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かゅぎんあ

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女と銃と荒野の麺屋』女と銃

2014-11-24 05:56:35 | 日記
なぜ中国を代表する張芸謀監督が今頃になってコーエン兄弟のデビュー作 『ブラッド・シンプル』 をリメイクしたのか. その答えがこの映画の物足りなさの理由になっているような気がする. オリジナルを見ていない人にも十分楽しめる映画ではあるものの、何となく張芸謀監督がこの映画でハリウッド以外の海外進出を狙っているような邪推をしてしまう映画でした. 浮気妻が傲慢妻に、マッチョ浮気相手がヘナチョコ浮気相手に、嫉妬に狂う夫が強欲な夫に、汚い仕事も平気で探偵が冷静沈着で寡黙な警察にキャラを変更しながらも、話の展開はほぼオリジナルのプロット通りのこの映画. 張芸謀監督にブラックユーモアのセンスが欠けているのか、それともブラックユーモアをコメディに変換しようとして失敗したのか、この映画には「雪だるま式に悲劇へとひた走る人間の可笑しくも哀しい滑稽さ」がなく、むしろ声を出して笑う方の滑稽さを求めているような感じがするんですよね. ですからオリジナルを超えているかと問われれば、全く超えていないと断言できます. ただ同時にリメイクでここまで楽しませる実力はさすが張芸謀監督とも断言できると思います. ただこの映画を見ていて、やはり気になるのはなぜ今頃になって張芸謀監督は 『ブラッド・シンプル』 をリメイクしたのかということ. 個人的には張芸謀監督はコン・リーやチャン・ツィイーといった元カノたちの海外進出ぶりを見て、ワシも世界で映画を撮ってみたいという気持ちが強くなったのではないかと思うのですよね. anatages というのも、妙に地面から被写体を映すカメラワークを駆使したり、空や荒野などの映像のコントラストを強調しているあたり、どことなく若手の登竜門であるサンダンス映画祭を意識しているようにも思えるんですもん. つまり張芸謀監督としては海外でも映画を撮ってみたいけど、『ロスト・チルドレン』のジャン・ピエール・ジュネ、 『ラン・ローラ・ラン』 のトム・ティクヴァ、 『善き人のためのソナタ』 のフロリアン・ヘンケル・フォン・ ドナースマルクといったハリウッド進出失敗組を見たら、ハリウッドのプロデューサーよりもサンダンス映画祭クラスのセンスあるプロデューサーと一緒に仕事をする方が何かとメリットも多いはずと考えたのでしょう. 特に巨匠が海外の若い才能と手を組んで成功すれば、自然と海外の才能も中国の若い才能に目を向け、今後の中国映画の大いなる発展にも繋がるはず. そうすれば巨匠の地位と名声はさらに安泰、中国映画も発展し、万々歳になる. ルブタン ブーツ 恐らく 『ブラッド・シンプル』 が元々好きだったのでというのも表の理由でしょう. 本音はサンダンス出身の代表的存在であるコーエン兄弟のデビュー作をリメイクすることで世界にプロモーションを掛けたい. そして元カノたちにも負けてられるか! ワシの凄さを見せたる! が本音の本音ではないでしょうか. てな訳でシンプルに好きな映画をリメイクしたいという想いだけで映画を撮っていないから、こんなどこか物足りなさを感じる映画になっていると邪推してみたのですが、実際のところはどうなんでしょうね? 深夜らじお@の映画館 はやっぱりオリジナルの方が好きです. ※お知らせとお願い ■ 【元町映画館】 に行こう.

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