寺本和生税理士BLOG

会計で会社を強くするTKC全国会会員 寺本和生税理士が運営するブログです。心温まる、ちょっといい話をどうぞ。

知識と知恵

2010-10-07 10:09:16 | ひとつのいのち
今の世の中は、知識というものを重要なものと考えています。
どれだけ知っているかが、
さまざまなところで問われます。

知識は確かにある程度は必要なのかな?
とも感じますが、
知恵ということが、本当はもっと大切なのではないかと思います。

知識と知恵の違い。
その大きなものは、
数値で評価できるかどうかという点にあるように感じます。
知識は、知っているか知らないかですから、
得点化できます。
知恵はそのような測り方ができないように思います。

野山で、花を見つけたとします。
珍しい花です。
その花の名前を知っていることは、
知識の分野です。

一方、野山でひっそりと咲いている、
その花の『いのち』を感じ、
涙したり、感動したりできるとすると、
これは知恵の世界の話なのだと思います。

知識と知恵ということに関して、
次のようなお話をお聞きしました。

ある所に、知恵遅れの子がいたそうです。
その子は三人兄妹の真ん中だったそうです。
ある時、ケーキが2個ありました。
その子のお母さんは、
この子はケーキが大好きだからと、
ケーキの一つをその子に、
もう一つのケーキを半分にして、
お兄ちゃんと妹に分けてやったそうです。
兄と妹は、早速ケーキを食べ始めました。
でも、その子はいつまでたっても食べ始めない。
お母さんは心配しました。
「おなかでも痛いのだろうか?」

お母さんはハッと気がつきました。
そして、その子にあげたケーキを半分に分けて、
「この半分は、ママの分ね。みんなで一緒に食べましょう。」
と言ったそうです。
その子は、ニコッとして食べ始めたそうです。

その子は、自分だけ大きいケーキを食べることができなかったのです。
どこが、「知恵遅れ」なんでしょう。
私たちよりずっと「知恵」があると思われませんか。

こんな知恵を
いつもしっかりと感じることのできる人間でありたいナと思います。

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