寺本和生税理士BLOG

会計で会社を強くするTKC全国会会員 寺本和生税理士が運営するブログです。心温まる、ちょっといい話をどうぞ。

カフェミーティング 第四回「ひとつの会」開催のご案内

2011-12-24 17:33:52 | 著書 「生きるということ」
平成23年12月吉日

有限会社 BEST SANGA
代 表 寺本 和生 
TEL 075-603-1762
携帯 090-5062-7096
 
カフェミーティング 第四回「ひとつの会」開催のご案内

拝啓 年の瀬も近づき、皆様にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
カフェミーティング 第4回「ひとつの会」を開催させていただきます。
おいしいパンやケーキをいただきながら、皆様とともに「しあわせ」や「いきるということ」について
青臭く語り合いたいと思います。
お一人でも多くの皆様と、楽しく有意義な時間を共有させていただきたいと願っております。
ぜひ、お誘い合わせのうえ、ご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。
                                   敬  具

1.日  時  1月11日(水) 午後6時30分~
        今後の予定 2月1日(水) 3月7日(水)
  4月4日(水) 5月2日(水)
2.場  所  アルペンローゼ京都ヨドバシ店
(京都ヨドバシビル地下2階)
3.会  費  1000円(軽食付)
4.基本教材  拙著「生きるということ」(柘植書房新社)をご持参ください。
当日販売も致します(1500円)       以上

お手数ですが食数などの準備の都合上、FAXにて寺本までご連絡をお願い申し上げます。
FAX 075-601-0939 (当日の飛び入りも大歓迎です)

  御名前
御住所
  TEL            FAX
第4回「ひとつの会」   出席   欠席
次回の案内の要・不要   要    不要
「生きるということ」   持参   購入
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カフェミーティング 第二回「ひとつの会」開催のご案内

2011-11-01 22:48:06 | 著書 「生きるということ」
カフェミーティング 第二回「ひとつの会」開催のご案内

                                 平成23年10月吉日

                            有限会社 BEST SANGA
                                  代 表 寺本 和生 
                                  TEL 075-603-1762
                                  携帯 090-5062-7096
 

拝啓 清涼の秋を迎え、皆様にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。カフェミーティング 第二回「ひとつの会」を開催させていただきます。おいしいパンやケーキをいただきながら、皆様とともに、「しあわせ」や「いきるということ」について青臭く語り合いたいと思います。お一人でも多くの皆様と、楽しく有意義な時間を共有させていただきたいと願っております。ぜひ、お誘い合わせのうえ、ご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。                                                           敬 具 
           記

 1.日  時  11月2日(水) 午後6時30分~
 2.場  所  アルペンローゼ京都ヨドバシ店
       (京都ヨドバシビル地下2階)
 3.会  費  1000円(軽食付)
 4.基本教材  拙著「生きるということ」(柘植書房新社)をご持参ください。
          当日販売も致します(1500円)
                                          以上

食数などの準備の都合上、ご参加いただける方は、
FAXにて寺本までご連絡をお願い申し上げます。
FAX 075-601-0939 (当日の飛び入りも大歓迎です)
  御名前
  御住所

   TEL            FAX
  「生きるということ」   持参   購入
   次回の案内の要・不要   要    不要
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カフェミーティング「ひとつの会」発足のご案内

2011-09-05 23:36:33 | 著書 「生きるということ」
平成23年9月吉日

有限会社 BEST SANGA
代 表 寺本 和生 
TEL 075-603-1762
 
カフェミーティング「ひとつの会」発足のご案内

拝啓 清涼の秋を迎え、皆様にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、このたび、アルペンローゼ様のご協力を得まして、カフェミーティング「ひとつの会」を
発足させていただくこととなりました。おいしいパンやケーキをいただきながら、皆様とともに、
「しあわせ」や「いきるということ」について青臭く語り合いたいと思います。
お一人でも多くの皆様と、楽しく有意義な時間を共有させていただきたいと願っております。
ぜひ、お誘い合わせのうえ、ご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。
敬 具 



