
『フライド・グリーン・トマト』
"Fried Green Tomatoes"
監督:ジョン・アヴネット
脚本:ファニー・フラッグ、キャロル・ソビエスキー
原作:ファニー・フラッグ
1991年・米
金曜だったかな、赤坂の某店で。
1ヶ月訪米してたお客さんの接待だったんだけど。
人間は一月アメリカに居て向こうの製品にまみれると、変わってしまうもんです。
もう日本の製品には興味ない感じで。
向こうは10年進んでるヨと。
相当なプライスと性能で来てくれないと、お前んとこの製品は買うに買えんヨと・・・。
そういえば、昔、銀座で。
誰だったか知り合いに服のタグを見られて
「日本の服着ようよ」
って言われたのを急に思い出した。
ホンマやね。
ボクら、日本の製品を買わなあかんねッッ(涙)!!
と言うわけで。
失意の夜、お家に帰ってきてグランキリンをスポンスポン空けながらBS見てたら・・・。
『フライド・グリーン・トマト』
なかなかE映画ですね、コレ!
見たことなかった。
くそー、接待で飲みすぎて眠い。
でも、E映画だから見たい。
見よう、最後まで。
まず、しっとりしたルース役(左)のメアリー=ルイーズ・パーカーと。
活発なイジー役(右)のメアリー・スチュアート・マスターソン。
このダブル浅野・・・、じゃなかった、ダブル・メアリーが素晴らしいッ!
二人の個性が際だち、且つ、補い合い・・・、
これはベストなキャスティングと言えよう。
メアリー・スチュアート・マスターソンは『恋しくて』(1987年)みたいなクソ映画にも出るには出ますが。
この役(イジー)は、とんでもなく素晴らしい。
2人がオープンした『ホイッスル・ストップ・カフェ』で、料理をポロポロとこぼしてしまうアル中のスモーキーを
「気にすんなよ」
って感じで、イジーが連れ出して、
裏庭を肩を組んであるきながら得意のホラ話を聞かせるとき・・・、
「俺様もイジーに肩を組まれたい!!」
と思わない殿方がこの世に存在するのでしょうか。
いえ、存在しません。
ともあれ、本作で一番気の毒だったのはこの方でしょうか。
でも、まあ『美味しい思い』したんだからいいよね。
■おまけ
本作ではニニー・スレッドグッド婆さん役のジェシカ・タンディがアカデミー助演女優賞ノミニーとなりましたが。
これがどうして、相対するキャシーベイツの演技もめちゃくちゃ素晴らしい。
こんなにも誰かの演技を
「巧いなぁ」
と思ったことはあんまり無い。
見てください、この笑顔を。
ええっと?
この人はベニチオ・デル・トロの女装ってことでいいんですよね?
ほんのちょっと違うか・・・。(ミリ単位で)
■おまけのおまけ
結婚して去っていったルースを、我慢できずイジーが訪ねていくシーン。
久しぶりの再会だと言うのに、ルースは浮かぬ顔。
網戸の向こうから横顔を見せるだけで、イジーを迎え入れようともしない。
実はこれ、夫のDVで腫れ上がった右顔を見せないように頑張ってるんですが。
これ見て、
「どっかでこういういの見たことあるな」
と思ったら・・・。
学生時代にやったアドベンチャーゲーム、
コナミの『スナッチャー』(1988年)!
2042年のネオ・コウベ・シティ(現在の神戸港:埋め立てちゃうんですって)で繰り広げられるハードボイルドなストーリーなのですが。
何度、訪ねても不機嫌な元・同僚の妻。
机もないのに、空中で頬杖ついちゃってさ。
だから、話を聞かせてくださいよ。
死んだあんたの旦那の爪に、スナッチャーの顔の表皮が付着してたんですってば。
でも、実は・・・
ぎゃーッ!
右頬がッ。
先生、この人もうスナッチ(入れ替わり)されてますぅぅぅっ!!
当時は、こんな荒いドット絵でも十分ドキドキしながらプレイしてたんだよ~ん。
おちまい。
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そしてキャシー・ベイツさん♪この髪型似合うなぁ。
眠気vsE映画、悩ましいところですけど、『見よう』の選択して良かったですね♪
【おまけ】
ジェシカ・タンディさんの歯が、ジャケではアメリカ的に真っ白に変わっていてビックリ!私は本編の写真のほうが好きだなぁ。