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授業なんて○○だ!変な教師の成功仕事術

学校の常識とは違う事いっぱいだけど、すべて筆者の成功体験からの仕事術ばかり。変な教師なので、信じなくていいですよ。

国語の四つのエレメントとは

2019-12-27 03:50:50 | 国語


国語の学習を構成する四つのエレメントは、読書話聞(どくしょわぶん)です。
読書は、本を読む事じゃないですよ。
読む、書く、話す、聞く
です。

このうち一つが欠けてもいけないし、偏るとバランスよく学ぶことができません。

教科書を読む。

ノートに書く。

意見を話す。

話を聞く。

これらが各10分ぐらいずつ配置できるように授業を組み立てましょう。

話すこと聞く、話し合いとして20分取ってもいいですね。

ダメな授業の典型は、教師が教科書を読み、教師が内容を説明するだけで終わってしまう授業。これでは、子どもは聞くだけで終わってしまいます。
教科書は、教師も範読として読むけど、子どもに読ますことも必要です。こんな当たり前のことをしてない教師が実はいるんです。
また、説明は子どもにさせればいいんです。簡単な発問を繰り返して、たくさんの子に短く何度も答えさせれば、話すと聞くができます。

ダメな例としてもう一つは、ノートに書かせない授業。自分は板書をたくさんするけど、子どもに書かなくてもいいと言う教師。結構いるんです、これが。
板書は、ノートに書き写すためにするんです。板書計画イコールノート計画です。

じゃあ、作文教材はどうするの?というあなたは、書かせっぱなしの先生ですね。
作文教材だって、教科書に書いてあります。それを子どもに音読させます。教師の発問で、どんな作文を書くのか話し合い、子どもに内部情報が溜まってからかかせるのです。いきなり書かせるのはNGですよ。

漢字指導は、1時間まるまるやるものではないです。子どもは飽きちゃいます。授業の初めか終わりに五分ずつやればいいんです。1週間で30分くらいはできます。集中した5分×5日は、飽きてしまう45分×1日より、時間は少ないけど、漢字を覚えてくれますよ。

このように、国語は、読書話聞の4つのエレメントのバランスを意識して授業しましょうね。

ていねいさが身につく「うつしまるくん」の指導

2018-10-28 10:21:50 | 国語
1 「うつしまるくん」のよさ
 
①騒々しいクラスでもシーンと集中する授業ができます
 子どもはシーンと集中する時間が好きです。いつも騒がしく落ち着かないクラスにはシーンと集中する心地よさを体験させてあげたい。「お手本を写しなさい。」でやれる「つしまるくん」で、その心地よさが体験できます。

②視写は「学び」の基本です
 「手本を写す」という学習は、書道・写経など、数千年の歴史に支えられた学習の原です。「そっくりそのまま写す」は、手本をそのまま受容し理解するということです。どもは写しながら、自分なりに考え、想像し、全体を理解していくのです。

③視写は「伝え合う力」の基礎学力になります
 「時間を決めて視写する」大切さを説く青木幹勇氏は、著書『第三の書く』(国土社で、「まともな文字で、コンスタントに1分間30字書ける力は、もう書くことに事欠ない大人並の筆力です。葉書、日記、メモ、ノート、書こうとすればすぐ筆が動いてくる力です。6年生までにはぜひこの力を育ててやりたいものです。(前傾書、p47)」と述べています。以下は、青木氏が実践を通して出した数値です。到達基準です。
       低学年:分速15~20字(10分間150~200字)
       中学年:分速20~25字(10分間200~250字)
       高学年:分速25~30字(10分間250~300字)
 「うつしまるくん」の「十分間スピード視写」は、視写の力を測定できる絶好の教材す。10字ごとに太線が引いてあり、子どもが自分で簡単に字数をチェックできるようなっています。学期に2回のスピードチェックで、子どもも教師も視写の力の伸びを測ことができます。
       うつしまるくん:3年生 分速20字程度  4年生 分速25字程度               5年生 分速30字程度  6年生 分速35字程度
④障害を持つ子も集中できます
 「うつしまるくん」はだれもが集中できる教材です。ADHDの子どもが集中して取りめたという報告が全国から寄せられるほどです。次のような点がすぐれているからです。 (1)見開き2ページで1ユニットになっている。
 (2)「手本とまったく同じマス」に書かせるので、わかりやすい。
 (3)「うすく文字」が初めから書いてある。やり方の例示があるからすーっと始め    れる。
 (4)「ていねい度」「正確度」「スピード」などのチェック機能がついていて、自己    価ができる。
 つまり、何をやるかが明確で、やる気がでる、そんな教材なのです。

