Final Judgement

ヤオ判定に怯えるボクシングファンのひとりとして
採点に特化し備忘録かわりに作成します

ディアスvsカチディス(2008年9月6日テキサス州ヒューストン)

2008年09月14日 | ライト級
1R カチディス10:9(ディアス9:10カチディス)
2R ディアス10:9(ディアス19:19カチディス)  
3R ディアス10:9(ディアス29:28カチディス)
4R ディアス10:9(ディアス39:37カチディス)   
5R ディアス10:9(ディアス49:46カチディス)  
6R ディアス10:9(ディアス59:55カチディス)   
7R カチディス10:9(ディアス68:65カチディス)  
8R カチディス10:9(ディアス77:75カチディス)
9R ディアス10:9(ディアス87:84カチディス)  
10R ディアス10:9(ディアス97:93カチディス)
11R カチディス10:9(ディアス106:103カチディス)
12R ディアス10:9(ディアス116:112カチディス)   



<Official>

◎ディアス SD カチディスX

レビ・マルチネス(メキシコ)115-113 ディアス
ゲイル・バン・ホイ (アメリカ)116-112 ディアス
グレン・ハマダ (アメリカ)115-113 カチディス



<memo>
1R 前回の反省からかカチディスは頭をよく振り慎重に戦う。ディアスのジャブもいいがよく反応し力強く反撃した。微妙だがカチディスに。
2R 中間距離で打ち合いたいカチディスとより接近したいディアスのせめぎあい。機動力で上回るディアスがサイドからの攻撃でリード。
3R キビキビした打ち合いが続く。ディアスのタイミングのいいジャブとコンパクトな左アッパーが目だった。
4R 両者リング中央で細かいコンビを交換。正確性とディフェンスでディアスがやや有利。
5R カチディアスは時に肩をも使って押し込もうとするが、ディアスは巧みに回りこみインサイドからのアッパーや左ボディを叩き込む。
6R 開始早々ディアスが右クロスから連打。カチディスもよく反撃するが、ディアスの巧みなステップに自分の間合いをとれずどうしても後手に回る。
7R このRはディアスの回転がやや落ちた。ほぼ同数のパンチを当てあったが、そうなるとパワーで上のカチディスに。
8R ディアスやや疲れたか前半のような小気味いいコンビネーションが出ない。時折いいパンチはあるもカチディスのパワーパンチの印象の方がいい。
9R 休憩終わったのかディアスのコンビも復活、再びいい打ち合い。ディアスのパンチはオープン気味で迷うが終盤の右アッパーの印象で。
10R カチディスの右目下の腫れがめだってきた。インサイドからよりスムーズに連打するディアスの回転がカチディスの力強さを上回った。
11R 多くをブロックされてはいるがカチディスの力強いパンチの印象がいい。だがさすがに疲れが目立ち終盤反撃された。
12R 残りの力を振り絞っての打ち合いもディアスのコンパクトなパンチが上回る。また脇の甘いカチディスは打たれたときも見栄えが悪い。



・両者とも戦闘意欲旺盛でキビキビしたいい試合だった。
・微妙なRもあるにはあったが割れたのはすごく意外。ミハレスvsムニョスみたいなものか。
・ハマダはラスト5RをずっとカチディスのRとしてたらしいが。。。
・ディアスは見た目よりは俊敏で、タイミングのいいジャブ、サイドへのステップもさすが。ライト級実力ナンバーワン説があるのもうなずける。
・基本タフで顎をよくひいてて脇も固い。パンチを避ける勘ももってる。オープンブローになりがちなのが残念。
・カチディスは前回の敗戦で酷評されたほどディフェンスの下手な選手じゃないとおもう。初回のダメージを背負って反撃するのはそれなりに守れないと不可能だ。
・だが防御がうまいとはいえないし勘が良いともいえない。ディフェンスのいいエリートクラスと対したときには結局このような展開になってしまう。
・今日はディアスのディフェンスが良かったこともありヘッドハンター傾向が一層顕著だったようにおもう。
・でもパワーやフィジカルの強さ、デタミネーションは一級品で、ハズレのない試合をするという意味では魅力的な選手だ。
・下からいい選手がどんどんライト級に上げてきてるので、是非ここは「ライト級の番人」としてライト級の壁を感じさせる試合をみせてほしい。

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