おくびょうなネコ、時々思いのまま

カギしっぽの(=^・・^=)と綴る日常の平凡

屎葛(クソカズラ)

2015年09月19日 | 万葉の草花

ごきげんよう

 

 

仮名:さうけふ(そうきょう)に はひおほとれる くそかずら 

    たゆることなく みやつかへせむ

大意:サイカチの木に絡みつき茂っているクソカズラのように

   どんなことがあっても役所を辞めないでしがみ付いていてやる。

 

皀莢(そうきょう):「サイカチ」の古名

 e-yakusou.comから引用

サイカチは、日本古来の植物で、本州の中南部以南の暖地の河原、山野に自生します。

サイカチの名前の由来は、古名の西海子(さいかいし)からきたものです。

サイカチに、漢名の皀莢(そうきょう)をあてることは、正しくは間違いですが、

中国産のシナサイカチ(トウサイカチ)は、皀莢(そうきょう)といい、

形態、応用ともにサイカチに非常によく似ているので、慣用名になってしまいました。

 

おほと*る:「乱れ広がる」


屎葛(久曾可都良):ヘクソカズラの古名

葉や茎をもむと悪臭があることから、こんな名前になってしまいましたが、

花言葉は「誤解をときたい」となっています。

 

自分のこと「くそ」なんて言わんでもええのにね。

 

 

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茎韮(くくみら)

2015年09月18日 | 万葉の草花

ごきげんよう

 

 

原文: 伎波都久乃 乎加能久君美良 和礼都賣杼 故尓毛美多奈布 西奈等都麻佐祢

仮名: きはつくの おかのくくみら われつめど こにもみたなふ せなとつまさね

     「くくみら」:”くく”は茎、”みら”はニラの意で、ニラの花茎が伸びたもの。

     「せな」:女性が、夫・恋人など親しい男性をいう語。

大意:伎波都久の丘にあるニラを 私一人で摘んでも

    籠いっぱいになんかなりゃしない、 あなたと一緒に摘みたいわ・・・。

 

ニラ(韮):ユリ科 ネギ属の多年生草本

花期:8月~10月

葉や茎は食用もしくは薬用として、古くからも利用されていてる万能野菜ですね。

 

「卵とじが好きです、餃子ももっと好きです。」

 

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継子の尻拭い

2015年09月16日 | 野草

ごきげんよう

 

 

茎や葉裏にある棘から、棘蕎麦(トゲソバ)とも呼ばれますが

 

和名「継子の尻拭い」の由来は、紙が貴重品であった昔

憎い継子の尻拭きには、この棘だらけの草の葉を使わせた

という説もあり、花言葉とのギャップはなんとも極端ですねぇ。

 

ワシ的には、棘のある茎を他物に絡みつけ拭うように

這い上るさまからじゃーないかなと思っちょります。

 

開花期:5~10月

花弁はなく、花のように見えるのは萼片です。

 

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尾花葛花

2015年09月15日 | 万葉の草花

ごきげんよう

 

ススキ(芒、薄)は花穂の形が馬などの尾に似ていることから

尾花(おばな)とも呼ばれます。

イネ科 ススキ属

こちらでは今でも、カヤ(萱・茅)と呼ぶことの方が多いですね。



くず(葛)/生薬名:葛根(かっこん)

いわゆるカズラです。

マメ科 クズ属

葛根(かっこん)は主に漢方処方の葛根湯の主薬となったり

葛粉は葛餅(美味しいかどうかは別として)にもなり

つるは縄の代わりとなったりと

かつてはスーパー蔓性草本でしたが

今日では、ほとんど有害植物扱いとなってしまいました。


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萩の花

2015年09月14日 | 万葉の草花

ごきげんよう


第一首 (第 一五三七)

秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花

 

 

第二首

はぎのはな をばなくずはな なでしこのはな をみなへし またふぢはかま あさがほのはな


(はぎ):マメ科ハギ属の落葉低木

語源は古株から芽を出す生え芽(はえき)から転訛した。

開花期:7月~9月


画像はヤマハギであろうと思いますが、花はもうほとんど終わりかけで

かろうじての1枚です。


どうでもいいことじゃが、萩と荻がこんがらがってしまうことが

時々あるよね ???


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