最近、妊娠中の方との出会いがあります。
その時、必ずお話することがあります。
それは、『お腹の中の赤ちゃんを意識し続けてください。』
ということです。
スパーバイザーの惟能氏の著書【心的遺伝子論】から抜粋してみます。
この生きようとする持続性・持続力が妊娠中の母体に最も求められる。まさに二十四時間母は生きようと思い続け、胎児を意識し、心の中で呼びかけ、対話しているからこそ生命は保持されるのである。ところが流産してしまう母は、胎児と臍の緒でつながっていても、心の何処かで切れているのである。何処が心の緒か、即ち「絆」の意識に欠けるところがあるのではないだろうか。心の絆を形成できなかったとしたなら、それは、その母体とその生母の間に「信頼」が形成されなかったということである。信頼は持ち続けたり、期待し続けたり、語り続け、見守りつづけることのできる心の源泉にあるものだ。これなくして人の心を持ったとは言えないのである。これは、エリクソン始め、多くの児童心理学者が口をそろえて言う言葉である。
信頼するとは、「信頼するに足るイメージ」と「信頼される自己イメージ」「信頼する自己イメージ」とが三位一体となっている構造をいう。
母体が、家庭内や職場、また身体的なことで悩みやストレスを抱えていたりすると、
ついついその事を考えたり、思いに耽ったりします。すると、胎児に向ける心の時間
が時々途切れしまいます。
お腹の中で、すでに胎児は、社会の中で生きていく上での大切な『信頼』を学び始め
ています。それは、母体の胎児への心の絆が如何に結ばれているかにかかっているの
です。
少子化が叫ばれ、また虐待やいじめ、自殺などによって大切な命がどんどん失われて
きています。する側もされる側も、人に対し、自分に対しての確固たる信頼があれ
ば、そうはならないと思うのです。
ですから、お会いをした妊娠中の皆さまには、判り切った事かもしれませんが、
赤ちゃんを意識し続けることの大切さをお話させていただいております。
インテグレーター 幸司 満月
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