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USBメモリの寿命と正しい使い方、フラッシュメモリとは?

2018-01-02 14:53:44 | news

日頃何気なく使っているUSBメモリには、正しい使い方があるのをご存じですか?

大容量化・低価格化が進み、手放せない人も多いと思いますが、仕組みをちゃんと理解して使わないと、大切なデータが消えてしまったり、ウイルスに感染する被害に合うこともあります。

USBメモリは、「フラッシュメモリ」と言われる半導体メモリの一種です。

フラッシュメモリの特性を理解したうえで、正しいUSBメモリの使い方を見ていきたいと思います。

フラッシュメモリとは?

USBメモリやSDカードには、「フラッシュメモリ」という半導体が使われています。

電源が必要なのはデータを読み書きするときだけで、電源を落としてもデータが保持される特性があります。消費電力が少ないうえ軽量であることから、パソコンだけに限らず様々な電子機器で採用されています。

USBメモリの特徴

パソコンのUSBポートに接続するだけで、データ保存やパソコン同士のファイル交換ができるUSBメモリは、最も身近なパソコンの記憶メディアです。面倒な設定は不要で、データの書き込みはCDに焼くよりもずっと早くでき、しかもデータの書き換えは何度でも行えます。

8GBの容量のものが数百円で買えるので、コストパフォーマンス的にも優れています。

最近では可愛いデザインのものがたくさんあります。私は宿泊したホテルの粗品としてもらったこともあります。

SDカードの特徴

薄くて軽量なSDカードは、様々な電子機器で広く使われています。デジカメやデジタルビデオカメラなどに使われているのは、「24㎜×32㎜×2.1㎜」サイズのSDカードで、携帯やスマホではmicroSDカードと言われる「11㎜×15㎜×1㎜」の小型化されたSDカードが使われています。

8GBの容量であれば、2,400万画素(JPEGファイルサイズ)の静止画が約600枚保存できます。

再生できるデータは機種によって異なります。パソコンでフォーマット(初期化)を行うと、電子機器で読み取りができなくなるため注意してください。

フラッシュメモリは半永久的に使えない

フラッシュメモリには寿命があります。

書き込む回数とデータを保持する期間に上限があり、頻繁に読み書きしていると寿命が短くなります。

数万回の書き換えに耐えられる設計にはなっていますが、それでもハードディスクや光ディスクに比べてデータの欠損率が高く、永久保存には向きません。とくに、ノーブランドの安価なUSBメモリは劣化が早いため、データを持ち運ぶための道具だと割り切って使うほうが無難です。

使わずに保管していても、データが消えることがある

フラッシュメモリはファイルを保存したまましばらく放置していると、その間書き込みをしていないにも関わらず、データが消えてしまうことがあります。

一気にデータが壊れるというよりは、電池の自然放電みたいに部分的にデータ欠損が起こります。

メーカーの公称値では、データ保持期間は数10年はもつとされていますが、保管する場所や環境によっては、4、5年でデータが消えてしまうこともあります。ハードディスクと同じような感覚で、大切な写真や動画データをUSBメモリに長期保存したり、SDカードに撮りっぱなしというのは良くありません。

使い勝手のよいフラッシュメモリですが、2つのデメリットがあることを理解したうえで使うようにしてください。

  • 使えば使うほど寿命が短くなる
  • 長期保存には向かない

USBメモリを安全に使うために気を付けること

ウイルス感染を拡大させない

ここ数年、USBメモリを介したパソコンのウイルス感染が拡大しています。

感染経路は、こんな感じです。

①ウイルス感染したパソコンにUSBメモリを接続すると、自動でウイルスがコピーされます。

②USBメモリの中に、ウイルスを自動実行させる不正なファイル「autorun.inf」が作成されます。

③ウイルス感染したUSBメモリを別のパソコンに接続すると、ウイルスがコピーされるのと同時に、「autorun.inf」によって自動的に実行される仕組みになっており、セキュリティ対策が不十分なパソコンだとウイルス感染してしまいます。

ネットカフェのパソコンなど、不特定多数の人が使うようなパソコンに不用意にUSBメモリを接続すると、USBメモリがウイルス感染してしまい、そのUSBメモリを接続した自分のノートパソコンや職場のパソコンがウイルス感染する恐れがあります。

次の2点に注意して、ウイルスを拡大させないようにしてください。

  • ウイルス対策が不十分なパソコンにはUSBメモリを挿入しない
  • 自分が管理していないUSBメモリを使わない

データをUSBメモリにおいた状態で作業しない

データを扱う際は、USBメモリから1度データを取り出してから作業するようにしてください。データを置いたままの状態で直接作業すると、USBメモリに負担がかかり故障の原因となります。

正しく取り外す

パソコンのタスクバーにある、「ハードウェアの安全な取り外し」のアイコンをクリックしてから、USBメモリを取り外してください。正しい取り外し方を行わないと、USBメモリに保存されているデータが破損する恐れがあります。

適した保管場所で

できるだけ衝撃や振動は避け、湿気の少ない場所で保存してください。使わないときは、接続部分はキャップをするなどして保護してください。

最後に

今やパソコンユーザーにとって、USBメモリは必須アイテムです。

上級者ともなれば、データ保存だけでなく、ポータブルアプリケーションという、パソコンにインストールしなくても起動できる専用ソフトをUSBメモリにインストールして持ち運ぶなど、活用の幅を広げています。

しかし、USBメモリが重宝される一方で、USBメモリによるデータの紛失や流出といった事故が後を絶ちません

最近は、USBメモリの使用を禁止する企業も増えています。

仕事の資料データをUSBメモリに入れて持ち帰り、自宅で仕事をする人もいると思いますが、その際は情報漏洩とならないように、USBメモリの紛失や扱いには十分気を付けてください。

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