1.日  時  10月5日(水) 午後6時30分~
2.場  所  アルペンローゼ京都ヨドバシ店
(京都ヨドバシビル地下2階)
3.会  費  1000円(軽食付)
4.基本教材  拙著「生きるということ」(柘植書房新社)を
ご持参ください。
当日販売も致します(1500円)
以上

食数などの準備の都合上、ご参加いただける方は、FAXにて寺本までご連絡をお願い申し上げます。
FAX 075-601-0939 (当日の飛び入りも大歓迎です)

 御名前

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 TEL            FAX

「生きるということ」   持参   購入
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99頭の牛を持つ男(3) 新たな目標

2010-11-26 21:32:15 | ひとつのいのち
この昔話に続きがあるとすると、
多分次のようになると感じます。

 ………  ………  ………  ………  ………  

町の男は、念願の目標を達成して、幸せの絶頂でした。
自分のこれまでの努力が報われたと、
努力をするものには必ず見返りがあると、
自分の人生にも満足していました。

100頭の目標を達成した彼には、
「次は120頭にしよう。」
という新しい目標が、自然に生まれてきたのです。
彼は、それを自分の生きがいだと感じていました。
自分の人生を賭ける新たな目標ができて幸せでさえありました。

そして、また10年間、わき目も振らずにがんばって、
やっとの思いで120頭を達成することができたのです。

「やった!120頭だ。」と大きな幸せに浸りました。

でも、またすぐに、「次は150頭」と思いました。
「30頭足らん・・・・29頭足らん・・・」

そしてまた10年。150頭をもつ身分になりました。
「やった150頭。」と喜びました。

当然「次は200頭」と思いました。
「50頭足らん・・・49頭足らん・・・」と10年。

彼は確かに、200頭の牛を得ることができました。
彼は今、300頭の牛を得ようと考えています。
「100頭足らん・・・99頭足らん・・・98頭足らん・・・」と
毎日を過ごしています。

 ………  ………  ………  ………  ………   

彼は、周りの人達から、
一代で財を築いた英雄と言われています。

でも、その代償として、
何か大切なものを失ってしまったのではないでしょうか。
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医業理念の確立と実践(3)

2010-11-26 21:16:40 | 経営支援
コミュニケーションがとれなかった原因は、
患者が医者の立場を考えなかったからだけなのだろうか。

コミュニケーションが希薄になってしまっていることの
責任の一端が、医師の側にはないのだろうか。

病医院を経営する医師が、
みずからの医療観・人生観を
どれほど、患者や社会に対して
伝える努力をされているのだろう。

また、その医療観・人生観を
みずからの病医院経営にどう反映させるかについて、
どのような努力を積み重ねておられるのだろうか。

素晴らしい人生観・医療観が、
医療の現場で生かされることなく、
埋もれてしまってはいないのだろうか。

今回のシリーズでは、
医師が自らの人生観に根ざした
医業理念を確立することの必要性、
また、医業理念を考える上での重要な視点、
さらに、その実践のためのヒントを
提案させていただこうと思います。

医業経営の革新にかかわることなので、
お耳の痛い話も多いと思われます。
どうかご容赦くださいますようお願い申し上げます。
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医業理念の確立と実践(2)

2010-10-15 09:51:53 | 経営支援
体調が悪くなると、私たちは医院を訪れます。

診察をしていただき、薬を処方していただくと
「ありがとうございました」といって帰ってきます。

「先生に見ていただいたから安心」

この安心感がもてるのと、
もてないのとでは大違いです。

いつも先生に感謝をしています。

けれども、たとえば、1週間後に先生に
「おかげさまですっかりよくなりました、
ありがとうございました」
という報告をしたことがあるのか。

皆無です。反省しなければいけないと感じます。

と同時に、ひとつの発見をしました。

先生は、患者のそういう報告を望んでいたのだ
ということを。

ここまできて、もう一度昨日の先生の一文を読んでみると、
確かに、いわれるとおりだと感じます。

しかし何かしっくりこないのです。
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どっちが幸せ?

