしか見えないのに、Lord Villanianの得物は稽古をつけている相手の . . . 本文を読む
★オーガの歴史
自らの経験を通して、オーガに関する知識と洞察を得た。
この歴史書は、それぞれの定められたときにのみ完成される。
■第１部
我々はRallos Zekによって創られた。
Rallos Zekは沼地の泥をかき集め、我々を造り上げた。
我々は土と水からできているのだ。
土と水は我々に力を与えたのだ。
土と水は思うがまま動くことができる。
遠い昔、我々はFeerottにある偉大なオゴ . . . 本文を読む
★ヒューマンの歴史
自らの経験を通して、ヒューマンに関する知識と洞察を得た。
この歴史書は、それぞれの定められたときにのみ完成される。
■第１部
これは人類の2つの都市、ケイノスとフリーポートの物語である。
いずれもかつてはアントニカ大陸という、より大きな陸地の一部であった。
それぞれ東と西に位置する2つの都市は、まったく異なった都市ではあるが共通点もある。
いずれもヒューマンの手で築き上げ . . . 本文を読む
★ヴァーミンズ・スナイのラットクイーン
哀れなAyamiaによる著作『あたしの生活』。そして、非営利組織スカラー・インスティチュート・フォー・チェンジによる『Rat Queenに対する所見』。後者は、Ayamiaの原文を引用しつつ、必要な箇所に論理的な考察を加えた内容になっている。
「第1章 ― 地下生活開始までのいきさつ」あたしについての噂は決して真実ではないとここではっきりとさせなくては。夫は . . . 本文を読む
★サー＝モーガンの試練
旧アントニカ様式の凝った装丁の書物。とりわけ表紙が壮麗で、剣と長い峠道、雷雲、そして巨大な丸太橋が描かれている。題名は『サー＝モーガンの試練』とあった。
はるか昔、Sir Morganという1人の勇敢な騎士がいた。剣を振るっては滅法強く、かつまた、恐れ知らずの豪胆さを持ち合わせていた。友とも言うべき1人の従士を伴い、騎士は旧アントニカの荒野を旅し、弱きを助け、強きをくじいた . . . 本文を読む
★怪物
『怪物 ― Maria Scalius著』と題された小説。ある若い男女がネクチュロス・フォレストの城で過ごした一夜が描かれている。
暗い嵐の晩だった。数日前からネクチュロス・フォレストに迷いこんでいたある若い男女が、嵐をしのげる場所を探していた。あてどもなくさまよっていると、突然、近くの谷に雷が落ちた。閃光のほうに目を向けると、どうだろう、そこに城があるではないか。やっと雨宿りできる場所が . . . 本文を読む
★イザベラ・セレスによるアントニカ年代記
Isabella Cellusを始祖とする私の祖先たちは、今アントニカと呼ばれている地方を盛んに旅してまわった。私は時代の移り変わりを記録に留めるために、一族の年代記の編纂に取り組んでいる。ところで、もしあなたがこの巻を購入した際にカバーが取り外されていたとしたら、売主が読みどころを切り取って持っている可能性を疑ったほうがいい！
一族の回想録は、きっとノー . . . 本文を読む
★ラトンガの歴史
自らの経験を通して、ラトンガに関する知識と洞察を得た。
この歴史書は、それぞれの定められたときにのみ完成される。
■第１部
世界が変わり、我々が地上に住むようになってから、いくつかの伝統がなくなってしまった。あなたにはラトンガの文化を学び、守っていってほしい。ラトンガが残してきた伝統は果てしない量だ。地下で生きてきた我々独自の伝統を絶やしてはならないのだ。さあ、我が子供たちよ、 . . . 本文を読む
★古びた料理本
これは気が弱い者には向かない料理の本だ。いや、トロル以外の者には使えたものではない！
目次 ― ここを見れば好きな料理の載っている章を選べる。ここで紹介した料理を覚えて、ぜひ調理の世界を広げてほしい。調理法に関する助言は心にとめておくように。
・エルフ料理
ノーラスにいるエルフ族は3種類。ダークエルフ、ウッドエルフ、ハイエルフだ。ハイエルフはウッドエルフよりも繊細な顔だちでやや背 . . . 本文を読む