人事部長の定年パーティ

2013-06-29 18:12:02 | あきれたお笑い

       人事部長の定年パーティ

 

 

定年、長年一つの仕事、職場に働いてきた、年齢に区切りをつけて現役の仕事を降りることですね。

雇用されている人には定年がある、定年で身を退かないと後に続く若い世代が迷惑する、就業や昇進の機会が失われてしまうからである。

雇う側からすれば、高年齢になるまでに、高い給与に上がってしまったので、早く定年してくれないと人件費がかさむ経済的な事情もある。

tiger60も2年前に定年した、定年直後は戸惑いがあった、毎日朝起きて身支度をして職場に出向く生活に慣れてしまったので、理屈では定年を受け容れたが、体や感情面でまだ定年仕切らない面があった。

世の定年者はみんなこんな経験をされたはずですね。今、時間の経過とともに落ち着いてきたところである。

tiger60は米軍に働き定年をしたのでいろいろな人達の定年を見てきた。悲喜こもごもの様相があった。

潔く身を退く人、いつまでも未練タラタラ残りたい人、悪事がばれて強制定年した人、さまざまでした。

米軍の職場には日本人と米国人が働いている、米国人でも定年は神経質になるようだ。沖縄勤務になるとなるべく勤務を延ばして少しでも長く沖縄に居たいと思うそうだ。

米国と違い、安全であることも大きい理由だが、いろいろな手当てがつくので収入が本国勤務より多いのが理由である。お金のことになるとアメリカ人はあの手この手で知恵を出そうとする。

うまく居残る人も、願いが適わず帰国する人、様々である。昇進を諦めたら沖縄での勤務が長くなるようです。

本筋に戻ります、人事部長が定年となった。長年人情で人を指導して活かしてきた人柄を惜しむ声もあったが、定年の限界はどうしようもない。

定年パーティとなった、多くの日米の人達が出席して行われた。余興あり関係者の挨拶がありと、賑わった。

来賓の挨拶は先に定年した人事部のOB,久しぶりの元の職場の面々と合い、挨拶の機会が与えられて喜んで祝辞を述べていたが、時間が長すぎる、もう止まれない感じになり聞く列席者も内心、ウンザリ。

ようやく最後のトリ、定年する本人、人事部長の最後の挨拶となった。

人生最後の定年の挨拶だから、長くても聞く心の準備があるのが人の心理である。

軍に入った若い頃からの思い出や苦労話し、楽しい話しとなった、途中から日本人の優秀性を述べるスピーチになった、たとえ話しを出したが、

第二次世界大戦の時に日本軍が勝ち進んでいた頃のマレー半島における、

「トラ・トラ・トラのインパール作戦」の快進撃と司令官だった山下泰文中将が敗れたイギリス軍の中将と停戦交渉する際に放った言葉、

「イェスかノーか!」と降伏を強引に迫ったことを、

日本語で話してから、その後に英語で話したのである。

会場には米国人の職員やら上司、司令官達も出席していて聞いていたのだ!

何もこんな機会にこんな内容のことを話して日本人の凄さや優秀性を述べなくてもと思ったのは、tiger60だけではなかった。

人生最後の舞台で本人が言いたいこと、日頃から考えていることを述べることは、許されるものであるとみんなが理解している。

日本人として、日本人従業員よ、頑張れと言いたかったのだろうと推察する。

もちろんこの本人の最後の挨拶でパーティを締めくくった。

いわゆる、この人事部長は、日本人であり、気持ちは、ニッポンサムライであったであろう。

おもしろい定年パーティだった。長年この部長に助けられた日本人従業員は多かった。

飛び立った鳥をいつまでも懐かしむ、感謝している人達がいる。

 

今日のブログは定年、tiger60の周りにも多くの定年者がいる、日々彼らと連絡を取り合い、電話やメールや直接会ったりして交流がある。

みんなが元気である、まだまだ現役ではないかと思うが、世の中の一つの基準である年齢を節目として定年で社会に出るのである。寂しさもあるが、第二の人生を送る出発の日でもある、昔意気揚々と船出したように行くべきであると考える。

tiger60

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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2 コメント

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リタイアもいいもんだ (ふゆうーやたん)
2013-07-02 17:48:41
  余力を残して2年早く リタイアした一応格好はついたが実際は役立たずは消え去るのみと達観していた。
また余力を残したと云っても他に目的があるわけでも
なかった ただ年数を積み重ねたので早く消えねば
カシマサされるので彼のマッカーサーになった積もりで
老兵はただ消え去るのみを・実行した(笑)
なんか話がわびしくなってしまったが しかしおかげで
人生がこんなに楽しいものとは思わなかった いまは2年
早く辞めたぶんだけ楽しんだ。人生塞翁の馬だ。
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コメントありがとうございます (tiger60)
2013-07-02 18:36:47
ふゆうーやたんさん、コメントありがとうございます。
*沖縄県民以外の人が解かるように解説しますーふゆうーやたんとは、だるけていた、怠け者だったとの意味です。
二年早く定年もいいですね、最近早期退職が増えているのは事実、恐らく理由は職場に居にくい雰囲気、長年同じことをやってきて、飽き飽きしている、第二の人生を早く始めたいなど事情は様々ですね。
去ると時はいろいろ複雑な心境だが、落ち着くと楽しい人生を歩いているのが実感できる、良かったと思うようですね。
くだんの元人事部長は噂に聞くと元気だと聞く、天晴れと送りたい!

人生寒翁の馬、良い言葉ですね。
tiger60
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