ずっと読みたかったのに、なぜか手が出なかった本。
山崎豊子大先生の「沈まぬ太陽」をようやく読み始めている。
さすがの筆致でぐいぐいひきこまれてゆきます。
実在の航空会社がモデルの作品であること以外は、主題などの予備知識が殆どない状態で
読み始めたのだけど、労働組合という、あまりなじみのない話ながら、
主人公・恩地元のまっすぐな姿勢に、現代の日本には絶滅してしまった、
戦後の高度成長を支えた男の「正義感」を見ることができ、
今でものうのうとのさばり拡大しつづける保身の塊のような重役たちに、
これもまた、戦争に負けた日本がここまで発展を遂げることができた
大きな理由であることを感じずにはおられなかった。
我が社の労組など、あってもなくても変わらないようなものだけど、
昔はもっと社員が一丸となって自分たちの権利を行使しようとしていたのだ。
会社に雇われているんではない。自分たちが会社を支えている。
その対価として正当なものを自分たちで勝ち取っていく。
その気持ちって、やっぱりなくすべきではないと思う。
その結果主人公は懲罰人事を受けて僻地へ任務することになってしまう。
そのあたりも実際の取材に基づいているそうで、昔のこととは言え、
モデルとなった航空会社に反感を持ってしまうのも仕方がない。
そりゃ、ドラマ・映画化は反対しますよね。じゃるさん・・・。
山崎豊子大先生の「沈まぬ太陽」をようやく読み始めている。
さすがの筆致でぐいぐいひきこまれてゆきます。
実在の航空会社がモデルの作品であること以外は、主題などの予備知識が殆どない状態で
読み始めたのだけど、労働組合という、あまりなじみのない話ながら、
主人公・恩地元のまっすぐな姿勢に、現代の日本には絶滅してしまった、
戦後の高度成長を支えた男の「正義感」を見ることができ、
今でものうのうとのさばり拡大しつづける保身の塊のような重役たちに、
これもまた、戦争に負けた日本がここまで発展を遂げることができた
大きな理由であることを感じずにはおられなかった。
我が社の労組など、あってもなくても変わらないようなものだけど、
昔はもっと社員が一丸となって自分たちの権利を行使しようとしていたのだ。
会社に雇われているんではない。自分たちが会社を支えている。
その対価として正当なものを自分たちで勝ち取っていく。
その気持ちって、やっぱりなくすべきではないと思う。
その結果主人公は懲罰人事を受けて僻地へ任務することになってしまう。
そのあたりも実際の取材に基づいているそうで、昔のこととは言え、
モデルとなった航空会社に反感を持ってしまうのも仕方がない。
そりゃ、ドラマ・映画化は反対しますよね。じゃるさん・・・。