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台湾偏愛日記~台湾の団地に行きたい~

台湾の団地マニア・tamazoの台湾見聞記。眷村と日式建築と市場と台湾の店の整然としたごっちゃり感が大好きです。

鬼珈琲のある集合住宅が面白い!

2020-10-02 07:35:42 | 集合住宅(中層・低層)

台南には良い雰囲気のカフェが数限りなくありますが、最近評判が高いのがこの「鬼珈琲」。

まあ、わかり辛い場所にあります。私は「台湾の風」さんの記事「人気のない路地奥の坂を上っていくとそこには鬼がいた – 鬼咖啡」で予習していったので大丈夫でしたが、住所だけだとまず迷うでしょう。

アクセスルートは、

①階段付きスロープを登る方法。実はこの左の暗い細道からも行けます。この細道は、②のアプローチ方法と合流します。

②四協境七娘境開隆宮の横から上がる。廟を突っ切ると、営業していない商店街に入る。その奥の階段を上がると鬼珈琲。

の二つありますが、暗くて怖いので初回で②は厳しいでしょう。

鬼珈琲の周辺は、普通に住人が居ます。

鬼珈琲の奥に行くと、共同の便所。もしかして部屋の中には無いのかも。古くて暗いですが汚くはありませんでした。

この奥には一階に降りる外階段がありました。

階段の上からはこんな景色。すぐ下は思いがけずちょっとした空き地が広がっていました。

一階に降りてみると、窓無しの共同スペース。窓は元から無いのかどうか不明。

一階にも住人がおられて、生活用品が色々見えています。犬の写真が気になりますね。

鬼珈琲のある集合住宅は、構造自体は四棟の集合住宅が並んで建っていてそれを廊下が繋いでいるだけですが、周りに建物が密集しているため外観はほかの建物に阻まれて見えず、またアプローチも限られているため、隠れ家的になっています。このアプローチのワクワク感も魅力のひとつでしょう。

周囲の写真をこんなに撮っていますが、この日午前中で帰らなければならず、14時10分開店の鬼珈琲には行けず。

次回は必ず行こうと思います。

 

 

 


台湾電力の社宅が鉄窓花だらけだった!

2020-09-30 07:07:34 | 集合住宅(中層・低層)

高雄にある台湾電力の社宅は台湾電力の鳳山営業所に隣接し、同じ規格の団地が整然と並んでいます。

茶色の階段室が真ん中にある4階建ての中層です。

しかし交差点の一番目立つ場所のフェンスに洗濯物を干していてゆるい雰囲気です。

団地の中心に公園があり、周囲に台湾電力のバスが大量に停めてありました。

中は鉄窓花だらけで素晴らしいのですが、なぜか花の形の鉄窓花多し。あまり着色せず、シンプルな感じでした。よく見る花が三輪のに混じって、一輪のがちょいちょいありました。

ドアは赤で統一されていました。少しづつ地模様が違うのが楽しいです。

↑これ、電気配線みたいでかっこいいです。

台湾としては珍しく、シンプルでクールビューティーな台湾電力の社宅でした。


竹南のレトロタイルと鉄窓花の集合住宅に歓喜!

2020-09-27 16:11:00 | 集合住宅(中層・低層)

2019年末に苗栗に行った時、この先なかなか行く機会も無いだろうと隣町の竹南に行きました。竹南は台鉄苗栗駅から15分。気軽に行くことができます。竹南駅で台中線(山線)と海岸線(海線)とルートが分岐しているので交通の要衝でもあり駅も大きめでした。

竹南には日本統治時代に南日本精糖という製糖会社の大きな工場があり、1943年に操業停止したそうで、駅前に記念碑が建っていました。かなり可愛めです。

この町は巨大な神像を祀る廟が二つあることで有名で、その二つの間を徒歩移動していた時のことです。街中にめちゃめちゃ目を惹く集合住宅がありました。

全体的に細かいタイルが貼ってあって、ベランダの形も凝っています。

何よりもこの理髪店が看板から何から無茶苦茶カッコいいです!郵便箱、植木鉢、室外機と好きなもの全部載せ!!