【参考文献】『子どもに力をつける基礎基本の徹底システム』伴一孝著(明治図書)
      『向山型国語教え方教室』創刊号~第5号(明治図書)

2 「うつしまるくん」の使い方(ユースウェア)
①趣意説明
指示1 「うつしまるくん」をやります。視写といってお手本を写すお勉強です。②お手本の音読
指示2 机の上をきれいにして「うつしまるくん」と下敷きと筆入れだけにしなさい。・不要なものをしまうと集中できる。
指示3 大きな○番のページを開きます。数字の○を指でおさえなさい。お隣と確認。    同じだったら手を挙げなさい。
    日付のところに□月◇日と漢字で書きます。書けたら鉛筆を置きなさい。・教師も日付を板書する。
指示4 左のページのお手本というところ。○という字を指さしなさい。(見て確認。)
    ここから先生が読みます。聞いていなさい。・範読する。手本を音読するのは、耳からの情報を入れてあげるため。
指示5 今度は、先生が読んだとおりにみんなも読みます。
    「うつしまるくん」を立てて持ちなさい。(見て確認。)・追い読みをする。初めの一文は、文節(「うつしまるくん」の固まり)で切る。次は「、」(読点)で切る。短文は一文を読む。
・教科書はたてて持たせる。・姿勢をほめる。・子どもの読みの実態に応じる。

③視写
指示6 視写します。右のページの下に下敷きをいれなさい。(演示)
    鉛筆を正しく持ちます。持った手を挙げてご覧なさい。上手に持てています    ね。3本指でくるくる回してみましょう。上手に持てるとできますよ。・下敷きは書写用の柔らかいものがよい。
・鉛筆を持たせたら、その手を挙げさせる。
指示7 初めはうすく書いてありますから、それを1mmもずれないようになぞりま    す。「・・・・まで、どうぞ。」「・・・まで。」「・・・・まで。」
    とってもていねいです。(激励)・「うつしまるくん」の固まりで切って、なぞらせ、書きの時間差をなくす。
・なぞりは、全員書き終わらないうちに次の指示を出す。(空白禁止)
指示8 次からは、写していきます。マスにさわったりはみ出したりしないように(板    書で例示)ていねいに書きます。「・・・・」(書き出す文字)から、始め。・足裏がついている、左手でおさえている、をほめる。

④チェックを入れる
指示9 途中ですが、鉛筆を置きなさい。マスにさわらないように書けたか、チェッ    クします。お隣と交換。マスからはみ出たりさわったりしている字を赤で四    角く囲みなさい。(板書で演示)お隣に返します。囲んだ数をそっと教えて    あげなさい。・写し書きが一行書けたぐらいのところで指示をだす。
指示10 さわったのが、一個、二個、三個より多いひと?(挙手確認)さわったの     がゼロのひと?すばらしい。でも、今のは練習。ここから本番です。この     先さわらなかったら、ていねい度丸です。はい、はじめ。・「練習」と言われ、安心し、やる気をだす。