2010-10-15 09:50:18 | ひとつのいのち
村の男はびっくりして彼を迎えました。
「町で頑張っているといううわさを聞いて
 僕は君のことを誇りに思っていたのに、
 どうしたんだい」
「確かにいいときもあったんだ。
 でも、悪いやつに騙されて、
 とうとうこんな格好になってしまった。
 そしたら急に村が、そして君のことが恋しくなって、
 いてもたてもおられず君に会いに来たんだよ」

村の男は、彼を迎え入れ二人はつもる話を夜更けまでしました。
次の朝、村の男は尋ねました。
「君、これからどうするんだい」
町の男は答えました。
「いまはなにも考えられないんだ」
村の男はさらに尋ねました。
「見ての通り僕は妻子もいて昔と変わらず貧乏だけれど、
 君のために何かしてあげたいんだ。
 何か僕にしてあげられることはないかい」
「滅相もない。
 僕は君に頼ろうと思って戻ってきたのではないんだ。
 ただ君に会いたくて
 ・・・ただ・・・
 今牛が1頭あればなんとか急場を凌げるのだけど・・」

村の男は困りました。
ただ1頭のやせこけた牛は、
自分の妻とたくさんの子供たちを養うために
欠かせないものだったからです。

この会話を耳にしていた、
村の男の奥さんが自分の夫を呼びました。
「あなた、何を迷っているのですか。
 あなたの大切なお友達が困っておられるのですよ。
 牛なんかいなくたって、
 私たちみんなで牛の分まで働けば何とかなりますよ。
 あなたのお友達はすべてを失ってしまわれたのですよ。
 私たちには牛がいなくても、
 広くはないけれど耕す土地もあるし、
 そして何よりかわいい子供たちがいるではないですか」と。

村の男は、奥さんの言葉を聞いて
自分のことしか考えていなかったことを
恥ずかしく思いました。
そして村の男は町の男のもとに戻り
「是非この牛を役に立てて欲しい」
といいました。
町の男は、村の男の足元にひざまずき
「ありがとう。ありがとう。
 これで何とかなるよ」
と礼を言って、牛を引いて帰っていきました。

この先どうなるのか、
このお話はここで終わるのだそうです。
そして話し手は、聞き手に対して問うのだそうです。
「村の男と、町の男、どっちが幸せだと思う」と。
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99頭の牛を持つ男

2010-10-09 16:59:08 | ひとつのいのち
私が大好きな、インドの昔話です。

ある貧しい村に2人の男が住んでいました。
二人は共に幼いときから身寄りがなく、
力を合わせて生きてきました。

ある時、1人は
「こんな貧しい村にいつまでいてもだめだ。
 自分は町に出て大金持になる。
 いっしょに町に出よう」

もう一人は答えました。
「僕はこの村が大好きだからここで頑張ってみるよ。
 君が町へ出て成功することを僕は心から祈っているよ」

こうして2人は、それぞれの人生を歩み始めました。
町へ出た男は、
100頭の牛を得るという目標を立て必死で頑張りました。
しかし、100頭の牛を得るのはなかなか大変なことでした。
思うようにならないことばかりです。
それでも彼は歯を食いしばって頑張り、
やっと99頭の牛を持つ身分になりました。
ただどうしても最後の1頭を増やすことができませんでした。
牛を得るためにあくどいこともし尽くしましたから、
もう彼に騙される人もいなくなってしまったのです。

そんな時、彼はふと同郷の友人を思いだしました。
「そういえばヤツは、
 やせこけてはいるが牛を1頭持っていたはずだ」と。
彼は何とかして友人から、
最後の1頭を騙し取ろうと考えました。
そこでいろいろ策を巡らした挙げ句、
事業に失敗したように芝居をしようと考えました。

彼は町へ出てから初めて自分の生まれ故郷に戻りました。
ボロボロの身なりになって親友を訪ねたのです
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医業理念の必要性と実践(1)

2010-10-09 16:57:13 | 経営支援
先日、少し風邪気味で、
20年来私の健康を管理して下さっている、
いわゆる、掛かり付けの医院を訪れた。
風邪がはやっている様子で、
待合室は混雑を極めていた。

何か雑誌でもと思い、
何気なく眺めていると、
一冊の本が目にとまった。

「もっと、コミュニケーション」

ずいぶん読み古した感じの本であったので、
相当長い間、待合室の書棚に
おかれていたものであったのだと感じたが、
私がその本の存在に気づいたのは
その時がはじめてだった。

