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天使の梯子の彼方へ

ママのひとり言
  天使の梯子の彼方のまいこへ。。

そして16年目に。

2021-12-17 12:20:00 | Weblog
今年の祥月命日は穏やかだった。

前日は長男家族が、
当日は次男夫婦と娘夫婦が来てくれて
みんなで静かに手を合わせました。

やっぱり冬に続く空が苦手で、
何度も何度も気持ちが揺られで、
何でもないことに心が打ちひしがれ、
結局この季節になると全然進めてないことや
ちっとも強くなれてないことに気が付いて
やっぱり苦手だな、、とそんなことばかり考えて過ごしていました。

当たり前に生きられるようになって、
当たり前に楽しめるようになって
何にも知らない人から見ればなんて能天気なお気楽な人にしか見えないだろう。
でもそれでいい。

心の中は誰にも見えない。
見えたところで何をしてくれても、どんな言葉をかけられても
結局自分との戦いでしかない。
長い年月を掛けて気が付いたのはそれだけ。
私は私の思いを抱えて命が終わるまで生きていくだけ。

そしてまいこは死んでしまったけれど、
決して私にとっては死んでなどいなくて
ただ姿が見えなくいだけで
今も私はまいこと一緒に生きている。
それでいい。


15年の間、心を寄せくれ続けてくれたまいこのお友達には
長い間の感謝を伝え、
これからはそれぞれの場所でそれぞれが思うときに
まいこを思ってやってくださいと伝えました。
それでも、私や夫の友人たちが順にお参りに来てくれて。
それで十分。

15年も経つと、思いも状況も変わる。
何より私自身が変わった。
それでいい。

15年が経って初めてどんなことも「それでいい」と
そんな風に思える私になった。
それは私の小さな小さな進歩だろうか。


まあちゃんねんねとあの時言っていた孫は高校生になった。
写真のまいこしか知らない孫たちも「まいちゃん」と認識してくれている。

年明け早々、娘に3人目の子供が生まれる。
年明け早々、長男家族は新居が完成して地元に帰ってくる。
そして、あの時小学2年だった次男は無事就職して夏に結婚し、来春に父親になる。
昨日は次男夫婦のお供で安産祈願に行ってきた。
ここにまいこの近況を記せればどんなにいいだろう。
仕方ない。。

私の新しい年が始まりました。
16年目の日々も私らしく生きていきたいと思います。





やっとなのか…とうとうなのか…

2021-09-24 08:09:00 | Weblog
この子が独り立ちするまでは頑張ろう。
ただそれだけを自分に言い聞かせて…
夫とふたり踏ん張ってきた。


次の参観日まで、運動会まで、文化祭まで、
目先の行事に目標を定めて
必死に生きてきた。

あれから15年。
あの日、まだ小学2年生だった次男。
専門学校を卒業して、
幼い頃から大好きだったものを扱う会社に
就職して
8月に、付き合って2年半の彼女と入籍、
そして先日家を出て新婚生活を始めた。

長かった。
本当に長かった。

この子がいなければまいこの所に行けるのにと、
この子がいるからこの地獄を生きていかないといけないと、
どれだけ馬鹿なことを考えただろう。

私は、どうしてももうひとり子供が欲しくて、
夢にみるほど子供が欲しくて
夫を騙すようにして次男を授かった。
なんであんなに子供が欲しかったのか…

まいこがいなくなってから…
もしかして、私達夫婦が生きていくために
産まれてきてくれたのかもしれないと思った。

次男はあの日から私達を困らせるような
言動は一切しなかった。
幼いなりに、親が喜ぶことを考えながら
一生懸命頑張っていた。
学級委員、運動会の応援団、生徒会長
凄いねと私達が喜ぶことを頑張っていた。

やんちゃを言うことも
わがままを言うこともなく、
ママ友からは
○○くんの事叱ったこともないでしょって
言われるくらい穏やかな優しい子だった。

ふたりのお姉ちゃんとおにいちゃんとの
4人姉弟なのに、
お姉ちゃんは早くに結婚し、
まいこはいなくなり
お兄ちゃんとは8歳違い、
姉弟いるのに、喧嘩したこともなく
叱られたこともなく、
年が違いすぎて一緒に遊ぶこともなく、
競うこともなく、、
姉弟なのに姉弟じゃないような…
まるで一人っ子ね、、
悲しいとか寂しいとか、
そんなことを共感も出来ず
多分孤独だったんだろうと思う。

