多忙

祭り（クリスマス）の興奮が収まらないうちに、親たちは次の準備に入らなければならない。
私の実家は少し離れているので、正月は年に数回しかない帰省の貴重な機会なのだ。
３泊４日という短い時間であるが、冬の列車の旅を毎年親も子供たちも楽しみにしている。
その楽しみを満喫するために、これからの３日間は大変忙しい時間を過ごす。

私は早いうちからの準備というのは苦手で、どうしても間近になってからが多い。
年賀状もその一つで、これからという始末だ。実家に持ってかえったこともある。
年々、その数は減っているのだが、早くすませたことなど数えるほどしかなく、
今年も間に合うかどうか、微妙になっている。
また、少ない日数とはいえ、４人分の着替えとなると膨大な量なので、
手荷物を減らすために宅配便で送ることにしているのだが、この準備もなかなか大変で、
何日か前に送ろうとすると、家での着替えがなくなってしまうので、時期の見極めも難しい。
掃除をして、通常の家事もこなしつつ、子供の習い事にも行きながらとなると、
時間が全然足りなくなる。
毎年、今年こそは早く準備しようと思うのだが、結局、行事に追われる羽目になるのだ。

こんな親の困った性格が、子供たちに確実に遺伝しているらしく、
責任を感じるとともに、将来ますます忙しい年末を過ごすだろうという悪い予感に
頭を悩まされている。