サッカー少年転落事故に想う

昨年末、悲惨なニュースが流れた。
少年サッカーチームの小学生がコーチ運転の車から転落し、後ろから来たトラックに轢かれ死亡した。

もちろん死んだ小学生とそのご家族が１番の被害者である。
しかし、コーチもトラック運転手も加害者として裁かれるのは当然のことだが、私個人としては、どうしてもこの二人にも同情してしまう。

特にトラック運転手は、まさか前の車から人が落ちてくるとは思えん。
避け切れないだろう。もし、自分が運転していたらと思うと...

また、コーチもドアロックをしていなかった落度はあるが...
まさかドアが開いて子供が落ちてしまうなんて考えてもいなかったのであろう。

全国の少年サッカーコーチをされている方のほとんどが同じ事故をおこす可能性が高い。だが、一方“コーチ”という役は、おそらく無報酬での全くのボランティアでの活動の方が多いであろう。
あえてそんな役を買わなければ、罪人になることもないのに...

私も実は下の子が小５、６年の時、コーチ役をやらされた。
コーチといってもサッカー経験がある訳でもなく、
ただ子供の時に遊びの一つで野球やサッカーをした程度。
まぁ、人よりは体育の時間や球技大会では活躍できたが...

一学年４０人超えのチームだったのでどうしてもコーチの数が足りなくなる。そこである程度、スポーツが出来そうな親に声が掛かるのだ。
土日はテニスに明け暮れていたのだが、
子供の為にとカミさんから頼まれるともうどうしようもない。
泣く泣くサッカーコーチに! 本やビデオを借り、勉強もした。
審判資格まで取り、遠征にも子供達を自分の車に乗せて帯同した。

土日ぐらい皆ゆっくり休みたい中、子供の為にとコーチをやっているのだ。
自分は２年間だけだが、お父さんコーチの多くは長い間、自分の休みを犠牲にして一生懸命 役割に徹しているのだ。
このコーチもその一人だろう。 今後、同様な事故が起きないことを切に思う。