吾、未だ、足るを知らず

九十九里地方の出来事や、日常のこと、世間のこと、読書、映画鑑賞などをブログにしたいと思います。

寒い一日

2013年01月26日 14時46分22秒 | 日記

今雪が降っている。その雪を見ながら入力をしている。
九十九里の方では、今年2回めとなる。
降っていると言ってもサラサラな降り方で、前回とは違うが
とにかく寒い。雪国の人たちが見たら笑い出すだろうが、
犬もこたつで丸くなるとまでは行かないが、事務所に潜り込み
いびきをかいてただいま睡眠中だ。もっとも歳が15歳の
おばあちゃん犬だから雪を見て騒ぐ歳でもないのだろう。
人間も犬も同じだな。

さて暫くの間休んでいたブログを再開したいと思うので宜しく。


ゴースト  ニューヨークの幻をみて

2012年06月28日 11時52分06秒 | 読書、映画鑑賞
ゴースト  ニューヨークの幻をみて
ジェリー・ザッカー (監督)http://blog.goo.ne.jp/admin/newentry/#
アカデミーノミネート作品
パトリック・スウェイジ。デミ・ムーア共演
ファンタジックなラブ・ロマンス物語で心温まる作品。
内容
恋人同士のモリーとサムは一緒に暮らし始め、幸福に満ち結婚も考えていた矢先、サムは暴漢に襲われ命を落としてしまうが、陰謀だと知ったサムはこの世にとどまり、霊媒師の力を借りて愛するモリーを守ろうとする…。
ライチャス・ブラザースの名曲「アンチェインド・メロディ」今でもBGMでよく使われている。
日本でリメイクをされたりしているが、
やはりオリジナルが一番に思えます。(どの作品でもオリジナル作品のイメージが強くできてしまうのでリメイク作品のほうがある意味難しい挑戦かも知れないが)
ラブ・ロマンス物語のお涙頂戴作品ですが、
笑いあり、緊迫感あり、アクションありの娯楽要素もあり、テンポ良く描かれている点が良い。
人を見た目で判断するな!と云う教訓を含んだ作品にもなっており悪いことばかりしてきた人間は、最後は地獄の世界に連れ去られる描き方になっています。
つまりただのラブ・ロマンス物語ではなくて人間の持っている愛情、復讐心、信頼と疑惑、主人公の死んでしまった無念さなどの感情が良く描かれていると思います。
親友に騙され命を落とす主人公の憎しみが復讐劇という形で描かれていて直接的に殺していないが、主人公は2人が死んだ後、死んで当たり前という顔で地獄へ行くと思われる2人を見送っていたが、これが人間の持っている被害者の感情ではないのだろうか?
ゴーストになってしまい、直接伝えられないが、一生懸命にモリー(デミムーア)伝えようとする行為自体から、愛情の絆の深さを描き、不可能を可能にできるように物体も動かせるようになる。
死んでも護ってあげたい姿が良く描かれております。
また死んでも相手のことを忘れない女性、モリー(デミムーア)の表情表現が素晴らしい。
もともと男は、女の涙には弱いものだが、モリー(デミムーア)は自然に綺麗な涙を流す。
ゴーストの彼が今でも私を護ってくれていると知ったときの涙するシーンの表情は素晴らしい。
ロードショー公開してから20年以上の年月が過ぎてしまったが、今観ても泣ける作品である。若い人達も一度は、観てもらいたい作品