⑤ 途中で詰める
指示11 四行目までいった人。合格です。(又は、持っていらっしゃい。)・とちゅうのめやすを言うことで、追い込む。
・持ってこさせ、チェックする。ていねいに書けている子をほめる。確認と激励と時間の調整になる。
指示12 六行目までいった人。合格です。
⑥ 終わりの指示
指示13 最後までいったら、見直して、ていねい度チェックに赤で色をぬりなさい。
     ぬったら、「早く終わった人はやってみよう」をやりましょう。
指示14 終わりです。ていねい度チェックに色をぬります。
     さわらないようにがんばった人は手をあげましょう。すばらしい。・残っていても、時間で切り上げる。
「やりたい」と言う子はほめる。
                                                           指導プラン参考:TOSS三条 齋藤一子氏のHPより

どの子も漢字が得意になる漢字学習システム

2018-09-30 17:23:04 | 国語
漢字学習は、教師が漢字を教えるだけなく、子どもたちが自ら学べるように、漢字の学習の仕方をシステムとして教えましょう。
漢字の学習の仕方は、主に4つのステップがあります。

1.新出漢字の練習の仕方

2.漢字テストの練習の仕方

3.漢字テストと丸つけ、やり直しの仕方

4.再テストの仕方

これらを5日間のサイクルで漢字指導を行っていきます。

上記のステップで学習するためには、まず漢字ドリル選びが重要です。

新出漢字の練習、単語の練習、漢字テストの練習、そして切り離せる漢字テストの用紙がセットになったものを購入します。

その漢字テストも1回だけではなく再テストができる欄が最初からあるものを選ぶと良いです。

1.新出漢字の練習の仕方
①指書き ②なぞり書き

1日目、2日目は新出漢字の練習のページをやります。

①指書き
いきなり鉛筆書かせると、いい加減に書くので、最初は書き順と書いてあるところを見ながら指で机の上になぞり書きをさせます。指で書くので10回ぐらい平気でかけます。

②なぞり書き
そして指で書き順をなれたり覚えたりした後、実際に鉛筆を持って書かせるのです。

この時に1ミリもはみ出ないようになぞり書きをしなさいといったような指示を出します。

もちろんはみ出る思いますが1ミリもはみ出さないと言う、それだけ文字屋時給に集中して任せることができます。

この集中が漢字を覚え重要なポイントです。

③写し書き
なぞり書きの後は、その手本を見ながら丁寧に移し書きをしなさいといいます。

大抵なぞり書きの文字の下に空欄のマスがいくつかあるはずです。そこにそっくり同じ形で書かせるようにします。

そっくり同じ形で書くようにさせることも集中させる手立ての1つで、いい加減な事形を覚えないようにするためです。

この時、特に気をつけなければいけない、はねやはらい、点は間違えないように声をかけます。

そして時々進度をチェックをします。隣の子と見せ合ったり、教師が机間指導しながら、丁寧に行っているかなどをチェックしたりしていきます。

教師が近くを通っただけでも子供たちはしっかりやらなければと言う気持ちになります。


2.漢字テストの練習の仕方

3日目は単語の練習です。
大抵新出漢字に伴う単語が10個ぐらい取 ドリルに書いてあります。

大体1文字目はなぞり書きですので、これも1ミリもはみ出さずに書きますと指示します。

そしてドリルを縦にやっていくのではなく、横にやっていくようにさせます。

つまり同じ単語を連続で書くのではなく、1つの単語を1回ずつやります。
横に10問あれば、10問を横に一回ずつ書かせます。
それから横の2段目を横に一回ずつ、最後に3段目を横に一回ずつ書かせます。

一回書いたのを、忘れた頃にもう一度書くことで、記憶が強化されていきます。1度に3回同じ事を書いてしまうと、その次の時に移った時点でワーキングメモリから消えていき、記憶にも残らなくなります。違う字を10回書いて、最初の字に戻ることで、脳は何度も書くこの字は大事な内容だと判断し、長期記憶に残すのです。

3.漢字テストと丸つけ、やり直しの仕方

4日目はいよいよテストです。
ドリルを買うときに、単語の練習とテストの問題が同じものを採用しておきます。テストは別の冊子になっているものよりも、同じ冊子の中から切り離すと思うの方が失くさず、余計な手間がなくなり便利です