その本の中にある医師の言葉として
次のようなものが掲載されていた。

--気になっています--

『相手の立場を考えるという心が、
患者さんにもう少し芽生えてきたら、
医師とのコミュニケーションが
もっとよくなるという気がしますね。
たとえば「夜遅くてすみません」とか、
治ったときには「おかげさまで治りました」
と一言でも言ってくれればありがたいなと思います。
 われわれは、あの人は治ったかな、
治ってるはずがないのに来ないな、
と気になるんですね。
ほかの病院へ行ったのなら、
それでいいと思うんです。
「ちょっと心配になったんで
大学病院へ行って、
おかげさまで治りました」とか、
なかなか言いにくいかもしれませんけど、
それを聞くとホッとしますね。
そういう会話がないと、
なにかあるときだけ利用されて
ポンと捨てられたみたいな、
非常に空しい感じがするんですね。』

・・・「もっとコミュニケーション」
 アップジョン文庫8より引用・・・
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あいさつの知恵・・・おはようございます

2010-10-08 09:42:10 | ひとつのいのち
あいさつの重要性は誰もが認識していることです。
しかし、私たちが日頃しているあいさつは、
ただ単に儀礼として交わされているのではないでしょうか。
人を感動させ、人を動かすことのないあいさつは、
本物のあいさつとは言えないと感じます。

私の知り合いの方から、次のようなお話をお聞きしました。

その方は、自分の人生に疲れていたのだそうです。
人生がつまらないものに思えて仕方がなかったそうです。
ある日、ふと思いついて、ひとつの行動を起こしました。
朝起きてくると、奥様が、台所に立って、
おみそ汁に入れる具を刻んでおられたそうです。
「トントントントン・・」
その方は、奥様に近づき、
大きな声で「おはようございます」と声をかけました。

初日。
奥様は、突然なにが起こったのか分からず、
「とんとんとんっ!」と包丁を持つ手が止まったそうです。

翌日も台所に立つ奥様の後ろから「おはようございます」とやったそうです。
二日目は、奥様は振り返られたそうです。

三日目に「おはようございます」と声をかけたとき、
奥様はどうされたと思われますか。

きっちりと向き直って、
「おはようございます」
としっかりと返事を返してくださったのだそうです。

「その日のみそ汁は、
自分がこれまでいただいたどの朝のみそ汁よりもうまかった」と、
その方は当時のことを感慨深く話して下さいました。

きっと、おみそ汁を作る方も、いただく方も、
本来私たちが持っている「知恵」を発揮できたのではないでしょうか。

ほんもののあいさつには、人を感動させる「智慧」があるのです。

あなたも、あいさつの「知恵」を活かしてみませんか。
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裁判官はどちらの帳簿を証拠として採用するか

2010-10-08 09:40:38 | 経理の底力
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
●昔は「証文」をその都度作成
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 その昔、商人の取引は、
 「証文」というものを、
 取引の都度作成していましたね。

 Aさんと、Bさんが、
 いくらで何をどれだけ取り引きし、
 代金の決済期日と、決済方法を、
 いちいち、「証文」として残したのです。

 信用経済が発達していなかった時代のことです。

 ところが、今は、
 信用経済が、発達しています。
 いちいち「証文」を作成することなく、
 お互いに相手を信用して、
 掛けで商品をやりとりします。

 おかげで、経済は大きく発展を遂げてきました。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
●当事者間で紛争が生じると
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 ところが、その当事者間に紛争が生じることがあります。
 その場合、最終的には、裁判所の判断を、
 仰ぐこととなります。

 Aさんの主張「いついつ、Bさんに、これこれを
        いくらという約束で、渡した
        その代金の支払いをまだ受けていない」

 Bさんの主張「いや、もう支払い済みである」

 両者の、主張が平行線の場合、
 最終的には、どっちの主張が正しいかを、
 裁判所に判断してもらうこととなります。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
●証拠物の提示を求められる
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 裁判官は、それぞれの主張を裏付ける証拠物として、
 帳簿の提出を求めます。