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新選組 [DVD] 三船敏郎をみる

2012年05月10日 12時01分02秒 | 読書、映画鑑賞
新選組 [DVD] 三船敏郎 (出演), 沢島正監督
三船敏郎、小林桂樹、北大路欣也、三國連太郎が新撰組の面々に扮した大作時代劇。
映画は文久三年に結成された新撰組の栄光と衰退や苦悩に満ちた日々を描いていく。
この作品は、ヒーロー的に描いた作品ではなく、新撰組の血の結束の裏で犠牲になった人々もよく描かれているし、そうした事態に悩み困窮する近藤の姿も丁寧に描写している。 初代局長・芹沢鴨に扮しているのが三國連太郎。酒癖の悪さや粗暴な言動、行動故、近藤らに暗殺されてしまう芹沢だが、悩みや苦しみもよく描かれている。同じ役を34年後に子息である佐藤浩市がNHKの大河ドラマ「新撰組!」で演じた。
「新選組の結成」「芹沢鴨暗殺」「池田屋斬り込み」など、見せ場がたくさんあるので、歴史上のなかでも新撰組は注目されている。当然映画、ドラマなどの作品は数多い。
それらの作品と比較をすると、役者さんは確かに史実の隊士に比べ演者の年齢は上過ぎるとは思うが、熟練した豪華な俳優陣による実力のある見事な作品となっている。
NHKの「新選組!」も比較的史実に近いように若い演者を配役にしたが若いだけでは(実力があれば別ですが)どうにも出来ない“壁”があり、作品自体の質を落としてしまうし、また実年令に近い人を起用しても、(脚色をするために当然だが)忠実ではない作品になるので、実年齢にそこまでこだわる必要があるのかなと思う?
幕末動乱の時代の30前後の年齢層と今の30前後の人達を比較したら昔の30歳であれば、今では40歳以上の人達ぐらいではないのかとさえ思える。(現代人がそれだけ若いのかな?)
新選組を扱った作品は、新選組血風録、燃えよ剣、新選組始末記等(栗塚旭、市川雷蔵主演作品)鑑賞をしましたが、どの作品も明らかにNHKを凌駕する作品と思う。
ただしNHKの「新選組!」の若い人達の演技力云々よりも、時代劇が作りにくい環境などの時代的背景を考えると良く「新選組!」は健闘をされた作品に思いました。
最後に
幕末の動乱期に誠の旗印で“誰よりも武士らしく”(武士より武士らしく)時代を駆け抜けた「新選組」が好きな方ならば新選組 [DVD] 三船敏郎 (出演)は良い作品と思います。

柔道龍虎房 [DVD]をみる

2012年05月03日 15時51分35秒 | 読書、映画鑑賞
柔道龍虎房 [DVD]
ジョニー・トー (監督)
内容紹介
”柔道龍虎房”は、ジョニー・トー 監督 が、
巨匠 黒澤明監督に敬意を表した作品であると監督自ら言っている。70年代香港では、日本テレビ版「姿三四郎」竹脇無我主演作品が人気番組となった。「シーサムセイロン」と呼ばれて大流行し、柔道道場も盛況だった様だ。 しかし今は、「柔道は香港ではもう流行っていない」と語る。内容は「香港人たちの柔道ドラマ」というところだが、香港映画のお家芸であるカンフー映画のストーリーを柔道に置き換えた印象も受ける。
人生に悩む柔道の名手シト・ポウ役に、ルイス・クー。
柔道のことしか頭にない男、トニーに、アーロン・クオック。ふたりの間に現れる夢だけはでかいヒロイン女、
シウモン役にチェリー・イン
劇中に出てくる知能障害のある青年が「よろしく、僕はシーサムセイロン(姿三四郎)、君は檜垣ね」と笑い掛け、冒頭と最後に彼が拙い日本語で「姿三四郎」を歌う場面の歌などは、黒澤明監督に敬意を表した作品というよりも竹脇無我さんの影響を強く受けているような感じすらする。日本人の観客から見るとどの位日本を理解し、柔道を理解しているかはかなり怪しいものである。
どちらにしても柔道や日本への憧れが映画化されたものかもしれない。