テストの仕方自体は、時間をとって自力で書かせるだけです。だいたい5分もあれば漢字テスト10問はできると思います。

大事なのはテストをやった後です。まず隣の人と交換しなさいといいます。そして漢字ドリルの練習ページを開かせます。そしてここが1番重要ですが、○はつけるが、×はつけてはいけないと言いう事です。間違い直しも絶対にやらせてはいけません。

上記の○つけの仕方は、はしつこく何度も子供たちに教えます。

ちょっと目離すと、すぐに×をつけたり間違えた字を正しく書いてしまう子がいます。

それは間違えた本人のために絶対になりません。間違えた事を直すのは、丸つけをする子の役割ではなく、間違ったご本人の勉強です。

なぜとなりの人に○つけをさせるかと言うと、人は基本的に自分に甘く、他人に厳しいからです。

さて、丸つけをし終わったら、隣の子にテストを戻します。

そしてテストの裏に間違えた字を3回ずつ練習しなさいと指示をします。

この時、テストの練習のページのように、間違えた字を1回ずつ全部書いてから、また戻って2回目を練習することを徹底させます。

表に書いてしまうと、表の紙面に再テストができません。最初のうちはきっちりと裏に間違い直しをやらせるように厳しく机間指導してください。

1度で100点とってしまう子もいるかと思います。その子たちは、念のため1回ずつ裏に練習しておきなさいと言う指示をして時間調整をします。

採点するときに大事なのは、採点基準を示すことです。最初のうちは、教師の方でここがこうだったら○だと言う指示を出します。はね、止め、点、画の長さなど、大事な観点を板書で示します。てあります。

これを一か月ぐらい続けていくと、子どもたち自身で、漢字の丸つけをする時はどこを見ればいいかを覚えていきます。子どもたちが正しく○をつけられるようになるまで、何度も教師が教えたり期間指導してチェックをしてみてください。

4.再テストの仕方

そして5日目、再テストです。前回のテストの、間違った事だけを書きなさいといいます。

ここで合っていた字を書かせたり、100点だった子に、もう一回テスト最初からやらせたりはしません。

せっかく100点とったに、もう一回テストをやり直すのは、子どもにそういった気持ちを子供たちに植え付け感じ嫌いを癒してしまいました。


また、再テストでは、間違えた字だけをやり直しさせます。 つまり、1回目のテストで80点を取れたら、再テストでは2問だけやり直すのです。

理由は100点のところで書いた通り、あっている字まで直すのは、子どもにとっては嫌なことなのです。

再テストが終わったら、先に100点を取っていた子に丸つけをしてもらいます。終わったら、裏に練習や読書をして、全員が再テストを終えるまで時間調整します。

そして、前回と今回を合わせた点を、漢字テストの点とします。

大抵これで1回目の点にプラスされるので、多くの子が100点を取れるはずです。80点取れれば合格だよと言うことを最初から言っておけば、多くの子たちが合格をすると思います。

最後にテストの記録をとります。出席番号順に点数を言わすます。いい点を取っている子は、点数を言うことで自尊心が高まります。言うのが恥ずかしい子は、先生のところに来て、そっと言いなさいと、配慮もします。

学年の初めは、これらの指示を細かく出しますが、出来るようになったところから指示を減らしていきます。私の経験では、このような指導を1ヵ月も続ければ、子どもたちだけで漢字学習ができるようになります。

はじめのうちは、漢字の苦手な子たちが再テストをやっても、50点以下に場合があります。クラスの2割3割の子たちはそうかもしれません。

しかしこの方法を行っていくと、子供たちは、こうすれば漢字が覚えられるんだということが身につき、次第に点数は上がっていきます。

私が教えた子たちは、大抵10月位には、ほとんどの子が80点以上取るようになります。

そして3学期になるとほとんどの子が100点を取るようになります,もちろん時々90点や80点になる子はいますが、80点合格としているので子どもたちニコニコ顔です。

こういった指導を続けていくと、子どたち自身が、漢字が得意になった、漢字が覚えられるようになったと言ってきます。

特別支援学級を担任した時も、この指導法で教えたところ、漢字が普段はそれまでは30点以上取ったことがないと子が、80点以上取るようになりました。ときには100点を取り、大喜びで学校中の先生方に教えに行ったり、家族で喜び合ったりもしています。

