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経営法務研究室2023

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粉飾決算の勘所

2012-04-21 | (税務・会計)

 取引先の与信管理等は重要な作業の一つである。


 しかし、その取引先が粉飾決算をしている場合もまれにある。そのような取引先とは、取引を控えるのが賢明であろう。

 もっとも、あえて、うちは粉飾決算をしているということを表明する会社などはない。

 そこで、勘所をいくつかおさえておきましょう。


 今回は、売掛金のチェックポイントである。

 

 業態によって、売掛金、未収入金、未収収益などに区分されるが、

①計上額が過大ではないか。
 毎月平均額、平均回収期間、掛売率などをチェックし、試算数値より過大ではないかチェックをする。
 過大であれば、不良債権の発生や水増しの可能性を考える。

②売掛先と現在取引先を対照させ、取引がなくなっている取引先がないか。
 売掛金だけが残っている売掛金は、不良債権や架空の可能性を考える。

③営業取引以外で発生した債権を売掛金として計上していないか。
 とりわけ事業用不動産・有価証券の売却代金未収分が計上されていないかチェックをする。

上記がかならずしも、すべてが問題があることとイコールではないが、視点としてひっかれば注意を持つ必要があるということである。



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