原油を始めとした多くのマーケットで「コツン」という底打ちのサインがあったのが先々週であったが、先週は日銀のマイナス金利導入によって大きく反発する動きになった。
ショートが積み上がっていたマーケットは、サプライズによってポジションが巻き戻された形。
かといって、このまま本格的な戻り相場に移行してガンガンと上値を更新して行く環境であるとは思えない。
国内外の不安材料が解決された訳ではなく、暫らくの揉み合いを経て、再び3波下落に復帰する…、と思われる。
少なくとも波動的にはC波下落が終了したとは言えず、暫くの後に発生する大幅な下げが必要である。
現在の上昇はC波の下落過程での単なる戻し局面であり、再び本流に戻った場合には、これまで以上にシビレルような局面を見に行くことも想定しておきたい。
USDJPY (週足)
先週は121.00レベルまでの戻りを想定していたが、実際には121.67まで戻す結果になった。
このレベルはヘッド&ショルダーズの右肩の高値に等しく、かつ、123.74からの下げに対して76.4%戻しのレベルでもある。
戻り高値としては納得できるレベルであり、ここから下げて行くならスイングショートの絶好の売り場となる。
現在レベルで暫く揉み合う事も想定されるが、b波終点の123.74を超える事はないと考える。
万一123.74を超えて行った場合には波動カウントの変更が必要になると同時に、上昇トレンドライン①の下抜けがダマシになる事から、125.84を越えて行くこともリスクシナリオとして想定しておきたい。
月曜早朝の窓明けを含めて、短時間足で形成されるフォーメーションを見極めてスイングショートの売り場を探したい。
週末はノーポジであり、スイングでは計画的にショートを造成していくと共に、短期では回転を効かしたトレードを心がけたい。
EURJPY (週足)
先週のシナリオの通り、126.08を安値にした綺麗なダブルボトムを形成して反発した。
そして、下降トレンドライン②の手前まで上昇して越週。
日足では、既に7日間の連続陽線を示していることから、来週の前半は陰線になる可能性が高いと考える。
EURUSD (週足)
再びブルーゾーンCにサポートされた。
BとCゾーンの間で8週間もの揉み合いが継続していて、そろそろどちらかに放れても良いタイミング。
下降トレンドライン①が意識されて反落するのか?…、Cゾーンが意識されて反発するのか?…、
様子見継続。