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外交交渉の道具にされている

2009-01-29 01:05:00 | 社会
北方4島、ビザなし交流中断の恐れ…露が入国手続き要求(読売新聞) - goo ニュース

 北方4島の住民に医薬品などを提供する「人道支援物資供与事業」で国後島に向かった日本の訪問団が、ロシア国境警備当局から出入国カードの提出を求められ、訪問を断念して28日、北海道・根室港へ戻ることを決めた。

 ロシア政府は、2006年の国内法改正をたてに、自国の出入国手続きに従った北方4島への入域を求めており、元住民らによる「ビザなし交流」などが中断される恐れが出てきた。

 日本政府は今回の事態をロシアが北方4島の実効支配を強化する一環と見て警戒しており、ロシア政府に抗議した。

 外務省によると、国後、択捉、歯舞、色丹の北方4島に、旅券や査証(ビザ)など通常の出入国手続きなしで訪問できる仕組みとして、人道支援事業のほか、〈1〉元住民とロシア住民らが相互訪問する「ビザなし交流」〈2〉元島民らの墓参り(北方墓参)〈3〉元島民とその家族の自由訪問--がある。

 今回のロシア側の措置が今後も適用されると、いずれの訪問もできなくなり、元島民らの4島訪問が難しくなると懸念されている。

 外務省によると、今回の訪問団は元住民らでつくる「千島歯舞諸島居住者連盟」と外務省職員の計7人で構成され、27日未明に注射器やガーゼなど医療品などを船に積み込み、根室港を出航した。しかし、同日朝、国後島に到着したところ、ロシア側から出入国カードの提出を求められた。

 訪問団は、カードを提出すればロシアの入国手続きに従うことになり、北方4島をロシア領と認めることにつながるとして拒否。外務省がロシア外務省などと協議したが、物別れに終わった。訪問断念は初めて。

 人道支援事業にあたっては、1998年の両政府の口上書で、外相が発行する身分証と行き先などを明記した「挿入紙」と呼ばれる資料を提示するだけで入域が認められてきた。

 しかし、ロシア側は今回の訪問に先立つ1月23日、「2006年の国内法改正で出入国カードの提出が必要になった」と外交ルートで通告。ロシアは07年、08年の事業はカードなしで認めていた。

 外務省の兒玉和夫外務報道官は28日の記者会見で、「理解に苦しむ。北方領土問題の解決を含む(日露の)平和条約交渉に影響を及ぼすことがあってはならない」と述べ、ロシアの対応を批判した。


乗組員の解放求める=「ロシア領海に流された」と連絡-カニかご漁船拿捕・政府(時事通信) - goo ニュース
 鳥取県かにかご漁業組合所属のカニかご漁船「第38吉丸」(122トン)が日本海でロシア当局に拿捕(だほ)された事件で、政府は28日、ロシア政府に対し、外交ルートを通じて事実関係の確認を急ぐ一方、乗組員の解放と船体の返還を求めた。

 外務省と同船を所有する日吉水産(鳥取県境港市)は、同国ナホトカに連行されている安藤正史船長(43)ら乗組員10人の無事を確認した。鳥取県は同日午前、庁内連絡会議を開き、対策を協議。全員の早期解放に向け、外務、農林水産両省に働き掛けていくことを決めた。

 同社関係者によると、午前5時ごろ、同船漁労長の船越信弘さん(64)と船舶電話で話し、乗組員全員の無事を確認した。日本とロシアの排他的経済水域(EEZ)の接する付近で停泊していたところ、ロシア側の領海に流されたようだと話しているという。

 河村建夫官房長官は28日の定例会見で、日本側の照会に対し、ロシア側は同船がロシアのEEZで違法操業していた疑いで拿捕したと回答してきたことを明らかにした。

 乗組員はナホトカに連行中で、29日朝に到着の予定だが、電波状況が悪く、連絡は取りにくくなっているという。