攻め込んでも遠いゴール…岡田Ｊ、豪州の堅守崩せず(読売新聞) - goo ニュース
日本０─０オーストラリア（２０１０年Ｗ杯南アフリカ大会・アジア最終予選＝１１日）──日本人が精密なもの作りで世界を驚かせたように、岡田監督は 緻密 ( ちみつ ) なサッカーで世界をアッと言わせようと考えている。迎えた豪州との大一番。岡田ジャパンはその真価を問われた。
「ヘイ！」。２０分過ぎ、６万５０００人の観衆で埋まったスタジアムに、田中達の声が響いた。中村俊のパスを受けた内田から縦パスを引き出し、サイドをえぐる。同時に中村俊はクロスに備え、ゴール前へ詰めた。日本の正確で、連動する攻撃が、何度も好機を作った。
「豪州は強いが、僕たちの良さは絶対通用する」と宣言し、試合に臨んだ田中達。守備ではその田中達をはじめ、玉田、中村俊、ボランチ長谷部らが次々とプレスをかけ、豪州の攻撃を分断した。攻守に岡田監督が１年かけてチームを作ってきた成果がうかがえた。
しかし、結局「実」を手にしたのは勝ち点１を得た豪州。ボランチを３枚並べて守備を固め、あわよくば逆襲で１点というシナリオを貫いた。岡田監督が「狙い所」とにらんだＧＫとＤＦの間へのクロスも、ニール、ムーアの両ＤＦが集中力を切らさなかった。
日本にとって、試合前日に選手全員がそろった豪州は、「Ｗ杯４強」を目指すためにも、越えるべき最低限のハードルだった。志向するサッカーは間違っていないが、球際の弱さ、ゴール前での技術不足が引き分けの要因となった。改良の余地はまだまだある。（平野和彦）
日本０─０オーストラリア（２０１０年Ｗ杯南アフリカ大会・アジア最終予選＝１１日）──日本人が精密なもの作りで世界を驚かせたように、岡田監督は 緻密 ( ちみつ ) なサッカーで世界をアッと言わせようと考えている。迎えた豪州との大一番。岡田ジャパンはその真価を問われた。
「ヘイ！」。２０分過ぎ、６万５０００人の観衆で埋まったスタジアムに、田中達の声が響いた。中村俊のパスを受けた内田から縦パスを引き出し、サイドをえぐる。同時に中村俊はクロスに備え、ゴール前へ詰めた。日本の正確で、連動する攻撃が、何度も好機を作った。
「豪州は強いが、僕たちの良さは絶対通用する」と宣言し、試合に臨んだ田中達。守備ではその田中達をはじめ、玉田、中村俊、ボランチ長谷部らが次々とプレスをかけ、豪州の攻撃を分断した。攻守に岡田監督が１年かけてチームを作ってきた成果がうかがえた。
しかし、結局「実」を手にしたのは勝ち点１を得た豪州。ボランチを３枚並べて守備を固め、あわよくば逆襲で１点というシナリオを貫いた。岡田監督が「狙い所」とにらんだＧＫとＤＦの間へのクロスも、ニール、ムーアの両ＤＦが集中力を切らさなかった。
日本にとって、試合前日に選手全員がそろった豪州は、「Ｗ杯４強」を目指すためにも、越えるべき最低限のハードルだった。志向するサッカーは間違っていないが、球際の弱さ、ゴール前での技術不足が引き分けの要因となった。改良の余地はまだまだある。（平野和彦）