ミャンマーの国会補欠選挙から一夜が明けた2日、国民民主連盟(NLD)党首のアウンサンスーチー氏は最大都市ヤンゴンの党本部で、詰めかけた支持者らを前に「政治に関わろうと決心した国民の勝利だ」「新しい時代の幕開けとなって欲しい」と語った. 選挙管理委員会は2日夜、国営テレビを通じてスーチー氏が下院選補選で当選したと発表した. 選管発表によると、補選で争われた上下両院43議席のうち2日に結果が発表された全38議席、地方議会選は全2議席でNLDが議席を得た. 大統領就任で下院議員を失職したテインセイン氏らの選挙区がある首都ネピドーの4選挙区でも勝利した. ただ、補選があった議席は上下両院の1割にも満たずNLDは少数勢力に過ぎない. スーチー氏は「本当の民主主義を実現するために、今回の選挙に参加したすべての政党が我々と協力してくれることを期待する」とも語り、圧倒的多数を占める与党・連邦団結発展党(USDP)などに協力を求めた. (ヤンゴン=五十嵐誠).
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます