風邪もようやく治まりつつある今日はお医者さんから転院後の経過を聞かされた。
夏に心不全を起こし、肺気腫を起こし、肺はボロボロになり進行しないと思っていた癌は進行していた。
確かに食欲も落ち、体力もない。
何度も聞かされた余命はやはり年内。
抗がん剤は体力を落とすだけなのでやめましょうと言われる。
何かあった時の延命治療はしますか?という問いに母は首を横に振った。
あとは治療法はない。
ゆっくりと体力が落ちていく姿を見ていることしかできない。
悲しいことに父はまだ良くなると信じている。
良くなったら好きな買いものに行って、さぁちゃんが小学校に入る時はランドセルを買って・・・
まだまだ生きていられるものだと信じている。
信じないでは生きる力が湧いてこないのかもしれない。
不思議な事にあんなに癌があるのに痛みが全くないから実感もない。
ホスピスを勧められるがホスピスへ行くということを父に知らせるのは残酷すぎる。
母を支えるためにしっかりしなくちゃと思う。
思えば私はじゅうぶんなくらい父の傍にいられた。
明日からがんばろう。