奇しくも、大雪山系トムラウシ山と美瑛岳の遭難で、10名の命が亡くなられた日に見れるとは・・・
監督の木村大作さんは、この映画のテーマは 「悠久の自然」 と 「儚い人生」 と言ってらっしゃいます。
カメラマン出身だからでしょう、素晴らしい映像ばかりで、息を飲んでしまいました。
そして今流行りのCGや空撮りが一切ないのも凄いです。
「厳しいところにしか美しさはない」 が 監督の自論のようで、
「本当に無理したねー、楽して撮ってないんだよ。何時間もかけて、1カット」
妥協しないで、本当にいいものを作ろうとしない限り、人を感動させる事など出来ないのでしょう。
測量隊が命がけで劔岳をめざしたように、
キャスト・スタッフらが、一丸となり、過酷な環境の中で、一本の映画を作り上げた、
映画と言うより、ドキュメントに近い作品ですね。
香川照之さん演じる 山岳案内人・宇治長次郎は
山に対して、 敬虔な気持ちをもち、縁の下の力持ち的存在なのですが、
決して自分を前に出さない所は、日本人好みで
浅野忠信さん演じる、測量士・柴崎芳太郎との、強い信頼関係で結ばれた
瞬間瞬間を生きた男たちの、友情を描いた映画でもあります。(寡黙っていいわ)
そして「何をしたかではなく、何のためにするかが大事だと思います」
この言葉、素敵ですね。(メモメモ)
沢山の感動をありがとう
エンドロールがまた素晴らしいので、まだ見ていない方は 是非ご覧あれ
末筆ながら、大雪山系で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。 合掌