大魔神をみる

2012年04月28日 20時45分58秒 | 読書、映画鑑賞
大魔神」
1966年公開 大映特撮時代劇映画
シリーズ第1作。
• 花房小笹:高田美和
• 花房忠文:青山良彦、
• 猿丸小源太:藤巻潤
日本古来の民話、伝承柳田國男の民俗学やユダヤの伝説「巨人ゴーレム」をもとに取り入れた作品。異色の特撮時代劇作品で「山」「水」「雪」の大魔神三部作があり
独立した物語となっています。
神の存在や祟りを示唆しながら物語は展開をしていきます。
「動と静の対比」が良いと思います。
「静」の山奥深く岩場を背に鎮座する大魔神の崇高な姿は、威厳があり
かたや神の畏れや神の怒る「動」の部分。
「怒れる荒神」であり、善人も悪人も関係ない。
人間は鎮まってくれるのをただ祈るしかない。
内容的には、勧善懲悪の部分もあるが、歴史という複雑さも持っている。本作においても大魔神は、、敵役だけではなく、善人の村人にも危害を与えてしまう存在である。それが歴史なのかもしれない。



時は戦国嵐の時代(風のフジ丸になってしまうな)ここ丹波の国では、ある山里の城下に魔神の伝説があった。
下克上の世の常 謀反が起こった。城主花房忠清夫妻は討たれ、遺児忠文と小笹の二人は近臣猿丸小源太とともに魔神の山の阿羅羯磨(あらかつま)を鎮める小源太の叔母である巫女の信夫の下に身を寄せ、武神像の傍らの洞窟で成長をとげた。一方新領主となった左馬之助は、過酷な労役を領民に課し、
その挙句村の守り神たる魔神像をも破壊しようとしたので、山の神の怒りの恐ろしさを伝え、彼の日常の暴虐なふるまいを戒めたが、話を聞かずタガネを神像の額に打込んだ。傷口から鮮血が滴り落ちると同時に天変地異がおこる。稲妻、雷鳴、地割れが発生をした。軍十郎は物凄い地割れの中にのみこまれた。小笹らは必死に武神像に祈り続け自分の命にかえてもと大滝へ身を投げようとした瞬間、大地は震動して、神像は巨大な魔神の姿となって現われた。(触らぬ神に祟りなしというところか)
城下であばれた魔神は、忠文と小源太の処刑台を紛砕し、左馬之助は魔神の額にささったタガネで城門の柱に釘付けされ息絶えた。しかし魔神の怒りはなおも鎮まらず、領民までもが巻き添えになる。魔神は城下全体の破壊に及ぶかに見えたが、小笹は自らの命と引き換えに、は静まってくれるよう、清い涙を落した。すると魔神の怒りの相は消え、魔神は小笹の涙で消えたのだ。これをみた魔神はその顔を穏やかな武神に変え消えていく。

邪悪な神は、(悪神)で用いることが多く、魔神とか大魔神は、災をもたらす神になるのかな?
大魔神」は、埴輪の武人の姿をした「阿羅羯磨(あらかつま)」の事で通称は、「武神」「荒神様」等。

墨東綺譚

2012年04月24日 10時48分34秒 | 読書、映画鑑賞
墨東綺譚 [DVD]
新藤兼人監督作品
永井荷風原作、『墨東綺譚』と『断腸亭日乗』
同名小説の主人公を荷風自身にして描いた作品。
大学教授の荷風は、年齢も境遇も違うお雪という娼婦と恋仲になり結婚を約束するが、東京大空襲によって引き裂かれる…。戦前戦後を通して女の弱さと強さを温かく描き、作家の創作物のエピソードを交えて、永井の後半生を活写した日本映画の名作である。東向島、当時は「玉ノ井」という。
社会の底辺で生きるがために、切なさや哀しさのある作品ですが、自分の置かれた環境にも負けずに明るく純情で、気さくで親しみやすい綺麗な女性,お雪(墨田ユキ)の演技が素晴らしく、感動をしました。
永井荷風の作品も素晴らしいだけに、映画化も難しいとは思いますが、津川さん墨田ユキさんが良く演じています。そして乙羽さんの存在がすごく素晴らしいと思います、空襲をしぶとく生き延びた、乙羽・墨田コンビは永井と遭遇するシーンがあるが、
永井荷風が初の「文化勲章」受章作家など当然気付く訳もなく、過ぎ去っていく
戦争、空襲による悲劇、そして侘しい最期。
いろいろなテーマが描かれている素晴らしい作品であると思う。