ミラクルなる日々 とジンセイプロ

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お勧め映画 Hikkiも好きみたい【CRASH】

2007-09-29 21:12:50 | 映画
=人は悪い部分も良い部分もあるのさ=

CRASH/クラッシュ」
  
2006年アカデミー作品賞、脚本賞を獲った作品
サンドラ・ブロック /ドン・チードル/マット・ディロン
/ジェニファー・エスポジト /ウィリアム・フィットナー /ブレンダン・フレイザー/テレンス・ハワード /サンディ・ニュートン /ライアン・フィリップ

ロサンジェルスでの追突事故「CRASH」から始まる
そこに登場する人物それぞれが物語りの主人公でほんの少しだけ絡んでくる。36時間という時系列にそってそれぞれの物語が進む。刑事だったり、警官だったり、TVプロデューサーだったり、鍵屋だったり。ハッピーでないラブアクチュアリーみたいな感じかな。
夢物語でないリアルな物語。でも、ほんのり幸せを感じれる

出演者たちの豪華さはオーシャンズ12どころじゃない。主役級の役者がぞろぞろと、でも特別扱いはなしで並列でそれぞれが主人公。その中でアカデミー助演男優ノミネートされたマット・ディロンスッゲー良い永遠の不良少年かと思ってたけどマットも42歳。サスガに歳が顔に出てるけど、この作品ではそれが凄く良い。正悪合わせ持ち、強くて弱い心を持ちまさにこの映画を象徴する役柄を見事に演じきってくれてます。

前半は”アメリカってのはホントどうしょうもない国だなぁ”って思ってしまうくらいに人の”暗部”を描く。歴然と人種差別があり、カラード同士でも諍いがある。黒人はアジアン系を馬鹿にしアラブ系を嫌う。アメリカ映画の華やかさはそこにない
でも、それがこの国の現実なのかと思わされる。どんなに社会的地位が高い職業に就いても黒人は黒人なんだと

人は全て良い人なんて居ない。その反面全て悪い奴もいないのかもしれない。良くあろうとして傷つけたり、酷い奴でも良い行いをする事もある。まさしくそれこそが”人間”なのかもしれない。
そのキッカケを作るのも実は”他人”と言う名の人間だったりもする
実に良く出来た脚本だと思う。人の弱さと強さと裏表がジワリジワリと伝わってくる。全ての人が共感できる部分があるはず

愛とはなんだろう?親は必死に子供を守ろうとするけど、実は子供に守られて居たんだなぁ。社会において生活するものとして正しい判断でも、男として大事な人を傷つけてしまう。
いろんな事を感じ、考える。
人は時に理性を失い、凶行に掻き立てられる時がある。自分の大切にしていたモノを傷つけられた時、自分を見失ってしまう事もある。簡単に銃が手に入るアメリカではそんな時に取り返しのつかない事態を引き起こしかねない。銃社会の暗部をも描いている。正気に戻り自分のおろかさを後悔しても取り戻せない現実もあったりする。人を殺す為の道具が街でどうどうと売られているアメリカはやっぱりおかしな国なんだと思う 



映画においての”音楽”の重要性
毎度毎度感じるけど、この作品においても音楽が凄く大事な要素をになっている。それぞれの場面でながれる音楽が時にジワーっと、時にすーっと染みて入ってくる。


DVDでビデオ屋さんに並んでいるはずです。
是非みておいて欲しい作品です。
キットなにかも感じると想います

この映画のDVD ミラクルさんにプレゼントしましたが、未だ見終わってないんだろうなぁ

映画【めがね】

2007-09-27 19:00:58 | 映画
よし 行くぜ!

=追記= 22:05
って事で観てきました。映画「めがね
MOVIXさいたまでポイント使ってタダ観です。

上のカキコミは ミラクルねぇさんのCCM前によくUPされてた日記のパクリです。

感想は、 癒された。
かもめ食堂」のスタッフが同様なコンセプトで作った作品ですね
いや~ 心地いい映画でした。
ストーリーなんて正直ないし、登場人物の設定・背景の説明も一切ない。
(そこはエヴァと同じか)でも、そんなのどうでもいい(関係ねぇって言わないよ)
そこはさして重要ではないから。
ただ、映画の世界のゆる~い空気と、綺麗な映像を たそがれて 観てれば良いんです。
ほんと、何も起こらないし何もない映画なんだけども、2時間が長く感じられない。ヒーリングルームでうとうとしてる感覚。
でも、時々にんまりしたり、クスっとしたり。 変な体操のシーンは声は出ないけど、結構笑ったなぁ 

重要な登場人物「サクラさん」を演じるは【もたいまさこ】
この役は彼女でしか有り得ないね。 彼女の持つ空気感があってこそ成り立つ作品。同様に主人公は【小林聡美】これも又彼女じゃなかきゃダメだね。

観終わった時にでる ため息は 仮眠室ですっきり目覚めた時のそれと一緒でした
(っても寝てた訳じゃないよ)

お勧め映画  これも夫婦愛@「男が女を愛する時」

2007-09-26 20:58:09 | 映画
男が女を愛する時:アメリカ
アンディガルシア、メグライアンが主演の大人のラブ・ストリー

1994年(今から13年も前)の作品で、友人の勧めが無かったらキット観る事は無かったと思う

この映画タイトル原題は「When a Man Loves a Woman
誰もが一度は耳にしたことがあるであろう60年代の名曲をモチーフにした恋愛映画

ここで視聴できます。

ストーリーは【パイロットのマイケル(アンディ・ガルシア)とキャリア・ウーマンのアリス(メグ・ライアン)は、お互い一目ぼれした末に結婚。しかし、夫が仕事で家を留守にしがちの寂しさを紛らわそうと、アリスは酒に頼り始め、いつしかアルコール中毒に陥ってしまう…。幸せに暮らしていながら、いつしかお互いの心を見失ってしまった夫婦は、何とか理解し合おうと努力するが…。】って感じ

