第7章電磁気
(5)フレミングの法則
その1
前回、今回の予告としまして次回から磁気に関するお話を
しますとお伝えしました。
本来ならば、「電荷」に相当する 「磁荷」、「電界」 に相当
する「磁界」、「電気力線」に相当する「磁力線」等のお話
をすべき所なのですが、航空通の試験には、そこ迄 出題さ
れませんので、今回と次回の 2 回に分けて磁気と電気の両
方に関係するフレミングの法則についてのお話を致します。
フレミングの法則には、左手の法則と右手の法則がありま
す。
試験では、3つの出題パターンがあります。
一つ目は、左手の法則だけの問題。二つ目は、左手と 右手
の両方について問う問題。そして平成 30 年 8月期に出題さ
れました新作問題で、 右手の法則と言ってしまえば、 それ
だけの事なのですが、 電磁誘導 と言う概念が持ち込まれて
います。
今回のお話は、電気と磁気が関係すると言うお話です。
電磁気とは、古典的な学問なのでどうでも良いと言う風潮
が有りますが、それだけに、日常生活の基礎的な部分でお
世話になっています。
今回お話をしますフレミングの法則も身近な所では、携帯
電話を耳にあてると音が聞こえるのも、携帯電話に向かっ
て話をすると、声が相手に伝わる最初の入り口のマイク(
コンデンサー・マイクは コンデンサーの原理です。)もフレ
ミングの法則です。
電磁誘導と言う事では、最近お話をいたしました電源の基
本的な構成でお話をしました。トランス。又、受信機の構
成の中でお話をしました中間増幅の入力側とその出力側で
前の回路と次の回路を繋ぐものにIFTトランスがあります。
電源のトランスも IFT トランスも一時側のコイルから発生
する磁束の変化 (磁力と言う架空の線を束ねてもの:電界
の様子を示す為に仮想した電気力線にあたるものを束ねた
電束にあたるもの) により二次側のコイルに 交叉する 磁束
の変化により二次側に起電力が発生すると言う 電磁誘導を
利用しています。
電磁誘導は、二次側のコイルで フレミングの右手の法則を
利用したものと言えます。
電磁誘導で右手の法則に少しふれましたが、どちらが左手
の法則でどちらが右手の法則かは、次回のお話しの後に考
えてみて下さい。
フレミングの法則と言う法則の名前は、知っていてもどの
指が何を指すか覚えている方は、 少ないと思います。
ましてや、フレミングの法則に左手と右手がある事を知っ
ていても、それぞれが何を表すかまでは、知らない方が大
半だと思います。
記憶に残らないのは、良く理解出来ていない事と何の役に
立つのかが明確に示されなかった為かと思います。
暗記は、必要ありません。
すくなくとも航空無線通信士を目指す皆様は、免許を取る
と言う明確な目的があります。
その為に理解しなくては、なりませんがそもそも理解する
と言う事を最初から放棄している方も大勢いらっしゃるの
では、無いかと思います。
今回、これを期に一生記憶に残る覚え方(理解する)の お話
をいたします。
この記事をお読みの皆様は、フレミングの法則を一生涯、
忘れる事が出来なくなります。
フレミングの法則は、電流と磁界の関係を示す法則ですの
で最初に磁界についてのお話をします。
磁界の事をMagnetic Field と言います。 磁気的な力が及ぶ
空間の事です。
図-1の右の様な 棒磁石を小学校の理科の実験で触れられた
事があると思います。
続きは、7月の「法規」と「工学」のページでお読み下さい。
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