最初の1ヵ月は大変ですが、ぜひ真似していただき、子供たち全員を感じ80点以上そして漢字大好きな子たちに大好きで得意な子たちに育ててあげてください。

漢字嫌い、漢字を苦手にさせる方法

2018-09-27 23:47:58 | 国語
その一、授業で漢字生指導をせずに、漢字ドリルを宿題にするだけ。
これは当然子供たちは力が付きません。

授業の中で、みんな一斉に集中して漢字の練習をするからこそ、身に付くのです。

テレビがついていたり、家族が騒がしい中で宿題としてやっても、それは身に付きません。

僕は子供の頃漢字が苦手でした。ノート漢字ノート1ページ書いてくる宿題が出され、早く終わらせたいが為に、にんべんだけ先に書いて、つくりは後から書くなどの、いい加減な方法で練習をしました。

宿題は早く終わりましたが、はっきりってこの方法は、身をもって漢字が覚えられないことを体験することとなりました。
もちろん、家で真面目に漢字練習をする子もいます。

しかし、多くはの子は、家では気が散って、集中して1ページなどできません。
朝の慌ただしい中、なぐりがきで1ページをやりそれを提出する子もいます。当然それでは漢字は覚えられません。

その二、漢字テストはやりっぱなし。

よく漢字テストをやらせた後、間違い直しをしなさいと教師は言いますが、言いっぱなしになってはいませんか。

ちゃんと間違い直しをしたかどうか、一人ひとりのチェックをしなければ、間違ったまま子供たちの脳にインプットされていきます。

そして子供たちは、
「先生はやりなさいって言っても、見てくれないんだから、いい加減にやっていいや。やらなくていいや」という気持ちになります。

ここで2つの誤学習が生じます。
漢字の間違い直しは、言われてもしなくていいと言う誤学習と、漢字を間違ったまま覚え、そのまま脳にインプットしてしまうと言うございます学習です。

その三、子ども自身に丸つけをさせる。

これは正しいやり方をすれば、とても有効な方法ですが、教師の何の指示もなく、ただ「丸つけをしなさい」だけでは、ほとんどの場合、いい加減な丸付けになってしまいます。

なぜなら、子どもたちは、漢字の丸つけの観点を知らないまま、適当に丸をつけているからです。

先生の中には、勉強のできる子を、先生の代わりにして、丸つけさせる場合があります。これが1番最悪な状態です。

何が丸で何が丸ではないか、観点のわからない子どもたちが、別の子の漢字を評価するわけですから、いい加減になって当然です。

丸つけをする子の気分によって、厳しくなってたり、いいかげんになったりします。

また、観点がないと、同じ間違いが丸やバツの状態が出来ることもあります。


漢字を書いた子たちは、当然何がよくて何が悪いかわからないから、マルカバツかだけで判断するようになります。

実は子どもたちに丸つけをさせる、漢字を覚え、得意になる、好きになる方法はあります。それは次回のブログで。


子どもが読書好きになる3つの方法

2018-08-04 10:46:12 | 国語
前回、読書嫌いになる3つの方法を書きました。1.いい姿勢、2.必ず最後まで、3.本を制限でした。まずは、その反対の方法をしましょう。

それ以外で、僕が担任の時、子どもが読書好きになった3つの方法をお伝えします。

1.読み聞かせ

子どもの頃、担任の先生が毎日のように朝の会で、読み聞かせをしてくれました。
1日5分、朗読してくれるだけですか、とても楽しみでした。
本好きになるきっかけの1つでした。

教師になってから、読み聞かせをした年としない年がありました。
思い返せば、読み聞かせをした年の方が、子どもたちは本が好きだったように思います。

低学年の頃は、毎日一冊ずつ絵本を読み聞かせました。
1年200日として、200冊くらいはしたと思います。
たくさんの絵本に触れた子達は読書好きになりました。
朝、図書室から適当な本を持ってきて読むだけ。とても効果があります。

