Entre ciel et terre

意訳して「宙ぶらりん」。最近、暇があるときに過去log整理をはじめています。令和ver. に手直し中。

神田松之丞がいざなう怪談の世界

2020年05月18日 | 本(小説など)
2019 08 19 神田松之丞がいざなう怪談の世界


今朝、たまたま見つけた講談ということで、講談の怪談と、怪談にまつわる過去の本紹介の記事を結び付けて。
松之丞さんの語りは、いろいろあって興味深いですね。

そろそろ暑くなりはじめ、「怖い話」が気になる頃になってきましたが、
やっぱりこうやってあらためて怪談を聞いてみると、小さいときに「怖い」と思って聞いていたものでさえ、どことなく「怖さ」よりも人間臭かったり、儚さみたいなものを感じる年ごろになってきてしまった。老けたなぁ、自分。



そーいえば、こんな本もありましたね。興味深い。(過去の自分は、読んでてもついていけなかった模様… 再読しなければ!





以下の記事は、2007-08-29 23:46:33 に書いたものです。

タイトル:第23冊『後巷説百物語』
概要:夏休みなのに、怖いテレビ番組ってあんましないよね。



 近頃、昔に比べて心霊現象と呼ばれるものを扱ったテレビ番組や、雑誌類が減ったような気がする。そんなところにも”利益優先”という風が吹いているのだろうか。「怪」という蝋燭の炎を消しているのだろうか。


 そんななか、京極作品でも「又市シリーズ」の方に手を取って読んでみた。何でも江戸~明治という繋がりが、明治~江戸という流れを汲んでいると思われる「京極堂シリーズ」へのつながりをうかがわせていて、面白い。短編小説的な感じもある。直木賞受賞作らしいが、長編小説に向けて贈られるハズのこの賞が、この作品にあるかどうかは不思議だ。まさに「怪」。

 お話は数話あるものの、「五位の光」が個人的には好み。実はこのストーリー、京極堂シリーズにある『陰摩羅鬼の瑕(オンモラキノキズ)』と関連があるのだ。まぁこの辺は、文庫版などで確かめていただければいいかと。しかし考えれば、ゾラの『ルーゴン=マッカ―ル叢書』宜しくみたいで、面白い。(単に時間軸で考えた場合、という意味。決して京極さんが自然主義文学者という訳ではないけれど・・・真相やいかに?)その他にも、「赤えいの魚」「手負蛇」なども面白かった。


 夜になると、秋虫の鳴く声の傍ら、怪談を読む(といっても、京極作品は三遊亭円朝や稲川淳二らなどのそれとは異なるのだが)。それもまた”夏らしく”ていいものだと思うのだが。季節感さえ忘れて、社会はどこへ向うのか。その「怪」だけが目立っているような気がするのは、僕だけだろうか。


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