吾、未だ、足るを知らず

九十九里地方の出来事や、日常のこと、世間のこと、読書、映画鑑賞などをブログにしたいと思います。

デジブック 『中台風祭』

2013年08月25日 20時18分35秒 | ドキュメント

デジブック 『中台風祭』

 

中台風祭り   大宮神社

昭和62年より8月の最終日曜日に行われている。
この梯子獅子は、境内の大銀杏に梯子(約13.5m)を掛けて、その上で一人が頭、もう一人が体を演じて、囃子に合わせて逆立ちをしたりして勇壮に舞う。

創建は大同年間(806~810)と言われ、
祭神は一般的には大国主命として知られている神です。
このお祭りは二百十日(立春)は、台風などの被害が出る時期なので風を鎮め、五穀豊穣と家内安全を祈念するのものです。

横芝光町の指定無形民俗文化財に指定

拝殿では酒、舞台では歌、踊りで賑わいます。

獅子の「玉じゃれ」

獅子が登場・・・

寝ているところへひょっとこが現れる・・・・

竿につけた玉で獅子をからかいます。

懲りずにまたちょっかいを出す・・・・

ひょっとこは、とうとう追い立てられて退散

最後は、獅子の睥睨で「玉じゃれ」は終わりになります。

 梯子獅子

舞台から飛び降り梯子に向かって登り始めそれに合わせるようにお囃子が一段と大きくなります。

身体を大きく反り返したりまさに曲芸です。

この高さで、視野が限られているので難しい演技になります。降りるときも曲芸をしながら徐々に降りてきます。

獅子も大任を果たして中台風祭りはお終りになります。
現代社会では祭りや芸能の伝承が大変難しくなってきているなか、関係者のご尽力に敬意を表します。


鬼来迎 国指定重要無形民俗文化財

2013年08月17日 16時59分50秒 | ドキュメント

 

鬼来迎    国指定重要無形民俗文化財
 
来迎(鬼舞)は、千葉県山武郡横芝光町虫生の広済寺に伝わる、
地獄の様相と菩薩の救いを仮面狂言にした日本唯一の民俗芸能である。
1975年重要無形民俗文化財の第1回の指定を受けた。
地獄を再現し、因果応報勧善懲悪の理法を説く仏教劇で、
すべて地元虫生民の手によって、毎年地獄の釜の開く日といわれるお盆8月16日に演じられる
内容
地獄を舞台とし、死者が閻魔大王の裁きを受けどもの責め苦に遭うものの菩薩によって救われる

大序→賽の河原→釜入れ→死出の山」の四段が上演される。
以外に広済寺建立を物語る「和尚道行→墓参→和尚物語」の
三段、全七段

農村信仰の原型であり、衆生救済を描く。
他に類例の少ない民俗芸能であり、農村と信仰、
鬼とは何かなどが語られる。
また地獄の恐ろしさと菩薩の慈悲を語っている。
鎌倉時代初期に始まったといわれている
由来
旅の僧石屋(せきおく)が夜道に迷い、
虫生(むしょう)の里の辻堂で休むうち眠ってしまった。
眠りの中で石屋は亡者をめぐる、文字どおり地獄絵図の様子をかいま見てしまう。
賽の河原で石積みを強いられ、鬼に追われる亡者たち。
連行された地獄で亡者が筆舌に尽くしがたい責め苦を負わされる中、
ある亡者の時に地蔵菩薩が現れ、鬼達に供養卒塔婆を渡すとその亡者は成仏することを知る。