中学年、高学年では、少し長い本を毎日5分ずつ読み進めました。
教科書に出てくるお話のシリーズや同じ著者、自分が子どもの頃読んで面白かった本が多かったです。
人気があったのは、佐藤さとるさんの「僕は魔法学校三年生」や、「エルマーとりゅう」のシリーズ。

教師が楽しそうに読み聞かせをすると、子どもも読書は楽しいんだ、と思います。

2.学級文庫

教室の横や後ろに箱や棚を用意して、そこにたくさんの本を入れておき、自由に読ませました。

選書は、教師の好きな本。
子どもの頃読んでいた本をそのまま全部入れました。

大人になってからも図鑑やマンガなど、自分が読んで面白かった本をたくさん入れてました。

多い時でカラーボックス5つ分、200冊以上ありました。

たくさんの中から選べるのは、子どもたちも嬉しかったみたいです。

3.国語以外での活用

図鑑は理科や生活科、総合などで大活躍します。図書室に行かなくても、学級文庫で事足りるくらいありましたから。

隙間時間の読書もたくさん行いました。
テストや算数の練習問題が終わったら読書。
常に一冊は机に入れて置かせました。
また、自由に学級文庫に取りに行ってよいことにしてました。

これを繰り返すことで、読書は勉強でなく、遊びの一種と子どもたちは思っていたようです。

お試しあれ。


子どもが読書が嫌いにならないための方法3

2018-08-01 17:24:40 | 国語
小さい頃は、絵本読んで、と親にせがむ子どもが、中学になる頃には本を読まなくなる。

これは、統計等でも明らかになってます。

では、なぜ読書嫌いになるのでしょうか。
いくつか、NGの例を出します。

1.読書の時間は座っていい姿勢で読む。

あなたは、本を読むとき、座っていい姿勢で読みますか?
家ではソファやベッドに寝転がって読みませんか?
電車の中で、背筋を伸ばして読んでる人いますか?
教室でも、自由な姿勢て自由に読ませましょうよ。

2.本を決めたら最後まで読ませる。

よく子どもは本を取っ替え引っ換えします。自分の席に座らず、本棚の前でずっと選んでる子もいます。
それでいいじゃないですか。

あなたは、本を選ぶとき、取っ替え引っ換えするでしょ。
読み始めたら、必ず最後まで諦めず読みますか?

最後まで無理に読ませるから、読書嫌いになるんですよ。
自由に選べないから嫌いになるんですよ。
取っ替え引っ換えでもいいじゃないですか。

3.読む本に制限をかける。

よく、マンガはダメ、図鑑はダメという先生がいます。

僕は子どもの頃、マンガが好きで、マンガで活字に親しんだと思います。
活字に親しんだから、普通の本も読めるようになりました。

絵本→マンガ→普通の本、という慣れかたをする子どももいるのです。

図鑑に至っては、ダメ出しの理由がわかりません。
僕は小学校入学時に親が買ってくれた図鑑で勉強が好きになりました。

これは読んでいい本、これは禁止と言われたら、読書嫌いになって当然です。

教師には悪書でも、子どもにとっては人生を変える本かもしれません。

自由に本を選ばせましょう。


どこまで丁寧に書かせる?

2018-06-16 13:12:21 | 国語

丁寧に書かせる事は、教師の仕事の1つです。でも、あまりに厳しく指導しすぎると、子供がやる気をなくします。大切なのは、丁寧に書くことと、時間内に終わらせることの、バランスです。

「一ミリもはみ出さないように書きましょう」これは、なぞり書きに、有効な指導の言葉です。子供の中には、なぞり書きをするときに、うすい字をはみ出さずに書く子もいれば、うすい字の近くに書いていればいいとか、読めれば良いと思いはみ出しても平気な子がいます。だから、なぞり書きの時は、はみ出さずに書くと言うことを最初に教えないといけません。この場合は、最初は厳しく、はみ出た子に書き直しをさせる必要があります。はじめの指導の時に、はみ出しても丸をつけてしまうと、その子は「はみ出しても良い。○をもらえるから」と誤学習をしてしまいます。いちど誤学習をしてしまうとそれを修正するのは何倍も時間がかかります。

