２７日午前８時ごろ、小浜市街地でイノシシが出没する騒ぎがあった。ＪＲ小浜駅前や小浜第一保育園近くで目撃された後、若狭高のグラウンドを走り回って国道２７号方面へ。市民から連絡があるたびに市職員や小浜署員が急行したが、逃げ足が速く捕獲できなかった。
しばらく行方が分からなくなっていたが、同市湯岡で工事作業中の男性（４７）が「退治した」と連絡してきた。男性によると、猛スピードで突進してきたイノシシは、鼻で足をつつくなどしつこく追いかけ回してきた。仲間が鉄パイプで足を払って転倒させ、数回たたくとぐったりして動かなくなった。体長１メートルを超える雌で、出産を終えたばかりなのか、ひどくやせていたという。
男性は「『イノシシはまっすぐにしか走れないから横に逃げれば大丈夫』と聞いていたが、逃げても逃げても追いかけてきた」と苦笑い。
