Sense of proportionを持て
NPO法人「がん哲学外来」設立記念シンポジウムは会場が満員であった。驚きであった。「時代の要請」を肌で感ずる一時であった。TBSのニュースでも報道され(5月11日)、また朝日新聞の朝刊の「ひと」に紹介されていた(5月16日付け)。多くの反響を頂いた。特に、「写真もいいですね。南原繁や吉田富三の名が出るとさらに良かったと思います。」とのコメントには、ほのぼのとした愛情を感じた。
また、5月17日からの開始の「八戸がん哲学外来」には、3組みが来訪され、海とタンポポに囲まれたログハウスの相談室で抹茶と和菓子で、素晴らしいスタートがきれたとのことである。「来月から午前中は本の読書会をします。まず第一回は先生の御著書の「がん哲学外来の話」、——を計画しています。そのうち先生から「武士道」についてのお話がうかがわれればいいなと思っております。」は、大いなる励ましである。
「東久留米がん哲学外来」(毎日新聞5月19日付け)、「がん患者・家族総合支援センター」(柏がん哲学外来)の模様(毎日新聞千葉版5月20日付け)がそれぞれ紹介された。昨日は、朝日カルチャーセンター(新宿)で「がん哲学外来」の講演会が開催された。教室は満席であった。これも「時代の勢い」であろうか。
『がん哲学—立花隆氏との対話—』新訂版も注文が順調に来ているとのことである。英語版と中国語訳(簡略体と繁字体の両方)の行方も楽しみである。『21世紀の新渡戸とならん』(イーグレープ刊)(2003年)の心意気で「21世紀の武士道」として、「現代の懸け橋」となれば幸いである。「歴史の動脈」は流れる。
それにしても、世の中は、「新型インフルエンザ」の報道とマスク姿で満ちている。戦時中はジャーナリストであった松本重治に語ったと言われている新渡戸稲造の言葉「君、Sense of proportionということを知っているかね。大きいことと小さいことを識別する能力のことだよ」、またルース・べネデイクト(1887-1948)の「日本人は、ただ他人がどういう判断を下すであろうか、ということを推測しさえすればよいのであって、その他人の判断を基準にして自己の行動の方針を定める」『菊と刀』(1946年)が思い出される今日この頃である。人間は、昔も今も変わらぬものである。
NPO法人「がん哲学外来」設立記念シンポジウムは会場が満員であった。驚きであった。「時代の要請」を肌で感ずる一時であった。TBSのニュースでも報道され(5月11日)、また朝日新聞の朝刊の「ひと」に紹介されていた(5月16日付け)。多くの反響を頂いた。特に、「写真もいいですね。南原繁や吉田富三の名が出るとさらに良かったと思います。」とのコメントには、ほのぼのとした愛情を感じた。
また、5月17日からの開始の「八戸がん哲学外来」には、3組みが来訪され、海とタンポポに囲まれたログハウスの相談室で抹茶と和菓子で、素晴らしいスタートがきれたとのことである。「来月から午前中は本の読書会をします。まず第一回は先生の御著書の「がん哲学外来の話」、——を計画しています。そのうち先生から「武士道」についてのお話がうかがわれればいいなと思っております。」は、大いなる励ましである。
「東久留米がん哲学外来」(毎日新聞5月19日付け)、「がん患者・家族総合支援センター」(柏がん哲学外来)の模様(毎日新聞千葉版5月20日付け)がそれぞれ紹介された。昨日は、朝日カルチャーセンター(新宿)で「がん哲学外来」の講演会が開催された。教室は満席であった。これも「時代の勢い」であろうか。
『がん哲学—立花隆氏との対話—』新訂版も注文が順調に来ているとのことである。英語版と中国語訳(簡略体と繁字体の両方)の行方も楽しみである。『21世紀の新渡戸とならん』(イーグレープ刊)(2003年)の心意気で「21世紀の武士道」として、「現代の懸け橋」となれば幸いである。「歴史の動脈」は流れる。
それにしても、世の中は、「新型インフルエンザ」の報道とマスク姿で満ちている。戦時中はジャーナリストであった松本重治に語ったと言われている新渡戸稲造の言葉「君、Sense of proportionということを知っているかね。大きいことと小さいことを識別する能力のことだよ」、またルース・べネデイクト(1887-1948)の「日本人は、ただ他人がどういう判断を下すであろうか、ということを推測しさえすればよいのであって、その他人の判断を基準にして自己の行動の方針を定める」『菊と刀』(1946年)が思い出される今日この頃である。人間は、昔も今も変わらぬものである。