ただし、いつもいつも何度も何度も書き直しをさせるのは、その子のやる気をそいでしまいます。ときには、教師に反発すら覚えます。僕は、基本、書き直しは2度までと決めています。子供からすれば、人はいい加減な事を書いてしまったから書き直そうという気になります。しかし2度3度と書き直しを目指られるとやる気がなくなるどころか、余計いい加減に書いて、早く終わらせたいという気持ちだけが残ります。

また、書き直しをする子の中には、指先の細かな作業が苦手な、微細運動障害を持っている子供たちもいます。その子たちは、例えば手袋を2枚してそして細かい事を書くそのような状態だと言われています。大人でも、手袋2枚したまま丁寧で言うな事を書くと言うのは無理なことです。こういった後には、ほんの少しでも読める字が書ければ丁寧に書こうとしているのか分かれば、1回でも丸をつけてあげます。他の子の手前、1回は×をつけることもあります。

丁寧さの他に、もう一つ大事なことがあります。それは時間内に終わらせると言うことです。几帳面なこの中には、何度も何度も消して書き直す子供がいます。そういった子は時間内にはあらず休み時間になっても次の時間になっても書き終りません。そこで時間内に終わらせることも大事だと言うことを教えなければいけません。ある程度丁寧な字でそれも時間内に終わらせるようなスピードで書くと言うことを教えていく必要があります。

その子の様子を見て、書けるのにいい加減か、頑張ってるのに書けないか見極めて指導することが必要です。

字を丁寧に描くと言う事は、1日や2日でできることではありません。3ヶ月、半年、1年といった長いスパンで指導を継続していく必要があります。

ただし、今まで書いた事は書写や漢字指導で丁寧に書くと言う指導についてです。作文については、丁寧さや誤字脱字は大目に見ることが多いです。それよりもたくさんいろんなことを書くことが作文指導の大事な部分です。作文指導はまた別の時にブログに書きます。


1人で音読するための5ステップ

2018-05-20 17:52:04 | 国語
子どもの頃、国語の音読は、2種類しかやらされなかった。

ひとつは、「先生のあとについて読みましょう!」
先生が一文を読んで、子ども全員が同じ文を真似すること。
後追い読みなどという。

もう一つは、子どもが1人一文ずつ交代で読むこと。
一文交代読みなでどという。
ぼうっとしてて、よく自分の番が来て、どこ読むか忘れて、叱られたなあ。

でも、この二つ、かなりレベルが違います。

皆の前で、1人で読むのはかなりのプレッシャー。
今の時代、いきなり一人で読めない子もいるし、無理強いしたとクレームが来ることも。

音読も段階を踏んで、少しずつレベルアップしましょう。

レベル0
教師が全て読む。
子どもたちは聞いているだけ。
聞くことも勉強なので、これも大事。
聞き方は、以前のブログにかいたかな?

レベル1
先程の後追い読み。
教師が師範する読み方を子ども全員が真似して読む。
これなら、自信がない子も周りみんな読んでるから、安心して一緒に読める。

レベル2
半分交代読み。
男女別、または教室の左右別で一文交代で読む。
レベル1より人数が半分になり、少しプレッシャーをかける。

レベル3
列読み、班交代読み。
人数が6〜4人に減ってプレッシャー増。

レベル4
二人交代読み。
隣の席の子と2人組になり、2人で一文読んだら後ろの2人が読む。
これができれば、だいぶ音読に慣れて来たはず。

レベル5
1人交代読み。
最高レベル!
でも、レベル1から、毎日ひとつずつレベルアップしていけば、5日あれば1人交代読みできるようになります。

学年始めの物語教材でやっておけば、教材が変わっても1人交代読は大丈夫。

なかなか声が出ない子がいれば、できるレベルに落としてゆっくり時間をかけてレベルを上げていけばいいんです。

もちろん、絶対叱っちゃダメ。声が小さくても読めればOK。
どこ読むかわからない子には笑顔で教えてあげればいい。

音読はもっと深くバリエーションもあるけど、今日はここまで。


写真は記事と関係ございません。

国語の授業を飽きさせない

2018-04-29 22:15:32 | 国語
国語の授業って、子どもたちはよく飽きてませんか?