メグライアン、映画の最初はカワイイ、いい女、な感じで観てたけど。映画の世界に引き込まれていくと、悲しくて切ない・・・
もし、自分の妻がアルコール依存症になったら。今の自分に何が出来るだろう・・映画の中のアンディガルシアのように寛容でいられるだろうか?そして、夫婦ってなんなのかな?一緒に生きる事ってどういう事なのかな?等と自問自答 

離婚した今の視点、離婚前に観たらまた違う感じかたをしたかもしれない。今、観れて良かったと思える映画でした。

泣いたよ 泣いた

PS:上記感想は2005年に観た時にmixiで書いた日記を転用(一部改定してますが)

本物のラブストーリー  【9songs/9ソングス】

2007-09-24 08:24:36 | 映画
9songs
ある種実験的な映画 69分と短いですが
ストーリーって無いのです。ライブ会場で出会った男女
彼女はイギリスに留学に来ているアメリカの学生21歳
タダタダ ライブ行って キスして セックスして ライブ行って キスして セックスして デートして キスして セックスして 飯食って
キスして セックスして 風呂入って セックスして・・・・

って感じで ひたすら セックスしてます。 

しかもセックスしてます風な嘘でなく、本当に恋人同士がするセックスをそのままに”演技”してます。あくまでも演技だそうです
観ていてチンコ立ちっぱなんだけど 頭は冷静 興奮はしません
そこにはリアルな恋人の日常が有るから
痛みや喜びや悲しさ”恋愛”がリアルに反映されてるから

撮影方式も台本も脚本もなしで 素材としての撮影を延々を行って必要なシーンを繋いでいったらしい。だから台詞もほぼアドリブ(必要なセリフは当然あったようだけど)

これはポルノか?映画か? ってくらいに本当にセックスです

観終わって 特典の監督のインタビューを観て やっとスッキリしたというか見た感情を文字に変換し易くなったというか
要するに「食事」をするシーンで食べるフリはしないでしょ。でも映画的セックスのシーンは象徴的にセックスのフリで済まそうとする
感情の部分だけが演じられ 恋愛における重要な要素である”セックス”が誤魔化されている。だから本当にセックスすれば良いのかって言えばそうではないけど、フリでないセックスの演技によって心の部分の表現もまた変わる それは影響しあっているのだから。
尊敬する代々木忠(AV監督)の作品にコンセプトは近い
代々木監督のはAVなので”抜ける”作品でなければ意味がないので”抜き”を意識して作られてますが、セックスを通じて人間の根幹の部分を描き出そうとする考えは同じ
代々木監督は演出はするけど”演技”はさせてない
ウィンターボトム監督は映画なのでやはり”演技”させてるらしい

イヤラシイけどスケベでなく 

間違いなく ラブストーリー です。
本当のラブストーリーが初めて描かれたのかもしれません。



お勧め映画 夫婦愛@「ナイロビの蜂」

2007-09-22 07:22:32 | 映画
=地の果てでやっと君に帰る=
ナイロビの蜂」2006年
フェルナンド・レイメメス監督 レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ

映画は英国外務省一等書記官ジャスティンの妻テッサがナイロビ空港から飛び立つシーンから始まる。そして死
何故テッサは”ロキ”に向かったのか 何故死んでしまったのか
その影には巨大組織(企業と国家)の陰謀があった
「ナイロビの蜂」というタイトルの意味がわかる
その謎を追ううちに気づくテッサの大きな2つの愛
テッサは夫ジャスティンを守る為何も語らなかった

撮影は舞台となるケニアで行われた
原作はその内容故にケニアでは発禁本になっている。にも関わらずケニア政府は協力を惜しまなかった。その理由は「この作品が芸術作品であるから」らしい。それもマタ変わりつつあるアフリカのケニアの現実である
それによってアフリカ最大のスラム街”キベラ”での撮影やトゥルカナ湖での撮影が実現したのだ。
それ故 その映像は驚くほどに美しく、リアルである
時にドキュメンタリー風にハンディカメラで撮影された映像もリアルさを増す
世界で一番貧しい地域かもしれないキベラ、でもそこに暮らす子供たちの目はキラキラと生命力に溢れ、屈託のない笑顔を見せる
それも又リアルなアフリカの現実なのかもしれない

テッサの死の謎を追うサスペンスがベースになっているが、これは間違いなくラブストーリーだ
サスペンスだが派手なアクションや銃撃戦などはない。それもまた映画にリアルさを増している。映画の中では泣かせようとする演出もない。でもボディブローのようにコツコツと打ち込まれたパンチがエンドロール時に一気に効いてくる。ただ白い文字が下から上に流れているだけの画面に釘付けになり、流れる音楽に2時間弱の記憶を蘇えさせられる。館内が明るくなってもしばらく席をたてないほどの感動が

愛するコトの意味を 深く深く考える

愛は死んでも終わらせるコトは出来ない



感想は語りつくせない程あるけど、公式HPの「著名人の方々から寄せられた感動のコメント」にほとんど書かれてますので、是非見てね。 そのコメントに素直に「うんうん」とうなづける。
公式HPを開くと流れる音楽に またしても涙腺を刺激される

DVD出てますのでレンタルショップで見かけたら是非手にとってください