とおりすぎてゆくまいにち。

一週間はこんなに長いのに、どうして一年はこんなに短いんだろう?

沈まぬ太陽

2008-11-25 22:46:09 | 読書
ずっと読みたかったのに、なぜか手が出なかった本。

山崎豊子大先生の「沈まぬ太陽」をようやく読み始めている。

さすがの筆致でぐいぐいひきこまれてゆきます。
実在の航空会社がモデルの作品であること以外は、主題などの予備知識が殆どない状態で
読み始めたのだけど、労働組合という、あまりなじみのない話ながら、
主人公・恩地元のまっすぐな姿勢に、現代の日本には絶滅してしまった、
戦後の高度成長を支えた男の「正義感」を見ることができ、
今でものうのうとのさばり拡大しつづける保身の塊のような重役たちに、
これもまた、戦争に負けた日本がここまで発展を遂げることができた
大きな理由であることを感じずにはおられなかった。

我が社の労組など、あってもなくても変わらないようなものだけど、
昔はもっと社員が一丸となって自分たちの権利を行使しようとしていたのだ。
会社に雇われているんではない。自分たちが会社を支えている。
その対価として正当なものを自分たちで勝ち取っていく。
その気持ちって、やっぱりなくすべきではないと思う。

その結果主人公は懲罰人事を受けて僻地へ任務することになってしまう。
そのあたりも実際の取材に基づいているそうで、昔のこととは言え、
モデルとなった航空会社に反感を持ってしまうのも仕方がない。

そりゃ、ドラマ・映画化は反対しますよね。じゃるさん・・・。

カイザーチーフス

2008-11-23 01:04:33 | 趣味
今度ライブに行くことになったので、カイザーチーフスの新譜を購入。
名前はもちろん知っていたが聴くのは初めて。

あくまで私の印象ですが、若干パンクな匂い。
フランツフェルディナンドに感じが似てる気がしました。

聴き込むというよりはライブで楽しめるバンドのようで、とても楽しみに。

で、少しバンドについて調べていると、
オアシスのノエルがカイザーチーフスをこきおろした、という記事が。
兄さん、またっすか。。

私からしてみればオアシスとカイザーチーフスの音楽は似て非なるもの、
という感じで、わざわざノエルがコメントする相手ではないと思うんだけど。
音楽のマトリックスがあったらパンク×ポップのエリアにあるのが
カイザーチーフスで、ロック×ポップのエリアにあるのがオアシス、という
イメージ。
もちろん素人耳ですから大きく違うと言われてしまうかも知れませんが。

ちなみに私はオアシスの方がやっぱり好き。

全然関係ないけど、この間ウィーンに行ったとき、ハプスブルグ家の系図を見ていて、
「フランツ・フェルディナンド」という人物がいて、「!!!」という感じでした。
人名で昔の人だということは知っていたのだけど、実際に見るとなんだか衝撃。

だってこれって日本で「徳川家光」というバンド名にするのと同じようなものでしょ。

んー。。

センセイ・・・

2008-11-18 22:38:53 | 読書
今更ながら安野モヨコの「美人画報」を読み、女子力の必要性について再確認。

安野センセイのオタクぶりやネガティブさ、そして自己顕示欲の強さに少しだけ
辟易しつつも、ところどころに素敵そう(良さそう、ではナイ)な
お化粧品やらの情報を見つけ、また彼女の美に対する中途半端な情熱に
(?)感化され、やっぱ風呂上りにボディクリームつけるのは習慣にしないと!
と思う。
しかしながら一介の薄給OLにはキャロルフランクのオイルなぞ憧れの逸品。
そりゃ買えなくないけど、収入と支出のバランスは大切にっ!とか
しょこたんに深夜繰り返し唱えられたら、そこに回るお金はないのでは・・・
と思ってしまうのが庶民てものです。

今読んでるのは「ワンダー」なんだけど、このときセンセイは30歳。
みそじの焦りのようなものも吐露されているんだけど、
ああ・・・私とは財力が違います。
プラセンタなんてまだまだ先の話かと思ってたけど、センセイやっちゃってたのね。
さらにズィー・ビガッティのクリームやらエステやらって。
ああ、憧れのセレブ生活。

って、センセイがここまでにおなりになるまでには、私には到底真似できない
才能や苦労があってこそなのだから、こんなに毎日茫漠と生きている私が
羨むこと自体がおこがましいってものです。

とりあえずアロマ系のボディクリームが欲しい。
あんまり高くないやつ。
で、寝る前ストレッチするんだ!