僕の若い頃の授業はこんな感じでした。

教科書を一生懸命読んだり説明したりしても、子どもたちは聞いていない。

子どもたちにじっくりじっくり時間を取って話し合わせても、一部の子達だけになり、だらけた雰囲気になる。

漢字練習、1時間取ると、早い子は10分で終わり、遅い子は45分で終わらない。

昔は、がんばらない子どもたちのせいにしてました。ごめんなさい。

色々学び、経験を積んで、国語で子どもたちが飽きるのは、教師の授業の仕方に問題がある事に気付きました。

これを受け入れるのは、結構時間が必要でした。だって、自分の授業が下手だと思いたくないから。
子どもたちのせいにしてれば、自分は傷つかずにすむから。

でも、自分に原因があると認める事で、授業改善をできるようになり、少しずつ、子どもを飽きさせない授業の仕方がわかってきました。

国語の授業で大事なのは、読む、書く、話す、聞くをバランスよく45分の中に組み入れる事です。

・教師の範読を聞く時間
・音読する時間
・話し合う時間
・板書を書いたり漢字練習をする時間

これらを45分の中に全て入れると、バランスよく学べます。

例えば、教科書の物語文、説明文、詩の授業などは、以下の組み立てが出来ます。

1.漢字学習、5分
2.教師の教科書範読、5分
3.児童の教科書音読、10分
4.教科書内容の話し合い、15分
5.黒板の板書をノートに写す、10分

時間は、内容により前後しますが、基本この様に、授業を組み立てるのです。

こうすると、子どもは飽きる時間が少なくなり、国語の授業に集中します。

それぞれの項目にも、指導のコツがありますが、それはまた別の記事で。


写真は旅行で行った神社の樹叢。記事とは関係ありません(^_^;)

国語 辞書引き競争

2008-05-08 20:50:34 | 国語
調べ学習に強くなる!語彙が増える!
国語 辞書引き競争

 短い時間に正確に素速く意味を調べる力がつきます。グループ競争にすると大変盛りがります。普段の学習の中でも、調べ学習の基礎である国語辞典をどんどん使う子ども増えてきます。   
 問題の語句は、今習っている教材文から出題します。はじめは5分5個程度。早く見けた子に意味を発表させます。慣れてくれば、5分で10個もできます。調べた文字に丸を付けさせ、ふせんを貼らせることで、「こんなに勉強したんだ」という達成感も味えます。

(指導例)
 自分の国語辞典を常に机の中に常備しておく。赤鉛筆や付箋紙もあると便利。
[「これから辞書引き競争を行います。黒板に語句を先生が書きますので、素速く調べなさい。調べたら「ありました!」と言って立ちなさい。調べる時間は1分間です。」
 立った順番を告げていく。
「1位!はやい! 2位! 3位!(10位ぐらいまで)」捜せた人は、近くの人にページを教えましょう。 これで、空白時間がなくなる。半数ぐらいが立ったら次の指示。
「では、1位の○○さん、意味を読んでください。」
 意味は押さえればよい。意味は板書しない。ノートにも書かない。違う辞書で別の意があれば、発表させる。
「引いた言葉には、朱線を引いて、付箋紙を貼っておきます。」
 こうすることによって、子ども達は調べたと実感できる。とくに、付箋紙は有効。1もすると、子ども達の辞典は付箋紙でふくれあがる。

 以下、これを4問実施する。慣れてくれば、5分で10個も可能である。「辞書引き争、先生やろう」と言う子どもがいれば、辞書を使う力は高まっている学級です。