今世紀最大かと噂されるアイソン彗星を観測しに行った。
お盆休み以来星空撮影ができず悶々としていたが、ようやく時間を遣り繰りできた。
しかし、結論から先に言っておくと、彗星は見ることができなかった。
観測できる時間に東の空がもやっていて、星すら満足に撮れなかった。
そうこうしているうちに夜明けが始まり…。
まあ、収穫が無かったわけでも無い。星はきれいなんだ!
空に行きたい。星になりたい。
午前2時起床。空は晴れ渡り、青白い月明かり。
車を走らせ、太平洋を望む海岸へ行った。
この地域は2011年3月11日の大地震と津波によって、極めて大きな被害を受けた地域である。
車を走らせると、家の土台と草むら、住んでいないであろう住居が目立つ。
そして、亡くなった人々の魂もまだ彷徨っているようにすら思われた。
空気を通してわかる。その無念な気持ちが。
海岸はただ波が打ち寄せて、大きな音を立てていた。
波が消波ブロックに当たって「どどーん、どどーん」と砕ける。
月明かりによって、砕ける波が見える。
空には星。
私は好きな人の名前を呼んだ。
でも、何も起きない。当たり前。
同じ空を見上げることがあるだろうか。同じ空を見ていてくれるだろうか。
ダメなんだ。忘れられない。何度も何度も忘れようとするたびに、心身が壊れる思いだった。
それを忘れさせてくれるのは、空をはじめとする被写体たちだった。
冬の代表、オリオン座。
私の好きな人は寒がりだった。
北斗七星と工場。工場が明るすぎるかもしれない。
再度オリオン。防砂林・防風林であろう松林も流されてしまって、本当に悲しい姿に。
写真右方向が仙台市街地に月。明るいね…。
再度、北斗七星。寝台特急「北斗星」で旅に出たい。
東日本大震災鎮魂の碑と、月。奥の街明かりは仙台市。
救いはあるよね。どこかにあるよね。
どうか、祈りの気持ちが届きますように。
もう一度、笑って会えますように。
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星に祈りを。愛は願いや望みではなく祈りのようなものであると、ビリーバンバンの歌にありました。
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それから、次回の日記は予定ですが、とても個人的な想い出を思い返す日記になるかもしれません。
ご容赦ください。