ゴジラマラソンその3

2020年05月14日 | 怪獣
ゴジラ対ヘドラは、前半が面白くて後半が眠くなってくる。

劇中の「生き物全部が危ない」というセリフが好き。
ヘドラという怪獣にはそれだけの説得力がある。

この映画のゴジラ、中の人の首が折れそうな凄い倒れ方するなぁ。



ゴジラ対ガイガンみたいに途中でドラマがぶった切られて
「怪獣が暴れてるだけ」になる作品って、意外とありそうで無い。

この映画、過去作の使い回しが豪快に行われてるけど
その代わり全体の尺の半分は特撮シーンなんじゃないか。

ヘドラにボロボロにされたゴジラはともかく、
アンギラスまで着ぐるみが物凄く痛んでるな。



ちびっ子向けに思い切り振り切ってるゴジラ対メガロは
前作の使いまわしをさらに使いまわして見せ場を満載にしてる。

着ぐるみを細身にしたファイナルウォーズよりも怪獣の動きがアクティブ。

ゴジラがヒーローであることに誰も疑問を持たない世界が良い。



ゴジラ対メカゴジラは爆破の派手さに目が行くけど破壊が少ない。
前作、前々作と同じように特撮の流用をじゃんじゃんして欲しかった。

メカゴジラの本領発揮は次回。
シーサーの置物の奪い合いだけでは、見せ場の少なさを埋められなかった。

ゴジラの造形は本作が一番好み。



メカゴジラの逆襲は語り口が超苦手。
ここで深刻に演出されるメロドラマを、真剣に見られない。

ビジュアル的にちびっこ向け特撮のまま、シリアスムードを出そうとして
痛快さが消えてしまった。

チタノザウルスの造形はゴジラを除けば全怪獣で一番好き。
本作の見た目のままで再登場して欲しい。



生まれ変わった84ゴジラは新しい鳴き声、足音が超カッコイイ。
けど、首を左右にぶらぶら揺らしながら歩く姿は今までと変わり映えしない。

スーツ着た男たちが会議する=大人向け・シリアスドラマ、ってスタンスは
この後しばらく続く。

「ジェットジャガー、怪獣島に行ってゴジラを呼んで来い!」→「OK!」
という手っ取り早さの良さは残してほしかった。



vsビオランテの見所は、84ゴジラのやり直しみたいな
自衛隊の対ゴジラ作戦。

ビオランテが全然悪い子じゃないのが惜しい。

前作もそうだったけど、主人公らしい主人公がいなくて
気持ちの置き所が無い。



vsキングギドラでの戦争中に恐竜のおかげで日本兵が助かった
という話は水木しげるの漫画みたいで好き。

ゴジラザウルスの造形は別格で出来が良い。

普通の映画ならもっと時間をかけるようなエピソードを、
「ああ、そう」みたいなノリでポンポン流してくな。



これで18本。


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