Chiapetの日常

新米カウンセラーChiapetの成長日記

The Paul Munger Conference

2005-06-29 00:52:08 | Counseling
先週はうちの学部主催のカウンセリング学会(その名もPaul Munger Conference)があった。
友達が企画の手伝いをしていてボランティアが足りないから手伝ってーと言われ
参加申し込み費用($60)と駐車場代($6)免除ということにのせられ行くことにした。


この学会は毎年うちの学校で開いているものだけれど、スクール(学校)カウンセリング向けという訳で
なかなかCommunity カウンセリングの私達からは

『朝から晩まで4日間なんて耐えられなーい。それにスクール向けだしー


と浸透が薄かった。


そもそもスクールとコミュニティ(又はエージェンシー)カウンセリングは資格から
カウンセリングの内容まで異なる。


あるスクールカウンセラーが言った。



「私達はスクールカウンセラーではなくてガイダンスカウンセラー(進路指導)と呼ばれるべきだ」。



比較的スクールでは進路指導、成績、テストについて指導、カウンセリングといえば
大体クライシスカウンセリング中心で、その後はコミュニティ(エージェンシー)カウンセラーに回す。結局のところ他の仕事が多いので(お昼休みの監視、グループや授業を持つこともあるそうだ)、一人の生徒と定期的にじっくり話すことがなかなか出来ないらしい。 


コミュニティーに回すとは言えうつ病、自傷、摂食障害、性行為等など問題と日々直面する機会もあるため忙しい。


それにカウンセラー一人に対する生徒の数がとても多い。私の友達は彼女一人に対し400人の生徒を面倒見るそうだ。
勿論その400人が全員彼女と直接接するわけではないがそれにしても
大人数だ。



入学して最初の1,2学期ぐらいしかスクールカウンセリングの人達と同じ授業を取っていないので今回の学会はもうちょっと学校カウンセリングについて学ぶいい機会だった。



今まで数々と学会に行った中で一番良かったかも。。。。



何が良かったというと理論ばかりではなく、実践方法について数多く取り上げていたこと。



内容は他の学会と変わらないけれど(自傷行為、家庭内暴力の加害者、幼児虐待、うつ病、不安障害、自閉症、異文化教育、社会的スキルの教え方などなど)、実践方法について詳しかったー。


いつもは例えば自傷行為については、症状、きっかけ、どのような人に多いか、など一般的な情報を学ぶことが多いが、さあ、どのような方法がいいのか、どのように実践しようかという方にはなかなか行ってくれない。




そこが肝心なんじゃあ、、、、、。





でも今回は良かったな。一番良かったのは小児科医の先生が発表した幼児虐待について。
彼女はとってもグラフィックな写真を用いて虐待と事故の見分け方等を中心に発表していた。


他の州でも大体似ているがインディアナ州では虐待の恐れがあると感じた人はCPS (Child Protective Services-児童保護局・児童相談所)または警察に通報する事が義務付けられている。


もしそれを怠ると資格を失ったり、罰金を取られたり、最悪の場合刑務所行きになったりと法的処罰は厳しい。



だから私も短い実戦経験の中でもこれについてはみっちりと教え込まれているので
クライエントの言動一つ一つに細心の注意を払う。



今回の発表は見分け方、傾向などについてだったけれどやっぱりその様な時に直面した時に
いかに迅速に行動できるかが鍵になると思う。









私の今回のボランティアの仕事は当てられたセクションに行き、スピーカーを紹介したり、セッティングを手伝ったり、ハンドアウトを配ったりと簡単だが、スピーカーと直接話して知り合いになれるのでお得。。。特に興味のある分野なら益々



今の研修先で今週から子育てについてのグループ、4-7歳迄対象のグループ、小学生の女の子用と中高生の女の子向けのグループカウンセリングを始めるのに沢山のアイデアがもらえた学会だった。


スピーカーからアイデアを使ってもいいかと連絡を取り合ううちに彼らからも他の情報を
聞かせてもらえて視野を広げる機会になった。



彼らも逆に彼らのアイディアが学校外のカウンセリングの場でどのような効果を発揮するのか
興味津々のようでこれからも連絡を取り合うようになりそうだ。

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