向かい合う2棟の建物が同じ建て方で、その窓が全部可愛い!

一つ一つ自分好みに変えてあるのが面白いです。

これだから、台湾の路地歩きは楽しいですね。また渡台したいです。


高雄の衛武國宅はプロのアーティストが描いたカラフル壁画がある団地。

2020-09-27 12:13:10 | 集合住宅(中層・低層)

MRT「衛武營」駅を出るとすぐの「衛武國宅」。2018年に芸術文化センター「衛武營國家藝術文化中心」が全面開業して話題になったあたりです。

ここはバス停の横の建物の壁。めちゃくちゃ大きい本棚の壁画が描いてあります。よく見ると日本語タイトルの本も。これは高雄出身の台湾人アーティスト楊惟竹の『ようこそ僕の部屋へ』と題された壁画。カルフールのシンボルマークが書いてあるので、スポンサーなのかも知れません。ここでは記念撮影をする観光客多数。

この巨大本棚の隣接地にあるのが「衛武営國宅」。ここは築40年ほどの団地をまるごとアートで彩ってしまっています。バス通りでもある大通りに面していてとても目立ちます。

これらは高雄苓雅國際街頭藝術節(苓雅國際ストリートアートフェスティバル)の一環で描かれた壁画で、台湾国内のみならず全世界17ヵ国から31のアーティストを招いて描かれました。2020年は11月21日から開催だそうです。

各アーティストの情報は、このQRコードを読み取ると出てきます。

団地の一階にあったこのお店。看板には「客家板條」と料理名が書いてるお店。ここの客家板條がセロリ風味のスープが美味しくて、びっくりしました!!

団地は住民が居るので写真撮影していいのかどうか迷いますが、ここは観光客歓迎なので安心。どこを撮っても大丈夫です。どこを撮っても絵になるので、時間をとってゆっくり出かけてください。


鉄窓花と花ブロックが大量に生息する街・苗栗の二階建て集合住宅

2020-09-24 17:00:57 | 集合住宅(中層・低層)

苗栗の街はこれといった見どころはないものの、街全体がレトロで、ちょっと歩くだけで大量の鉄窓花が捕獲できる街です。これ↓はホテルのすぐ横です。

街の中心は台鉄苗栗駅から約2キロ。徒歩だと30分くらい。駅前からバスも出ています。

私は駅前の新興旅社に泊まっていたので、街を見ながら市場まで二日連続で行きました。そのとき見つけたのがこの集合住宅。

二階建ての連棟で、ちょっと日本のテラスハウス型住宅に似ています。

この塀の花ブロックは日本では見ない真四角ですね。鉄窓花(面格子)のような繊細な意匠です。

このお宅は花ブロックなしですが、その分屋根と塀の間は鉄窓花で通気性を良くしています。

また違う模様の花ブロックが出てきました。上半分の鉄窓花もきっちりしていて全体的に幾何学的。

白く塗ったブロック塀が爽やか。真ん中のほうだけ花ブロックの意匠が違います。上部は鉄窓花無しで開放的です。

一階は上記のように居住中なのですが、二階部分は廃墟化していました。おそらく雨漏りかな?と推測。居住者が居なくなって相当経つのか、雑草がはびこっています。

階段室の花ブロックもかっこいいです。

ここの二階はきれいなので居住者が居るかも。

この通りの周辺も、こんなにおそろいの建築では無いものの、同時代に建てられたらしくどこも花ブロックと面格子が素敵でした。

こんな感じで、苗栗市場までの徒歩30分の距離を2時間かけて行きました。

苗栗中心部のビルに建て替えられた廟や客家文化の感じられる市場なども面白かったのでまた紹介します。