
元ポーラ及川社長の言葉から学ぶ「一流」の組織づくりと成長のヒント
先日、SIS イノベーション・スクール | 社会課題に挑み、持続可能な未来を築く学校
3/22 ポーラの及川元社長の講演からの学び
内容と、懇親会で伺った印象的なお話を踏まえ、備忘録と自分のためにアウトプットしたいと思います。
過去から現在
及川社長は、宮城県石巻市で経済的に厳しい幼少期を過ごされました。父親の事業の傾きや弟さんのご病気など、様々な困難を乗り越える中で、「先立つものは金だ」という強い思いを持つようになったと言います。高校時代の海外留学の夢が経済的な理由で断たれた経験も、大学進学への強い意志と、奨学金獲得に向けた主体的な行動へと繋がりました。
就職活動においては、男女雇用機会均等法が施行されていたにも関わらず、女性が働き続けることの難しさを痛感する中で、「一人暮らしの女性大歓迎、地方出身者大歓迎」というポーラとの出会いは大きな転機となりました。当時、30代、40代、50代の女性社員が活躍している姿を見て、及川社長は長く働き続けられる環境があることに感銘を受けたそうです。
昇格試験での不合格
及川社長にとって忘れられない経験が、昇格試験に不合格の後の気づきです。それまで褒められることが多かった及川社長は、不合格後、多くの人から厳しい指摘を受け、自身が「天狗」になっていたことに気づかされたと話されています。この経験を通して、自己中心的な考え方を改め、周囲への感謝と謙虚さを持つことの重要性を学んだと言います。そして、「あなたは何がしたいの?」という問いに対し、当初は言葉に詰まったものの、「この組織を一流にしたい」という強い志が明確になったことが、その後の成長の大きな原動力となりました。
及川社長にとっての「一流」とは、単に売上や利益を追求するだけでなく、お客様に尊敬され、愛され、社員が誇りを持って働ける会社です。そのために、常に現状に満足せず、「もっと良くなる」という理想を持ち続けることの重要性を語られました。
リーダーシップについても、及川社長自身の経験に基づいた深い洞察があります。自身が周囲に「よってたかって育てられた」と語るように、人を育てることの重要性を強く認識しており、部下や後輩に対して、期待する役割や必要なスキルを伝え続け、成長をサポートする姿勢を大切にしています。また、部下を評価する際には、結果だけでなく、そのための努力を褒めることの重要性を強調します。
これから
講演後の懇親会で、「もし次があるとしたら、何をしたいか」と問われた及川社長は、迷うことなく「私は今でもこの会社を一流にしたいと思うと答えるでしょう。そして一流とは何かを問い続けるでしょう」と答えられました。そして、「部下が二流の行いをしていたら、その上司は三流です。そしてその上層部は五流と判断します」という言葉が非常に印象的でした。
この言葉は、「一流」という目標が、個々の努力だけでなく、組織全体のリーダーシップの質、育成能力、そして責任感によって築かれるという、及川社長の強い信念を示していると感じました。組織全体で「一流」を目指し、常にその定義を問い続ける姿勢こそが、ポーラを更なる高みへと導く原動力となっているのでしょう。
及川社長の経験談は、私たち一人ひとりにとっても、自身の成長や組織の発展について深く考えさせられる貴重な学びを与えてくれます。困難を乗り越える力、周囲への感謝、そして常に高みを目指す志を持つことの大切さを、改めて教えていただきました。
ちなみに、現在の及川さんは、女性の社会進出のさらなる普及と、企業ブランドの向上のための講演、さらに以下のダイアログ・イン・ザ・ダークの、立場がいかに環境により変わるか。このことをわすれないための広島での戦後80周年を記念した平和イベントもあるので、ご注文いただけたらと思います。(絶賛、協賛企業を募集しているとのことです、興味がありましたら、直接HPに、もしくはメッセージをいただけると、全力でお繋ぎさせていただきます。)
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