 A社は、毎月、顧問の税理士さんの厳しい指導のおかげで、
 帳簿を毎日、自ら作成しています。
 もちろん、現金は、日々、
 金種まできっちりと合わせています。

 さらに、毎月、
 帳簿の記載内容が、正しいかどうか、
 税理士さんの監査を受け、
 その上で、試算表も毎月作成されています。

 裁判官の求めにも、あわてることなく、
 翌日、すべての帳簿書類を、
 裁判官に提示しました。

 B社は、帳簿作成は、人任せ。
 前期末の決算以後、試算表は作成されていません。
 もちろん、現金残高の把握もされていません。

 あわてて、顧問の税理士さんに、
 「明日までに、前月までの帳簿と試算表を作成してくれ」
 と頼み込みます。
 一夜付けで、何とか帳簿の体裁を整え、
 裁判官に提示しました。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
●裁判官はどちらの帳簿を証拠として採用するか
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 刑事訴訟法323条を、
 以前ご紹介いたしました。

 業務の通常の課程で作成された帳簿は
 戸籍謄本や公正証書の謄本と同列で、
 証拠力が認められていましたね。

 裁判官は、A社とB社から提出された帳簿を、
 比べてみます。

 A社の帳簿は、その筆跡、筆圧の違いなどから、
 A社が、自ら、日々作成したものであることが、
 見て取れます。
 さらに、顧問税理士によって、
 毎月監査を受けている事跡も明らかです。
 取引先や摘要の記載も完璧です。

 一方、B社から提出された帳簿は、
 その筆跡から、
 税理士事務所の職員の作成したものであること
 また、日々作成されたものではなく、
 一時にまとめて作成されたものであることが、
 見て取れます。
 さらに、一つ一つの取引の、
 取引先や、摘要には不備が多いことも判断できます。

 当然、判決は、A社の勝ち。
 裁判官は、A社の主張を全面的に認めることとなります。

 皆さんの会社の帳簿は、
 どちらですか。
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知識と知恵

2010-10-07 10:09:16 | ひとつのいのち
今の世の中は、知識というものを重要なものと考えています。
どれだけ知っているかが、
さまざまなところで問われます。

知識は確かにある程度は必要なのかな?
とも感じますが、
知恵ということが、本当はもっと大切なのではないかと思います。

知識と知恵の違い。
その大きなものは、
数値で評価できるかどうかという点にあるように感じます。
知識は、知っているか知らないかですから、
得点化できます。
知恵はそのような測り方ができないように思います。

野山で、花を見つけたとします。
珍しい花です。
その花の名前を知っていることは、
知識の分野です。

一方、野山でひっそりと咲いている、
その花の『いのち』を感じ、
涙したり、感動したりできるとすると、
これは知恵の世界の話なのだと思います。

知識と知恵ということに関して、
次のようなお話をお聞きしました。

ある所に、知恵遅れの子がいたそうです。
その子は三人兄妹の真ん中だったそうです。
ある時、ケーキが2個ありました。
その子のお母さんは、
この子はケーキが大好きだからと、
ケーキの一つをその子に、
もう一つのケーキを半分にして、
お兄ちゃんと妹に分けてやったそうです。
兄と妹は、早速ケーキを食べ始めました。
でも、その子はいつまでたっても食べ始めない。
お母さんは心配しました。
「おなかでも痛いのだろうか?」

お母さんはハッと気がつきました。
そして、その子にあげたケーキを半分に分けて、
「この半分は、ママの分ね。みんなで一緒に食べましょう。」
と言ったそうです。
その子は、ニコッとして食べ始めたそうです。

その子は、自分だけ大きいケーキを食べることができなかったのです。
どこが、「知恵遅れ」なんでしょう。
私たちよりずっと「知恵」があると思われませんか。

こんな知恵を
いつもしっかりと感じることのできる人間でありたいナと思います。
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稲盛和夫さんの言葉・・「経理がわからんで経営ができるか」

2010-10-07 10:03:41 | 経理の底力
税理士は税金を何とかしてくれる人、
という社会一般の税理士像は、
本来のあるべき税理士像とは
大きくかけ離れていると感じます。
 
