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天津ドーナツ

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素直になるということ

2010-07-01 08:59:23 | 顧問・アドバイザーから
ある社長の修行時代の話です。

これを読んで、「素直になる」というのは、どういうことなのか、どういう人が周りから応援してもらえるのかを、ドーナツのメンバーには理解してほしいと思います。



(ここから)

義兄のレストランを手伝っていた若い頃、一度ランチの時間にこんなことがありました。

エビフライをお客さんに出して、まさにソースをかけて食べようとしている時、義兄が

「あれを下げてこい」

と言うんです。わけも分からず姉が下げてくると、その皿を私に見せて、

「おまえ、なんか忘れたやろ」

と。だけど分からないんですね。しばらくしたら、

「これや!」

と言うて、パセリを皿の上に置いたんです。急いでお客さんにお戻ししたら、お客さんは

「何やったん?」と。



姉が

「すみません、パセリ忘れました」

と言ったら、「パセリなんか食うか!この忙しい時に、アホか!」

と怒って帰らはったんです。そうしたら義兄は

「見てみい、おまえのせいでお客さん帰ったやないか!」

と私を叱ったんですね。



「なんでやねん。お客さんはパセリなんか食べんって言うてたやないか。機嫌よく食べてたのに、あんたが下げさすさかい、こんなことになったんやないか……」。 
 
口には出しませんでしたが、納得できなくて、ずっとふくれっ面のまま働いていたんですね。
そうしたらカウンターのお客さんが私にこう言いました。


「兄ちゃん、あんたパセリ忘れたんやろ。忘れたら素直に謝らなあかんやんか。
 素直に謝って、まだなんやかんや言われていたら、みんなあんたを応援する。
 でも、いまのふくれっ面の態度はなんやの。もっと素直にならなあかんやんか」


この時は涙が出ました。
義兄の下で修業した間に学んだこと、教わったことは一生の基礎となっています。
(ここまで)



周りの人が何かを教えてくれたときに、素直に「すみませんでした」「ありがとうございました」という気持ちになれるかどうかで、その後の自分を応援してくれる人が決まるということですね。

確かに、私にも感情がありますから、何かを教えたときに「ふくれっつら(不満な顔)」をしている学生には、教えたいという気持ちがなくなってきます。私自身も、そういう人間にならないように、と改めて思います。

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