Entre ciel et terre

意訳して「宙ぶらりん」。最近、暇があるときに過去log整理をはじめています。令和ver. に手直し中。

vo.1 ペスト発生

2020年03月21日 | 日々雑感
新型コロナウイルス感染拡大で小説「ペスト」が予想外のヒット

新型コロナの予言に満ちた小説『ペスト』が示す感染症の終わり

こういうタイミングだからこそ、読んでみたくなりました。
新型コロナが気になるのはもちろんですし、世界がこの後どうなっていくんだろうか、という不安な状況であることにも変わりはありませんが。

名前だけは知っていたものの、あまりカミュの本ってちゃんと読んでなかった。
時間がとれるのも今だけだし・・・ ってことで、今日は久しぶりに外出ついでに本屋へ立ち寄り、『ペスト』を購入。
(あくまで個人的に) 読書記録として、リアルタイムを考えつつ、小説を通して世界を考えるひとときに。





以下、これから読もうと思っている人は、あらすじがありますので、あまり目を通さない方が。





今日、読めるところまで読んだのは、「これが、ペストという病気か!」と断定したくないけど、しなきゃいけない現実に突き当たった箇所まで。

最初の鼠の死骸がじょじょに町に増えていく様子は、何とも嫌な感じを醸し出します。また、それを無防備で処理していく人たちの多いこと。

つまり、バケツみたいのにたくさんの鼠の死骸を抱えて、焼却処分して、みたいな話。
もう、これだけ聞いているだけで、「絶対、このあとたくさん感染者出てくるでしょう・・・」という、恐怖ったらない。
(今後どんな風に展開されるのやら)

ペスト感染者の、症状の描写も生々しい。痛々しい。なんか、匂いが、息づかいが伝わってくる様子。
これを訳した宮崎嶺雄さん、すごいと思う。

医者の奥さんが、結核?みたいのを患っていて、サナトリウムのようなところへ旅立つシーンは、何ともこの時代を想起させますね。

にしても、淡々とした描写ですが、引き込まれます。
気になりますが、続きはまた明日読もうと思います。



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