中小零細企業にとって、
本当に重要なことは、
税金をごまかすことではなく、
正しい会計の手法をしっかりと身につけ、
経営管理に活かすことだと感じます。

経理には、計り知れない底力があります。
だから、経理のアウソーシングは、とてももったいない。
そこに気づかない経営は、
大きな機会損失をしているのです。

京セラの稲盛会長は、
その著書『実学』の中で、
「経理がわからんで経営ができるか」
とおっしゃいました。
まさにその通りだと思います。

さらに、企業経営の本質は、
単に経営者の我欲を満たすために
営なまれるものではなく、
与えられた経営資源を活かして
社会に役立つことだと考えます。
まさに『自利利他』の実践であると感じます。

企業の経営姿勢は、
経営者本人の、人生観、生きざまと
切り離せないものなのです。

中小零細企業の経営者のかたがたと、
会計・税務を通じて継続的にかかわりを持つ
税理士の本来の役割は、
そこのところを、経営者の方々と共に考え、
支援することだと感じています。
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常に変わっている

2010-10-06 10:33:26 | ひとつのいのち
私たちは「うんこ」をします。
その「うんこ」の成分をご存じですか?

70%は水分、15%が食べカス
そして残りの15%は、「私たちの死骸」です
私たちの体の中で、古い細胞がどんどん死んでゆき、
代わりに新しい細胞が生まれてきます。

外見上、見た目には、私たちの体は何の変化もしていないように見えますが、
体の内部で、一瞬一瞬生まれ変わっています。

一秒たてば、一秒前の自分に戻ることはできません。
一瞬一瞬私たちは変化し続けています。

否応なく、一瞬一瞬変化していて、
一時も滞っていないとすれば、
私たちは、変わらないままの自分でいることなどできないのです。

私はこんな人間。
私ってこんな性格
そんなこと私には到底出来ない

これらは、自分がやらないことへの言い訳でしかありません。

自分の本質は一瞬一瞬変化し続けているのに、
その事実を受け入れないことは、
自分をごまかしているのと同じです。

脚下照顧、自らをしっかり見つめる、
一瞬一瞬変化し続けている自分を、
真正面からとらえる、

私たちの一歩は、
その覚悟・正しい見方からしか生まれてこないのではないでしょうか。

人間は変わっているのです。
大切なことは、どう変わるのか?ということです。

主人公はほかでもありません、
あなた自身なのです。
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粉飾・脱税と正しい経理の境界

2010-10-06 10:25:09 | 経理の底力
「今まで何のために頑張ってきたのですか。
こんなことしてるから、
いつまでも経理がまとものならないのです。
いつまでもこんな事を続けるのですか。」

「実地は絶対なのです。
帳簿残と実地残が合わないからといって、
 ポケットマネーからお金を足す。
 これは実地をごまかすということです。
 事実をごまかすということです。
 これを一度でもすると、
 その瞬間に帳簿の信頼性は無くなるのです。」

「これは、現金あわせの問題ではありません。
 経営の姿勢の問題です。
 だから、厳しく言うのです。」

ここまで厳しく叱る必要はないのかもしれませんね。
奥様としては、9円を足した事が、
そんなに重大な事とは思っておられなかったのですから。

でも、たかが9円の事に、私がここまで叱る。
だからこそ、気づいていただける事があるのです。

人のものを盗んだり、
人を傷つけたりしてはいけないことは、
誰でも知っています。

また、どのようなことをすれば、
人のものを盗むことになるのか、
どうしたら、人を傷つけてしまうのかも、
私たちは知っています。

脱税や、経理をごまかすことが
いけないことだということを、
多くの人は知っています。

ところが、何をしたら脱税になり、
何をしたら脱税にならず、節税になるのか。

どういう経理処理をすると、
経理をごまかすことになるのかを、
多くの人は知りません。

正しく教えてくれる人がいないから、
わからないのです。

現金の帳簿残高に合わせるために、
金庫の実地残高を調整することは、
まさに、ごまかすということなのです。

「実は、少し慣れてくると、皆さんが陥ることなのです。
 ここが本当の正念場です。 
もう一度、初心に戻って、やっていきましょう。」
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