でも、
人生を共にしようと思える彼女と出会い
初めて本当の意味で甘えられる場所をみつけたのだろう。

長かった。
ムスコが自分の家族を持つまではと
それが私の大きな目標だった。

目標達成。

次の大きな目標。

「死ぬまで生きる」かな、、









私を救ってくれた存在

2021-07-08 11:58:00 | Weblog
私が失意の中、
笑いもしない、
気力もない、
ただただ息をしてるだけの頃、、

私が可愛いねと言った一言に反応した夫が
私のために
トイプードルを我が家の家族に迎えました。



「みる」と名付けられたこの子に
私は依存した。
当時午前中だけの仕事を
やっつけ仕事のようにすませ
帰宅するとずっと抱っこして過ごした。

小さな犬の存在は家の中を明るくした。

みるは
夫がダメだよと軽く注意するだけで
機嫌を損ねるほどで
気に入らないと
何日もハンストするような我が儘で、、
少し気難しくて、、

夫がまるでまいこを見てるようだな、、と
よく言っていた。
そして、飼い主のママに似て
我が儘で自己中は天下一品と口癖のように
夫は言っていた。

私が在宅中はほぼほぼ一緒に過ごした。
そんな中、
みるちゃんに円形脱毛症のような症状が。
アレルギーかと心配して病院にいくと、

たぶんお留守番の間寂しくて
自分の体をなめてるのだろうと…

夫はいっそ会社に
みるちゃんを連れておいでと言った。

しかし、先生が
そんなことをしたらますます離れられなくなり
よくないと、、

お母さんに依存しすぎですよと注意された。

いや、私がみるちゃんに依存していたが
みるも私に依存していた現実。
私がそうしてしまったんだ。

「あのね、、みるはどう頑張ってもあなたより先に逝くからね」
あの頃くどいほどに私に言っていた夫。
夫は、みるが命を終える時の私の精神状態を
大袈裟なまでに心配していました。
仕方ないですね、、

みるちゃんか寂しくないようにと
そして、
みるちゃんに依存しすぎる私を心配して
夫はもう一匹犬を迎えた。





昴くん。

まあ男の子はやんちゃで甘えん坊で
いっきに賑やかになりました。

先住犬を最優先にと
全てにおいてみるちゃん中心でしたが、
お調子者で甘ったれで小心者の昴は
知らず知らずのうちに自分の存在をアピール。

いつしか、
私にべったりなみるちゃんをおしのけ
私の膝を奪いとった昴くんです。
そしてみるちゃんはすっかりバパっ子になりました。

そんな2匹も今年、10才と9才になります。

いくつになっても自己中なみると
年をとって少しだけ落ち着いた昴と
相変わらず気分屋でハンストするみると
体調が悪くてもしっかり食べる昴と
すました顔で注射を打たれるみると
看護師さんにしがみついて泣く昴と
ペットホテルに預けられると
ハンストするけどお利口なみると
ご飯はしっかり食べるけど一晩中泣く昴と
真逆な2匹だけどとても仲良し。

みるちゃん…と呼ぶと昴が走ってきて、
昴くん…と呼ぶとみるが走ってくる
相手に負けじと思うのか(苦笑)

私たち夫婦のかすがいにもなり、
夫婦の空気がおかしいときは潤滑油になり、
夫が出勤する時には、
パパが出掛けるよとお見送りを催促し

その存在は子供や孫には勝てないけど
でも負けてもいない…そんな感じ。

飼った責任だけは果たさないとと
この子達の面倒は最後まで看ないと
そんなことを思うこの頃。






お花たち

2021-05-15 09:00:41 | Weblog
まいこがいなくなってからは…
お花だけは十二分に手向けてあげたくて、
庭や花壇で咲いたお花は
見事なまでに切り
すべて仏間に飾っていました。

だってそれくらいしか…
してやれることがなかったから、、

ご近所さんはびっくりしてたね、、
お花が咲きそうだと眺めていたら
綺麗さっぱり切られてしまう。
長い間…みんなは、
我が家で咲くお花たちは
直売所に出荷してると思われてました。
チュウリップ、水仙、ラナンキュラス、
芍薬、ガーベラ、ゆり、紫陽花、、
向日葵、蓮の花

どのお花も、、
まいこがいる頃はお家を彩るものでした。
でも、あの日から
夫とふたりで自分達が手を掛けたお花を
まいこに手向けてやりたくて
ひたすらお花を育てました。

特にまいこが好きな向日葵は
休耕している田んぼを向日葵畑に。


いつ頃からだろう。
お花たちを切らなくなったのは、、

お花たちは咲いた場所で散るまでいる方が
長く咲く。
まいこだけではなく、
道行く人をも楽しませる。

いつしか、花が咲来はじめると
まいちゃん、お空から眺めてねと
呟くようになった。

心療内科に通っている時に先生が言った。

せめて…
そのお花を一輪でも玄関や床の間に
飾ってみませんか…

それが出来るようになるにも
随分と時間を要した。

今は夫と…
今年も綺麗に咲いたねと花壇や庭を眺める。
そして夫は日々手入れに勤しむ日々。


それでいい、
いろんな思いと共に今がある。


















不意打ち

2021-04-27 22:04:47 | Weblog
お夕飯を食べ終わり…、まったり…
いつも観ている歌番組…、

イントロか聞こえてきて、
何の歌だったかな、なんて思っていると
流れてきたのは

ハナミズキ


心の準備が出来てなかった。
この季節、いろんなところから流れてくる歌。

ハナミズキ


まいことふたりで行ったカラオケで
まいこが歌っていた。

ハスキーな声で、
う~す紅色の~と


なぜだろう、
ふたりで何回もカラオケに行ったのに
なぜか、ハナミズキだけが、
ハナミズキの歌だけが耳に残ってる。


不意打ちだ、、
ドキドキして、、
涙が流れる。


歌を聴くと、
一気に引き戻されるものがあるね。

まだこんなことで涙が出るんだな、、と
思った夜でした。